人の目を気にしない「人が怖い」を克服する秘訣

人から自分がどう思われているか気になる?

「人から自分がどう思われているかがいつも心配」

こういうご相談が非常に多いです。

カウンセリングで話される悩みの8割が、このテーマになっています。

それほど今、人の目が気になり、それに精神が疲弊する人が増えたということです。

あなたはいかがでしょうか?

ですが、カウンセリングにしっかりと通って頂くと、もちろん、こうした悩みも解消していくわけです。

そこで、今回はまず、次の二つについて解説します。

1)なぜ、人の目が気になるのか?

2)どうすれば人の目が気にならなくなるのか?

なぜ人の目が気になるのか?

ではまず、一つ目ですね。

1)なぜ、人の目が気になるのか?

原因は二つです。

それは「自分に自信がない」こと。

そして「人に対する信頼度が低い」ことです。

自分に自信がない

先ず、人の目を気にする人は、自分に自信がありません。

自信がないとは、自分を否定的に捉えているということです。

例えば「自分は○○だから、人間としての価値がない」とか、「△△ができない自分は無能な人間だ」など、心の底で捉えています。

ここで重要なことは、この捉え方を本人がしているということ。

自分という人間を自分が否定的に捉え、定義してしまっているのです。

だいたいが、生育歴の中で、自分を否定的に見られたり、否定的な態度をされたり、そうした経験から染みついた捉え方です。

「○○なあなたはダメですね」
「△△が出来ないあなたは無能ですね」

このように誰か身近な人間や周囲から言われたり、そのような態度を取られたことで、本人も自分をそう捉えてしまいます。

考えてもみてください。

もし、あなたが本当にそういう人間だと思っていたら、そんな自分を堂々と人に知ってもらいたいと思うでしょうか?

なるべくなら知られたくない、隠したい・・・って思うのではないでしょうか?

そうなると、人は自分のことをどう見ているのだろうか?

もし本当の自分を知ったら、自分に失望したり、軽蔑するのではないか?

こんな風な思いが出てきてしまいますよね。

そうなると、気になるんです、人の目が。

「人から自分はどう思われているのだろう・・・」ということばかり気になります。

これでは、人に心を開いたり、自分の考えや意見を素直に話したり出来ません。

なぜなら、自分が言ったことを、相手がどう思うだろうか・・・と心配になるからです。

バカにされたり、ガッカリされたり、誹謗中傷されはしないだろうかと不安になるからです。

そうすると、自分をずっと押し殺そうとしていきます。

中にはそれで、自分が何をしたいのか、自分が好きなものは何かすらわからなくなります。

人に対する信頼度が低い

そして、もう一つの原因も重要です。

それは「人に対する信頼度が低い」ことです。

これも過去に誰かから強い非難を受けたり、傷つけられたりしたことで、人が信用できなくなってしまったからです。

「人は信用できない」
「人は自分にとって脅威となる存在だ」

こういう捉え方が染みついてしまったためです。

そのため、人は常に自分を否定的に見るもの。

ちょっとでもこちらに非があれば、そこを徹底的に責めてくる存在だ。

そんな風に無意識に捉えてしまい、警戒してしまっているんです。

だから、人と会う時はいつも「警戒心」が先に立ちます。

会話を楽しむことも出来ないし、会うだけでクタクタに疲れてしまいます。

では、この悩みを解消する手立てはあるのでしょうか?

どうすれば人の目が気にならなくなるのか?

解決策は、意外とシンプルです。

先ずは自分のこうした否定的な捉え方に気づくことです。

自分に対しても、他人に対しても、自分でいかに否定的に捉えているか。

ここに気づくことです。

つまり、自分がどれほど偏った観方をしているのか?

いかに狭い捉え方に終始しているのかを知るということです。

それはつまり「他にもいろいろな捉え方が自分にもできる」ということに気づくことにもなるのです。

「ああ、自分はこういう場面でこんな狭い(偏った)ものの観方に陥っているのか」

そこに気づけば、元々それで悩んでいたわけですから「では、何とか変えなければ」と思うようになります。

ここで強調したいことがあります。

それは、自分のことって意外にわからないということ。

自分が瞬間的に何を考え、どんな感情になり、どう空回りしているのかってことには、案外気づいていないってことです。

ここに気づいていないで「気づいたつもり」になっている。

だから悩みの袋小路にはまり、堂々巡りを始めてしまうのです。

解決のカギは「自分自身をもう一度しっかりと知ること」です。

自分の考え方のクセ、捉え方の傾向、反射的な言動のクセ・・・・・

そこに気づくことで、自分自身を大きく変えていくことが出来るわけです。

そして「人からどう思われても別にいい」という新たな引き出しを一つ、また一つと増やしていくことで、皆さん、カウンセリングを卒業されていきます。

「怖い人」ではなく「人が怖い」という悩みである

「人が怖い」

カウンセリングではこうしたご相談も非常に多いです。

この場合、訴えとしては「人が怖い」です。

「怖い人」ではありません。

別に言葉で遊んでいるわけではなく、重要なキーワードです。

何を言いたいのかというと、怖い人に悩まされているという悩みではありません。

この場合「人が怖い」という自分の感じ方、捉え方を問題にしてのご相談なのです。

少し極端にいうと、相手が誰であろうと「怖い」と感じてしまうのです。

相手の人柄、相手の言動や態度に関係なく、基本的に人に対して怖いという意識が働いてしまうのです。

ほぼ毎回人と会うたび、話す度に「怖い」が先に立つということです。

「ほぼ毎回」ですから、これでは人と会うたびに疲れてしまいます。

世の中「怖い人」に悩まされている人もたくさんいます。

だから「サイコパス、良心をもたない人たちの心理学」というセミナーに多くの人が申し込みをされるわけです。

しかし、一方で怖くない人であっても「人が怖い」という意識が働く。

そういう問題で悩んでいる人も、これまたたくさんいます。

ではなぜ人と接する際に先ず「人が怖い」という意識がくるのでしょうか?

過去に傷ついたことで「人は怖いもの」という思い込みに苦しむ

これも言葉の遊びではないのですが、多くの人が「怖い人」に苦しめられたり、自分のことを強く、あるいは長期間否定された経験を持ちます。

例えば家族から、学校のクラスメイトや先生から、会社の上司や同僚から、子どもの保護者から・・・・

この「自己否定経験」がトラウマになって「人が怖い」という意識を生みます。

つまり、人に自分が理不尽に否定されて傷つくと、もうそんな思いはしたくないという気持ちが働くのです。

つまり、一種の防衛反応として「人が怖い」という意識が働きます。

ある意味「自分を守るため」なのですが、問題なのはそれが思い込みになり、視野を狭くしたり、ある時は盲目的に恐れてしまうところです。

「人が怖い」人と「怖くない」人との違いとは?

人間関係というのは、相手に合わせて言葉や態度を選びます。

だから、その「相手」というものがよく見えていないとなりません。

ところが「怖い」が先に立つと、そうした「観察眼」が機能しなくなります。

いろいろな人と上手に人間関係を結ぶ人っていますよね。

実は彼らは、誰でもウェルカム・・・というわけではないんです。

もっというと、誰でも信じているという楽天的な態度ではないんですね。

むしろ相手がどういう人間かをしっかりと見極めてつき合っています。

意地悪な人間、性根の曲がった人間、支配欲が強い人間、そんなタイプと見ると、上手に距離を置いたり、最低限の付き合いに留めます。

いろいろな人と上手に付き合う人は、自分がどういう人間とつき合いたいかも決まっています。

「誰もが信じられる」とか「みんないい人」といった幻想的な捉え方は持っていません。

世の中にはずるい人、悪い人、非情な人、だます人等もいる。

そういうことを受け容れた上で、一人一人自分の目で見定めて人付き合いをしています。

心の曇りを拭い、観察眼を磨くことで「人が怖い」は克服できる

ところが「人が怖い」という意識が常にあると、この「見極め」が困難になります。

「人が怖い」という捉え方がブレーキになって、自分が付き合いたいタイプの人間も明確に決まっていません。

実は、そういう人ほど、怖い人間にターゲットにされる確率も高くなります。

いろいろな人と上手に付き合える人は、普段は門を開けておいて広く人を観ます。

ところが、いざ怪しい人や悪人だと観るや、パッと門を閉ざします。

一方「人が怖い」という意識が働く人は、この門を普段も閉ざしています。

だから、外にどういう人が来ているのかも確認できません。

そして「甘い言葉」「優し気な声」だけ聞こえると、自分の中にある不安が解消されたような気になり、ついつい門を開いてしまうのです。

でも、最初から門を空けて外をしっかりと観ていれば、甘い言葉の持ち主の顔つきや心根に悪が潜んでいる「違和感」を感じます。

いずれにしても、「人が怖い」というのは過去のトラウマから生まれた意識ですが、この意識はある種の先入観であり思い込みです。

正確には「怖い人もいる」です。

この先入観や思い込みがあると、人や物事を正確に観られなくなります。

この人や物事を正確に観られるか否かが、人間関係の良否に関わります。

ですから、もし人間関係が上手くいかないという場合、人や物事が正確に見えていない可能性があります。

正確に物事や人が見えている人は、正確に見えていない人よりも視野が広いのです。

そして視野の広さと同時に見え方の「精度」も違います。

どのくらい違うかというと、次の例えで説明します。

都心の空気の汚れた場所から、夜空を見上げてみてください。

夜空の星は、「ポツ、ポツ」という程度にしか見えません。

ところが、山の中の暗い場所から夜空を仰げば、満点の星空が見えるはずです。

物事や人が正確に見える人、見えない人の差は、これほどの違いがあると思ってください。

では、正確に物事や人を観られるようにするには、どうすれば良いのか?

自分自身の「心の曇り」を取り除くことです。

例えばそれはトラウマによる先入観、恐怖心であったり、怒りからくる視野の狭さであったりします。

いずれにしても、心の問題を解決し曇りを晴らしていくことが肝要です。

そうやって曇りを晴らすことで「人が怖い」も解消していくことになるのです。

なぜなら、相手の人間性を正確に観られるようになれば、「人が怖い」ではなく「この人は怖い人か、優しい人か」という観察眼が働くからです。

【動画】人の目が気になる人が、人の目を気にしない方法

最後になぜ人の目が気になってしまうのかということと、どうすれば人の目を気にしないでいられるかの根本を短い動画で解説します。

人が怖いという苦しみから抜け出すためのカギについても参考になるので、ご覧ください。

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心理カウンセラー鈴木雅幸(コーチ・企業研修講師)のプロフィール

心理カウンセラーとして6000件以上(2020年4月現在)のカウンセリングを実施。
5年間にわたりスクールカウンセラーとして教育現場の問題解決にあたり、現在も個別に教育相談を受ける。
大手一部上場企業を始めとした社員研修の講師として10年以上登壇し、臨床カウンセラー養成塾を10年以上運営。
コーチとしても様々な目標達成に携わる。
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