自分を変えるために必要なこと

カウンセリングに来られる多くの人は、今の自分を変えたいと話されます。

自分を変えるために必要なことは何か。

実は、カギを握るのはあなたの思考、そして捉え方。

でも、思考や意識を変えようとしても、なかなか変わりません。

20年近くカウンセリングで取り組んできた経験から、自分を変えるために重要なことについてお話します。

「あの人は変わった・・・」は、何が変わったのか

「あの人は変わった」

誰かのことをそう思う時、その人にはどのような変化が見られるのでしょうか?

人が変わるという事は、プラスの意味でもマイナスの意味でも使われる言葉です。

いずれにしても「あの人変わったなぁ」と感じたとき、一体何が変わったと感じたのでしょうか?

変化の要素はいくつか挙げられます。

まず、その人が取る「行動」が変わります。

また、その人が使う「言葉や表現」が変わります。

あるいは、その人の「態度」や、何かを経験したときの「反応」も変わります。

そしてその人が示す「興味や関心の対象」も変わります。

こうした変化と同時に、その人の「顔つきや表情」「醸し出される雰囲気」まで変わっていく場合があります。

外面の変化と内面の変化

これらの変化はプラスの変化でも、マイナスの変化でも起こります。

プラスの変化というのは、人として成長することによる変化と言って良いでしょう。

マイナスの変化というのは、例えば意地悪になったり、堕落したり、心が荒んだり、弱気になったりする変化といえます。

いずれにしても、これらの変化は表に出た要素です。

わかりやすく言うと、目に見える変化であったり、耳で聞き取れる変化であったりということになります。

しかし、こうした外面的な変化が起こるのは、その人の内面での変化が起こっているからです。

内面的な変化というのは、心の状態の変化であり、精神的な変化ということになります。

その人の言動や態度、また表情や顔つき、醸し出される雰囲気が変わるのは、その人の「感情」が変わってきたからです。

感情の状態や感情の起こり方が変わってきた。

その人の中で起こる感情そのものが、違う感情に変わってきた。

だから、その人の外面的な要素が変化をしていくのです。

感情の変化の正体は思考の変化にある

例えば、その人の精神状態、つまり感情ですが、喜びや感謝、感動といった状態が長く続くとします。

そうなると、その変化は顔つきや表情、醸し出される雰囲気には当然反映してきます。

さらに、使う言葉や選択する行動も変わってくるでしょう。

そして、その人の感情がそうした変化を起こすという事は、その人の考えていること、つまり「思考」が変わったのです。

なぜなら、感情というのはその人の思考、つまり「考えていること」から生まれるからです。

不安な気持ちになってしまうのは、その時不安なことを考えているからです。

イライラしたり怒ってしまうのは、その時イライラしたり怒りたくなるようなことを考えてしまっているからです。

つまり私たちの感情というのは、私たちが「何を考えているか」で決まってくるのです。

その人の思考の中身を決めるのは無意識の「捉え方」

しかも私たちは、自分がその時に何を考えているかということを100%自覚することができません。

むしろほとんどの思考に対して無自覚、無意識ということが多いのです。

私たちは自分では意識できないところで、無数の思考を巡らしているのです。

そしてその思考の内容が自分の感情、そして言動・態度・醸し出す雰囲気に確実に反映していくわけです。

そしてその思考は、その人の持っている「捉え方」から生まれます。

つまり物事や自分が経験したことに対してどのような捉え方をするかによって、そこから考え出すことや感情が決まってくるのです。

なぜ人はネガティブになっていくのか

例えば、失敗や挫折を経験した時です。

その人の捉え方として、次のような捉え方を持っていたらどうでしょう。

「失敗や挫折は、自分の人生にあってはならない」
「失敗や挫折をしたらもうおしまいだ」
「失敗をや挫折をする人間は人としての価値がない」
「失敗や挫折をしたら周囲から酷評を受け居場所がなくなる」

このような捉え方を持っていると、失敗や挫折を経験するたびに、その落ち込みは大きく長期間にわたるでしょう。

こうしたある意味指定的な捉え方を持っていると、否定的な考えもしやすく、否定的な感情も起きやすくなります。

そのような状態から発する言葉や表現、選択される行動も否定的になりやすいでしょう。

そのような精神状態が長く続くことで、顔つきは表情も曇り、醸し出される雰囲気も否定的な雰囲気になってしまうでしょう。

つまり、その人が持っている捉え方というのはこのような絶大な影響を持っていることになります。

自分の捉え方に気づくことが重要

ここまで読んでくださった方は、もうお分かりのことと思います。

その人が変わると言う事はその人の「捉え方が変わる」ということなのです。

私たちは捉え方が変わることで、考えることもその感情も、そして表に出る言葉や表現、選ぶ行動、そして雰囲気まで変わるのです。

「あの人は変わった」と感じるのは、その人の捉え方が変わったからです。

ただ、ここで1つ厄介なことがあります。

それは、自分自身が持っている捉え方と言うのは、その多くが自覚できません。

無意識に何らかの捉え方を持っている場合が多いということです。

自分がどんな捉え方を持っているかわからないわけですから、自分を変えたいと思ってもうまく変わることができないことになります。

つまり、自分のパーソナリティーを変え、人間として成長していくためには、自分がどんな捉え方を無意識に持っているのかということにまず気づくことです。

無意識に持っている捉え方に気づき、その捉え方が変わるような取り組みをすれば、自分を変えることができるのです。

カウンセリングではこの作業を、カウンセラーと無理なく自然な形で進めていきます。

自分を変えたいと思うのならば、まずは自分がどんな捉え方を持っているのか、先ずそこに着目してみてください。

【動画】自分を変える3つの秘訣って

自分を変えたいけれどなかなか変えられない。
そういうご相談もカウンセリングではとても多いんです。
ただ、この自分を変えるというのにも秘訣みたいなものがあるので、自分を変える3つの秘訣について心理カウンセラーが解説します。

ぜひご覧ください。

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心理カウンセラー鈴木雅幸(コーチ・企業研修講師)のプロフィール

心理カウンセラーとして6000件以上(2020年4月現在)のカウンセリングを実施。
5年間にわたりスクールカウンセラーとして教育現場の問題解決にあたり、現在も個別に教育相談を受ける。
大手一部上場企業を始めとした社員研修の講師として10年以上登壇し、臨床カウンセラー養成塾を10年以上運営。
コーチとしても様々な目標達成に携わる。
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