「毎日同じことの繰り返し」だから良い?実は幸せだった

自分の人生を毎日同じことの繰り返しだと嘆く人は多いようです。

しかし、捉え方一つで、毎日同じことの繰り返しこそが大切だということに気づきます。

今回は仏教(禅)の教えの紹介を交えながら、SNSのリア充に惑わされない幸せな生き方について心理カウンセラーが解説します。


【筆者プロフィール】
心理カウンセラーとして6000件以上(2020年4月現在)のカウンセリングを実施。
5年間にわたりスクールカウンセラーとして教育現場の問題解決にあたり、現在も個別に教育相談を受ける。
大手一部上場企業を始めとした社員研修の講師として10年以上登壇し、臨床カウンセラー養成塾を10年以上運営。コーチとしても様々な目標達成に携わる。
著書「感情は5秒で整えられる(プレジデント社)」は台湾でも出版された。
 詳しいプロフィールはこちら


毎日同じことの繰り返しにウンザリする人々

「毎日が同じことの繰り返し」と聞くと、何か冴えない感じがする人も多いと思います。

だから、新しい事をやらなきゃと思ったり、何かに挑戦して自分を成長さえなければと考える。

でも、その考えがいつのまにか「焦り」になってくる。

毎日が一向に変わり映えしない日々の繰り返しで終わっている。

自分はいったい何のために生きているのか?

この先、一体どうなってしまうのかと不安になってしまうという人が増えているようです。

SNSのリア充に焦る人々

他人のSNSには、皆、充実した日々を送っている様子がこれでもかと流れてくる。

新しい場所に行き、新しい事に挑戦し、新しい出会いを通して友達も増やしている。

一方の自分は毎日変わり映えのしない冴えない生活。

そう考えてしまってはいないでしょうか?

インスタを覗いてみると、若くて綺麗な女性が自撮りを載せたり、同じく綺麗なお友達とのツーショット、スリーショットをアップしていたりします。

あるいはビジネス的に使っている人は、豪華なホテル、クルージング、海外旅行の写真とか、高級自家用車や高級料理の写真。

あとはセミナーなどでこんな人と繋がっているよという写真。

もちろんこれは、その人たちの生活の一部が切り取られたものです。

ほんの一コマであって、そこに映し出された像以外の様々な面から、その人の生活や人生は成り立っています。

ですが、例えばリア充ショットが、それが一部を切り取ったものであっても、そんな写真のオンパレードを観てしまう。

すると中には「自分以外の人たちは皆、毎日がこんなに充実しているのか・・」と思ってしまう人もいるようです。

SNSでリア充をアピールする人

毎日同じって退屈?リア充の裏側にある大切なこと

そんなはずはないし、その人と自分は違うし、何をもって充実しているとするかも違う。

そもそも充実しなきゃいけないの?って話もあります。

それなのに、そんな写真を観ているうちに焦ったり、落ち込んだり、嫉妬したり・・・

「毎日毎日同じことを繰り返して生きる」というのは、退屈でつまらない、冴えない生活だと思うかもしれません。

しかし、たとえリア充ショットを連投している人も、それ以外は毎日、同じことの繰り返しで生活が成り立っています。

そして、その毎日同じことの繰り返しに対していかに心を向けてこなしていくかが、実は大切なんです。

人との比較からは何も生まれない

同じことを毎日丁寧にくり返し行っていく。

代わり映えのしない、同じようなことを大切に行う時間の中でこそ、自分は心穏やかに生きているという実感が得られるものです。

今の世の中、派手なこと、人に誇れることにばかりに目が向きがちです。

たくさんの友人に恵まれること。

多くの称賛と支持を得ること。

人より多く収入を得て、物質的に豊かに暮らすこと。

このように人から評価されること、周りから注目されることに私たちはついつい囚われてしまいがちです。

しかし、誰も見ていないし、誰からも特に評価もされないこと。

それを退屈だとか冴えない、つまらないと感じるのは、私たちの心の貧しさなのかもしれません。

仏教、禅の教えから学ぶ「同じことの繰り返し」の尊さ

仏教、禅の教えに、こんなものがあります。

「毎日同じことの繰り返しをつまらないと思うのは、その人の心が貧しいから」

何をしているかより、それをどう捉えているかの方が大事です。

良寛というお坊さんが、江戸時代末期にいました。

この良寛さんが尊敬する同門の先輩に、仙桂というお坊さんがいたそうです。

この仙桂さん、読経するでもなく、座禅を組むでもない。

毎日やっていることといったら、畑仕事だったそうです。

そして、畑で実った野菜などを、領民に配っていた。

そして、今日も明日も明後日も畑仕事を、何も言わずに淡々と続けていったそうです。

その姿を毎日仰ぎ見ながら、良寛さんはこう言っていたそうです。

「仙桂和尚こそ、解脱の人である」

解脱とは悟りを開いたという意味です。

毎日同じことの繰り返しこそ尊い

何をしているかより、それをどう捉えているかが大事だった

私はこれを読んでハッとしたことを覚えています。

人は何をしたかも大事ですが、それをどう捉えていけるかも大事です。

育児、家事、事務仕事、作業、その他のルーティーン。

それをどんな気持ちで日々続けているか。

毎日が同じことの繰り返しだからしんどい、辛い、飽きた、つまらない。

それはまた、ある意味、現実逃避になっていないでしょうか。

※その場合はこちらの記事も参考に↓↓

一事が万事ですから、ここを疎かにすると、何か新しい事、大きな仕事をやろうとしても、上手くいかないでしょう。

大きな仕事をキッチリこなす人は、メール一つも疎かにはしないもの。

毎日繰り返しおこなっている同じことでも、毎日丁寧に行っていいくことという行為を積み重ねる。

その結果、心穏やかに過ごせ、精神も安定してきます。

誰から評価されるわけでもなく、特に注目を引くわけでもない。

そうしたことを、評価を受けたり人目を引くことと同じように、心をこめて、真剣に、そして丹念に行っていく。

例え地味で同じようなくり返しの事でも、その行為を丁寧に行っていく。

こうして日常の何気ない行為を、改めて大切に行っていくことで、心穏やかに過ごす日々へとつながっていくのではないでしょうか。

【動画】不安にならない生き方の秘訣とは?

不安にならないようにするにはどうすればいいのでしょうか?
この問題を考える上では、まずそもそも「なぜ不安になるのか」という基本的なことを理解する必要があります。
(ちなみに、これは不安障害や強迫性障害以外の一般的なお話です)
不安解消の意外なほどシンプルな秘訣を心理カウンセラーがお話します。

ぜひご覧ください。

読者6500人以上のメルマガ「幸せな生き方」でもっと読める
こうした内容をもっと知りたいという方のために、さらに深い内容を「幸せな生き方」というメルマガでお届けしています。
読者6500人以上で大きな反響を呼んでいるメルマガがあなたのスマホ、タブレット、PCに無料で読むことができます。ご購読をご希望される方は、下記からご登録頂けます。

無料でメルマガを読んでみる

メールは毎週、心理学、カウンセリング、人間関係、自己実現など、様々な切り口からお届けしています。
購読解除はメルマガの巻末(下部)より、いつでも出来ます。興味のある方はご購読ください。

2万人以上がやった無料心理テスト
悩み別 無料心理テスト&診断 今なら無料でできます。
無料心理テストを試す

【月額2980円のオンライン講座】
たった30秒でできる!プロカウンセラー鈴木が作成した
幸せな生き方、心理学、傾聴・カウンセリングを学習できる「オンライン講座」が好評です。
会員限定サイトの動画セミナー、コラム記事が、スマホ・PC・タブレットから見放題でなんと月額2980円!

【月額2980円】オンライン講座の詳細はこちら

この記事を読んだ人におススメの記事


関連記事

  1. 引き寄せの法則、夢の実現、やりたいことを叶える心理学

  2. 人生100年時代、お一人様の幸せな生き方

  3. 人生のプラスの面はマイナスの面から生み出されていた

  4. 不運が続くときの開運、運が良くなる秘訣

  5. もう一つの格差社会(二極化)とは心の格差(二極化)

  6. 幸せになる最も確かな方法とは?

  7. 将来の不安を解消するためには

  8. 後悔しない生き方の秘訣は意外なところにあった

【メルマガ「幸せな生き方」】

幸せに生きるための知恵や心理学を配信中。
読者6500人以上で大きな反響を呼んでいるメルマガ「幸せな生き方」が下記のフォームからもご登録頂けます。



メールアドレス:  (必須) 
お名前:  (必須) 

心理カウンセラー鈴木雅幸(コーチ・企業研修講師)のプロフィール

心理カウンセラーとして6000件以上(2020年4月現在)のカウンセリングを実施。
5年間にわたりスクールカウンセラーとして教育現場の問題解決にあたり、現在も個別に教育相談を受ける。
大手一部上場企業を始めとした社員研修の講師として10年以上登壇し、臨床カウンセラー養成塾を10年以上運営。
コーチとしても様々な目標達成に携わる。
 詳しいプロフィールはこちら