「自分には価値がない」の心理

自分に価値がない、自分に価値を認められないと悩む人も多くいます。

しかし、そもそも価値のある人間って何でしょう。

仕事ができる人?人間関係が得意で友達の多い人?それって価値ある人間といえるんでしょうか?

ちなみに、私は自分に価値があるなんて全く思っていません。

でも幸せに生きていけてますし、喜びの多い人生です。

今回は自分に価値がある?ない?という悩みや問いについて考察します。

自分の存在意義?価値?ってそもそも何?

「自分は価値ある人間だ」と思えるようになるには、どうすれば良いのか?

自分は「価値のない人間」なんじゃないか・・・・・

そういうことを訴える人も、カウンセリングでは実に多くいます。

最近もカウンセリングの中で続けてそんなお話になりました。

また「自分の存在意義」という表現をされる場合もあります。

つまり「自分の存在意義が感じられない」という訴えになります。

自分の価値、自分の存在意義というのは、そもそも一体なんでしょう?

また、自身の価値や存在意義というのは、最終的には誰が決めるのでしょうか?

どうすれば自分に価値を感じ、存在意義を得られるのでしょうか?

自分の価値、存在意義について考察

こうした問いというか悩みは、一旦考え始めると迷路にはまることがあります。

つまり、答えがなかなか見出せないのです。

だから、こうして悩む人は、長い年月悩んでいるケースがとても多いのです。

そこで、今回はこの「自分の価値」「存在意義」について掘り下げてみましょう。

そのためには、せっかくですから、先の三つの問いについて、
きちんと掘り下げてみることにしましょう。

1)自分の価値、自分の存在意義というのは、そもそも一体なんでしょう?

2)自分の価値や存在意義というのは、最終的には誰が決めるのでしょうか?

3)どうすれば自分に価値を感じ、存在意義を得られるのでしょうか?

では、以下にそれぞれ考察します。

1)自分の価値、自分の存在意義というのは、そもそも一体なんでしょう?

「自分には価値がある」という時に使う、この「価値」という言葉。

これはいったい何を意味しているのでしょうか?

別な言い方でいうと「人としての価値」となります。

では「人として価値がある」とは、いったいどういうことなんでしょう?

そこであなたに質問です。

人として価値がある人間、価値のある行為、価値のある生き方といのは、それぞれ、どういったものを指すのでしょうか?

まあ、この答えとなると、人によって違ってくることが考えられます。

ただ、自分に価値がないと思っている人が漠然とイメージしている価値。

それは「多くの人から認められ、好かれ、称賛され、求められる」ことのようです。

「人に認められてなんぼ」「好かれてなんぼ」「人気があってなんぼ」

それを「人としての価値」と定義し、そこに「自分の価値」を測る。

それこそ漠然とそのようなイメージをもっている人がとても多いようです。

ここで改めて質問です。

それが本当に人としての価値といえるのでしょうか?

もし「多くの人に(他人に)」ということになると、これは厄介です。

なぜなら、多くの人に認められない人は、価値がないということになります。

そして、そういう人は、私も含め、世の中信じられないほどたくさんいます。

自分にそう思うということは、他人に対しても同じように捉えている可能性が高いです。

つまり、知り合いのAさんが多くの人に認められたり好かれたりしていなかったら、あなたはAさんを「価値のない人間」と捉えていることになるからです。

いかがでしょうか?

2)自分の価値や存在意義というのは、最終的には誰が決めるのでしょうか?

「自分には価値がない」と悩む人の多くが、この決定権を、いとも簡単に「他人」に委ねてしまっています。

自分の周りの人が「あなたは価値がある」という態度をされると、あなた自身が「自分は価値があるんだ」と安心する。

逆に周囲の人から「価値ないね」という態度を取られたら、あなた自身も「自分は価値のない人間だ」と不安になる。

ところが、これは大きな問題につながります。

なぜ、これが大きな問題につながるるかというと、「自分の価値」という自分にとって大切なことを、他人の気まぐれに委ねているからです。

人の(自分に対する)評価ほど、あてにならないものはありません。

人の(自分に対する)評価ほど、いいかげんで適当なものはありません。

それなのに、あなたは自分の一番大切なもの、自分の価値を他人の評価という極めて心許ないものに任せてしまっているのです。

そしてさらに問題なのは、人の評価が得られる場面というのは、毎日の生活の中で実に少ないものです。

私自身、人に評価されたり、認められたりする機会など、滅多にあるものではありません。

仮に仕事上で一定の評価を得られたとしても、それはその瞬間にパッと消えていく「霞(かすみ)」のようなもの。

私の場合、そんなものに頼るなど愚かなことはないと気づき、ある時期から人の評価を気にするのを一切やめました。

3)どうすれば自分に価値を感じ、存在意義を得られるのでしょうか?

少なくとも人から認められたり、人から必要とされるからではありません。

多くの人がここに自分の価値を感じようとしますが、これも危険です。

なぜなら、先にも書いたように、人から認められる機会なんて少ないから。

そして、人からの評価ほど露と消えるものはないから。

そして、人の評価ほどいいかげんで気まぐれなものはないからです。

では、そろそろ答えをお伝えしますね。

自分に価値がない、存在意義が感じられない人へ(回答)

ここまで読んでもうお気づきの方もいるとは思います。

では、心理カウンセラーとしてたくさんの方と話し合ってきて、いろいろと取り組んできて見えた答えをいかにそれぞれお伝えします。

【回答】1)自分の価値、自分の存在意義というのは、そもそも一体なんでしょう?

⇒あって、無いようなものです。

決していい加減に答えているわけではありません。

そもそも、この世界にいる人間を「価値のある人間」と「価値のない人間」などと、そうそう簡単に分けられるものなんでしょうか?

ちなみに私は、自分の価値というものに、ある時から興味がなくなりました。

正直、今はもう「どうでもいい」とすら思っています。

それよりも、自分はどういう生き方を選択するのか?

自分は何を大切にするのか?(価値があると思うのか)

そちらに常に興味・関心を抱いて生きています。

だからこそ「自分はどういう人間か」を明確に言葉にも出来るようになるのです。

【回答】2)自分の価値や存在意義というのは、最終的には誰が決めるのでしょうか?

⇒もちろん、自分自身です。

自分の価値は自分が決めるしかありません。

もっというと、自分が何に価値を感じるかというのは、自分自身の話でしょ?

人から認められるかを気に病む時間を、自分の大切なものを見定める時間にしてください。

【回答】3)どうすれば自分に価値を感じ、存在意義を得られるのでしょうか?

⇒自分がどう生きてきたかで測るしかないでしょう。

自分の価値というのは、自分自身が生きていく中で積み重ねていくものです。

どんなことをやってきたか?

どんな気持ちでやってきたか?

どういう人間とどう関わってきたか?

そうしたことの積み重ねが自分の価値や存在意義といえるのではないでしょうか?

価値とは人間が勝手に決めたこと、幸せになるには価値など必要ない

「価値ある人間だ」と人からの評価を得ようと躍起になるより、自分は何に価値を感じるかを決め、それを大切ししてみましょう。

人から評価を得るために人に貢献するのではなく、自分が人間として大切だからという価値観で人に貢献しましょう。

自分の価値や存在意義を人に決めてもらうのではなく、自分がコツコツできることを続けていく経験値に、自分の価値を見出しましょう。

そもそも「価値」などというのは、人間が勝手に決めた安易な代物です。

自然の摂理からすれば、それこそ霞(かすみ)のようなもの。

あって無いようなものなのです。

そんなものにすがるのではなく、自分にできることをコツコツと続け、どんな状況でもそれを続けていく。

それは日常生活のちょっとしたことや毎日のことです。

そういう日々の繰り返しに価値を置けるようになると、不安や焦り、劣等感といったものを手放すことができます。

人間、究極的には一人で生まれ、一人で旅立っていくものです。

ということは、様々な人間や出来事に遭遇はするものの、基本的に私たちは、この人生を「一人で」生き抜いているといえるのです。

そういう視点が持てるようになると、人との出会いや経験一つ一つがまるで奇跡のようにすら感じられるようになるはずです。

【動画】自信が無くても生きていける?

最後に自分に価値がないという人が同時に悩む「自分に自信がない」という悩み。それを解決するための考え方を短い動画で解説しています。

自分のことが嫌いだ、自分に価値を認められない、自分に自信がないという方はぜひご覧ください。

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心理カウンセラー鈴木雅幸(コーチ・企業研修講師)のプロフィール

心理カウンセラーとして6000件以上(2020年4月現在)のカウンセリングを実施。
5年間にわたりスクールカウンセラーとして教育現場の問題解決にあたり、現在も個別に教育相談を受ける。
大手一部上場企業を始めとした社員研修の講師として10年以上登壇し、臨床カウンセラー養成塾を10年以上運営。
コーチとしても様々な目標達成に携わる。
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