自分が嫌いで自分のことをダメな人間だとしか思えない。
そんな風に悩んでしまうのはとても辛いことです。
自分に自信がもてず、何をやっても失敗することしか考えられない。
この悩みの深刻なところは否定的なことばかりドンドン考え続ける連鎖、悪循環に陥ってしまうところです。
いかにして悪循環にはまらずに立ち直っていけばよいのかを、カウンセリング経験から書いてみました。
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自分をダメな人間だと思うと物事うまくいかなくなる
「自分はダメな人間だと思うんです」
カウンセリングの中でよく聞かれる言葉です。
自分のことをこんなふうに思っている人がたくさんカウンセリングには来られます。
何をするにも、あるいは生きていく上で「自分」というものは唯一頼れる存在です。
その「自分」に対し「ダメな人間である」とか「嫌いだ」とか「居たら迷惑だ」とか、そんな捉え方しかできないとすると、それはとても辛い、苦しい捉え方です。
何をするにも行動するのは自分自身です。
物を考えたり判断したりするのも、最終的には自分自身にしかできないことです。
そういう自分を否定的にしか捉えられないとしたら、物事なかなかうまくいかなくなります。
なぜ自分が嫌いで否定的に捉えてしまうのか、その原因とは
仕事や人間関係、そして家庭など、それぞれの役割を担って人生は成り立っています。
職場での役割、 その時々の人間関係での立場、家庭での役割など、私たちは常に何らかの役割を担って社会で生活を送っています。
そして様々な役割を担うのは他ならぬ「あなた自身=自分」です。
その自分自身をあなたが否定的にしか捉えられないということは、 自分を信じられないということにもなります。
何をやるにしても、 どう生きて行いくにしても、その主役となる自分を信じられないのは、ある意味とても不幸なことだといえます。
それなのに、私たちはなぜ自分のことをそこまで信じられないのでしょうか。
原因の多くは、それまでの人生経験の中で自分を信じられなくなるような経験をしてきたことに起因します。
家庭や学校で自分を強く、あるいは長い間、否定され続けてきた。
何か大きな失敗や挫折を経験し、そんな自分を受け入れることができなかった。
こうした経験を通して心にダメージを負うことで、自分に対して否定的な捉え方しかできなくなってしまったと言えます。
このような否定的な経験から自分はダメな人間なんだというふうに無意識に「学習」してしまったのです。
学習性無力感から抜け出そう
心理学ではこのことを「学習性無力感」と呼んでいます。
そうした自分に対する捉え方は、年月とともに自分の唯一の捉え方として染みついていきます。
そのため自分を信じることができなくなり、物事うまくいかなかったり、心に充足感を感じられなかったりしていく中で、孤独と絶望を感じるようになったのです。
では、 そうした孤独と絶望から抜け出し、自分に自信を取り戻すにはどうすれば良いのでしょうか。
結論から言うとカギを握るのは次の二つです。
1) 捉え方の引き出しを増やす。
2)経験値を増やして納得する。
どういうことか説明します。
1) 捉え方の引き出しを増やす
「自分はダメな人間だ」としか捉えられない人は、そういう捉え方の引き出ししか持ち合わせていません。
ということは「自分はダメな人間ではない」という捉え方の引き出しが加われば良いのです。
そのためには、新たなものの見方や人生観、人間観、そして自分に対する理解を深めることが必要になります。
「自分はダメな人間である」という捉え方しかない人は、物事の見方も狭く、行動範囲も狭くなっています。
自分のことをよくわかっているようで、 実はあまりよく分かっていない。
自分に自信がない人達によく見受けられるケースです。
「自分はダメな人間である」という捉え方が強かったり、そうした捉え方が大半を占めている。
そのため、この捉え方に結びつくようにしか物事を見れなくなっているのです。
この見方や捉え方を転換するには、多少の「思い切り」が必要になります。
2)経験値を増やして納得する
自信というのは一言で言うと経験値なんです。
経験値が積み重なるほど自分のやることに自信をもてるようになります。
「できる」という経験を積み重ねることによって、私たちは自分という人間が信じられるようになっていきます。
経験値を積み重ねるために唯一必要なのものは「努力」です。
経験値が 積み重なっていくために必要な努力を「ひた向きに」続けていくことです。
経験値がなければ色々なことに自信など持てないのも道理です。
またこの経験値こそが自分の中で説得力をもちます。
「自分はダメな人間である」という捉え方にとらわれ、自分に自信がない人たちは、この経験値が圧倒的に不足していることが多いです。
平たくいってしまうと「思い込みを持たずに色々経験してみる」ことが重要です。
無理せず小さな一歩からで大丈夫
「うまくいかないんじゃないか」「また傷つくのではないか」というワンパターン思考に負けないで、新しい試みに一歩を踏み出すことが大切です。
何も大きなことをやろうとしなくても大丈夫です。
小さな小さな第一歩で十分です。
無理せずにできることからやってみることをお勧めします。
カウンセリングではこうしたプロセスをカウンセラーと一緒に歩んでいきます。
自分の視野の狭さ、捉え方の偏り、引き出しの少なさなどに一つひとつ気づき、新しい一歩をどのように踏み出せるかを十分に検討していきます。
そしてその結果を振り返り、 次の一歩に結びつけていくわけです。
カウンセラーはこうした取り組みの「伴走者」として一緒に取り組みます。
一人で格闘するのと、信頼できる「経験値豊富な伴走者」と一緒に取り組むのでは、やはり立ち直る確率に大きな違いが出てきます。
【動画】自信がない人が確実に自信をつける方法
最後に自分がダメな人間だと思っている人が自分に自信をつけるために何をすればいいかを短い動画で解説しています。
自分が嫌い、自分を否定的にしか見れない、自分に自信がないという方はぜひご覧ください。
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