自分を変えるには自分の捉え方を変える

自分を変えるには自分の捉え方を変えることが先決です。

カウンセリングでもご相談が多い「自分を変えたい」というテーマ。

そのためには物事や自分自身に対する捉え方を変えることがカギになります。

私たちは人の期待に応えるために生きているわけではありません。

自分に価値があるとか無いとか、自信があるとか無いとか気にするなら、目の前のことに集中する生き方をすることで幸せになれます。

悩んでいる時は悩んでしまう捉え方をしている

「何か生きづらくなってきた」

「ここのところ、気持ちが鬱々としてくる」

私は企業の研修やセミナーの講師もしていますが、そもそも心理カウンセラーなので、カウンセリングは、ほぼ毎日行っています。

相談内容は人によって様々ですが、悩んだり行き詰まったりする原因として、共通して言えることが1つあります。

相談者の多くに共通しているその原因とは「捉え方」です。

つまり生きづらさを感じたり、鬱々した気分になるのは、「そうなるような捉え方を持っている」という共通点です。

人からどう思われるかを気にする人の捉え方

カウンセリングの中で相談に来られた皆さんがよく訴える表現として、代表的な表現があります。

例えばそれは、次のようなものです。

「人の期待に応えなければ自分には価値がないと思っている」

「人に認めてもらえなければ、自分には価値がないと思ってしまう」

カウンセリングを通して、このような捉え方を持っている人が実に多くいるなと実感します。

そしてこの囚われた捉え方のために、行動のバランスを失い、精神的に追い込まれていく人も多くいます。

この捉え方の危うさは、期待に応えられなかった場合の生き方が描けないことです。

人からの評価や承認を得られない時にどうすればいいかがわからなくなることです。

つまり「失敗は許されない」と自らを追い詰めることにもなります。

自分に価値があるの「価値」って何?

こうした狭い(偏った)捉え方からしか物事を考えられないと、すぐに行き詰ります。

なぜなら、誰かの期待に応えたり、誰かから認めてもらえることなんて、人生の中でそんなにあることではないからです。

滅多に起きるかどうかわからないことにしがみついてしまえば、すぐに生きづらくなったり鬱々としてしまうのも当然です。

まずは、自分が当たり前だと思い込んできたこうした捉え方を疑ってみることも必要です。

考えてもみてください。

人の期待に応えることができなければ、本当に人として価値がないのでしょうか?

そもそも「価値ある人間」とは何でしょうか?

人に認めてもらえなければ価値がないなら、認められなければ生きている意味がなくなるのでしょうか?

幸せに生きるのに「価値」など必要ない

私は、この世界で生きていくためには、価値ある人間になる必要などないと思っています。

人生を生きるのに、なぜ「人間としての価値」が必要になるのでしょうか?

自分に価値があるとかないとか、そんな事は誰が決めるのでしょうか?

自分に価値など感じなくても、実は幸せに生きていくことができるのではないでしょうか。

こう聞くと、にわかには信じられないと言う人が多くいるかもしれません。

特に、人の期待に応えたり認められなければと思い込んできた人には、なおさらでしょう。

しかし、そもそも私たちには人に認められ、人の期待に応える義務など無いのです。

もしそう求められたとしたら、それは相手が自分に強要する身勝手な要求に過ぎません。

もちろん、ある役割と責任を担う立場になったとき、それらに応えていくことで成り立っていく物事はあるでしょう。

しかし、それを「自分自身の人間としての価値の有無」と結び付けてしまうから、おかしなことになるのです。

実際、無意識であっても仕事上の責任と役割、あるいは成果を自分の人間としての価値と混同してしまう人は少なくありません。

大切なのは目の前のことに集中して生きていくこと

私たちは、自分に価値があると思わなくても幸せに生きていくことができます。

自分に自信などなくても、楽しく生きていくことができるのです。

まずそう思えるようになると気持ちがとても楽になるものです。

もちろん、これは気休めで言ってるのではありません。

自信があるかどうかとか、自分に価値があるかどうかとか、そんな事は本質では無いのです。

自信や価値などの保障などなくても、目の前のことに集中して取り組むことで道は開けます。

大切なのは、目の前のことに集中して取り組めるかどうかということなんです。

目の前のことに心を一つに出来れば、そこから得られる充実感で生きていけます。

試行錯誤そのものが力に変わる

自分の言動やその結果に責任を持つのに、自身や価値なんて要りません。

与えられたり、自ら望んだ役割や責任を果たすのに必要なのは、覚悟であって、自分の人間としての価値とか自信ではありません。

経験のないことに挑戦するのなら、自信など持てるはずがありません。

持てるのはやり遂げようという「覚悟」や「決意」だけです。

自分に自信がなくても、価値があると思えなくても、目の前のことに集中して取り組むことが続けられれば、充実感や喜びは得られるのです。

過去を悔やんだり、未来を恐れて不安に思ったりするのではなく、目の前のことに心を1つに向ける。

実はこれでかなりのことが解決されるとも言えるのです。

もちろん、そんな風に物事に集中できるようになるには、その人その人の試行錯誤が必要になることが多いでしょう。

ですが、その試行錯誤そのものも自分の力に変ります。

このように「捉え方」が変ることで、あなたの人生観も変っていきます。

人間関係を変える捉え方

捉え方を変えるという事でいえば、人間関係に対する捉え方も同様です。

人間関係の捉え方も変わっていくと、気持ちがとても楽になり人間関係が楽しいものに変わります。

人に何かを期待したり、見返りを求めない。

自分でできることを何でも人にやってもらおうと依存しない。

人から嫌われることを恐れずに、まずは自分の気持ちを正直に見つめ直す。

こうやってそれまでとは違った捉え方で、改めて人間関係を捉え直してみましょう。

人間関係で最も悩みの種となるのは「執着」です。

「人に優しくしてほしい」「人から好かれたい」「自分のことをわかってほしい」

この思いが強くなると、それは執着となって人間関係もギクシャクします。

職場の人間関係、夫婦、親子、友達づきあいなど、こういう執着が起きやすい関係です。

「優しくしてほしい」が「優しくすべきだ」になり、「優しくされなければ許さない」という執着に変る。

「好かれたい」が「好かれなければならない」になり、「好かれなければお終いだ」という執着に変る。

「わかってほしい」が「理解すべきだ」になり、「理解しないなんてありえない」という執着に変る。

このような例は枚挙にいとまがありません。

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」であり、何でも度が過ぎるとろくなことにはなりません。

自分が純粋な願いだと思っていたことが、いつの間にか執着にまでなっていないだろうか?

そうやってもう一度自分の「捉え方」を見直してみると、思わぬ発見があるかもしれません。

【動画】自分を変える方法、自分を変えるには

最後に「自分を変える方法」について短い動画で解説しています。
自分を変えたいと思っている人は多いと思います。
実際、カウンセリングでは「今の自分を変えたい」というご相談も多く、日々皆さんと取り組んでいるところです。
そこで今回は自分を変える方法、自分を変えるにはどのようにすればいいのかということを簡潔に心理カウンセラーが解説します。

ぜひご覧ください。

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心理カウンセラー鈴木雅幸(コーチ・企業研修講師)のプロフィール

心理カウンセラーとして6000件以上(2020年4月現在)のカウンセリングを実施。
5年間にわたりスクールカウンセラーとして教育現場の問題解決にあたり、現在も個別に教育相談を受ける。
大手一部上場企業を始めとした社員研修の講師として10年以上登壇し、臨床カウンセラー養成塾を10年以上運営。
コーチとしても様々な目標達成に携わる。
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