失敗を怖れない人は恐れないような捉え方、思考を身につけています。
気合や根性だけで生きているわけじゃあないんですね。
合理的に失敗を怖れない心理を自然と築いているともいえます。
その秘訣、私たちも真似できるので、以下に参考になることをわかりやすく解説します。
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「失敗が怖い」を克服する
失敗が怖いと感情も乱れやすくなります。
失敗を怖れる分、それだけ不安になるからです。
そうした不安から感情が乱れた。
落ち着くにはどうすればいいのか?
日常生活で、これは切実な問題です。
落ちこんだり、腹が立ったり、絶望的になったり・・・
これは、私たちが感情的になっている状態です。
つまり、感情が乱れているということ。
悔しくて涙が出たり、怖くて震えてしまったり。
これも感情が乱れている状態です。
こういう時、私たちはかなりのストレスを感じます。
これでは、落ち着いてモノを考えたり、冷静な判断ができません。
感情的なままでいると、物事が上手くできないわけです。
失敗も続きますし、人間関係も上手くいきません。
感情的な相手には、誰でも困惑するからです。
パニック。
これも感情が著しく乱れた状態。
「怖い」という感情が膨れ上がり、心拍数が急上昇し、冷や汗や涙が出たりします。
こうした状態で「落ち着こう」と思っても、なかなか落ち着けるものではありません。
こういうとき、何よりも必要なこと。
それは
「冷静になること」
ですよね。
落ち着いて状況判断ができること。
落ち着いて前向きな選択ができること。
冷静になることで、困難な状況を切り抜けていけます。
では、冷静になるには、どうすればよいのでしょう?
ここで「どうすればよいのか?」と考え始める。
実はそこに「落とし穴」があるんですね。
考えてはダメなの?
いえいえ、考えること自体は間違ってません。
問題なのは、考え方です。
つまり「どうすればいいか?」の前に、「なぜ感情的になっているか?」を、先に考える。
そうでないと、どうすればいいかも浮かばないのです。
むりやり考えてやってみたところで、上手くいかないはずですしね。
なぜ、自分は感情的になっているのか?
こんなに辛く、悲しく、怖いのはなぜか?
そこを、それこそ「冷静に」考えてみます。
すると、そこには感情的になる「捉え方」があることがわかります。
感情が乱れるような捉え方を、自分自身がしているのです。
それも「無意識に」しているのですね。
例えば、対人恐怖的なケース。
人に対して「怖い」という感情が起きる。
それは「人は自分に危害を加える存在だ」という捉え方があるからです。
自分にとって、他人の存在が「脅威である」と捉えている。
だから「防衛体制」が発動し、緊張状態に陥る。
結果、身構えたり、心を閉ざしたりして、人をどこかで避けてしまうのです。
厄介なのは、これが「無意識」であること。
自分でも気づかないところで「怖い」と思っているわけです。
その「怖い」の背後には、人は自分を・・という捉え方があります。
この捉え方。
変わったり、違う捉え方も出来るようになると、その時起きる感情や感情の状態も変わります。
「人は自分に危害を加える」⇒「中には、危害を加えない人もいる」
「中には危害を加えない人もいる」⇒「こういう人は、危害を加えない」
このように、一度、自分の捉え方に気づくと、
徐々に捉え方の幅が広がります。
幅が広がることで、より「見極め」が出来るようにもなります。
こういう変化が起きれば起きるほど、感情的になりにくくなる。
冷静に相手を見極められるので、落ち着いていられるようになります。
人に対する苦手意識も和らぎますね。
もちろんこれは、人間関係だけの話ではありません。
仕事や日常の困難な状況でも、同じことがいえます。
落ち着いて状況を観察し、冷静に判断する。
そうすれば、困難を切り抜けていきやすくなります。
状況によっては、「今は何もできない」という判断もありです。
状況が落ち着くのを、しばらく待つしかない。
今はもう少し様子を見るしかない。
そういう判断が一番賢明なときもあります。
それは一見、消極的な判断に思えるかもしれません。
しかし、状況が動いていく中で、できる事が見つかれば行動する。
実は、そういう積極的な判断だともいえるんです。
いずれにしても、感情が乱れたのには、原因がある。
その原因は、自分の無意識の捉え方。
捉え方の幅が出てくれば、より落ち着いて対処できるようになります
「失敗なんて、自分の人生ではあってはならない」
そういう捉え方が無意識にあると、失敗するたびに激しく落ち込みます。
自分はダメな人間だ。
もうおしまいだ。
そういう結論になりやすい。
だから消極的になったり無気力になったりします。
「失敗したら、学べ、成長できる」
こういう捉え方がある人は、実際にいます。
この捉え方が働けば、落ち込む時間も短いでしょう。
「なぜ失敗したか?」⇒「ではこうすればどうだろう」
こういった思考回路が働くからなんですね。
私たちは無意識に、いろいろなことを考え、いろいろな感情を起こしているものです。
それは、背景に自己流の捉え方を持っているから。
だから捉え方を建設的、現実的なものに変える。
そうすれば、より前向きに人生を生きていけるのです。
カウンセリングでは、
このプロセスを無理なく出来るようにしていきます。
失敗から立ち直るには
失敗から立ち直るには、失敗に囚われない捉え方がカギを握ります。
その捉え方に長けている人物をモデルに、考えてみましょう。
プロゴルファーの松山英樹選手をご存じでしょうか?
世界のメジャートーナメントで、歴代の日本人選手では段違いな安定感を見せています。
松山選手には、これまでの日本人選手との大きな違いがあります。
一つには技術的なレベルの高さです。
もう一つは恵まれたフィジカル(パワー)です。
そして、もう一つはメンタル面ですね。
今回、松山選手のメンタル面、捉え方から精神的に強くなるためのポイントを考えてみます。
特にいま、精神的に不調であったり、プレッシャーに押しつぶされそうという方。
プレッシャー(心理的な重圧)というのは「失敗を怖れる」ことで生まれます。
あるいは、もっと強い人間になりたいと思っている方には、必見の内容になります。
松山選手は、日本人選手の中では突出した精神力を発揮する選手です。
他の日本人がこれまで何度もプレッシャーに押しつぶされ、タイトルを逃してきた歴史があります。
しかし、松山選手はそうした日本人選手とは明らかに異質なところがあります。
では、いったいどこが他の日本人選手と違うのでしょうか?
ヒントは松山選手の言動にあります。
どういうことか?
松山選手がインタビューなどで話をするとき、ある特徴があるのです。
それは、松山選手がこだわっている部分に関してです。
松山選手がこだわっている部分は、おそらく次のような言葉にできると思います。
「結果よりも内容」
そう、結果がどうであれ、松山選手はいつも「内容」にこだわっているんです。
つまり自分が納得のいく内容であったかどうか。
具体的にいうと、スイング(打ち方)ですね。
ですから、例え結果が良くても、内容、つまりスイング(打ち方)が良くない場合。
松山選手は「良くありません」と言います。
プレー中でもそうです。
打った球がピンそばという好結果でも、本人は憮然とした表情を見せることが多い。
逆に結果があまり良くなくても、内容に手ごたえを感じると、良い表情になります。
ここに、私たちが参考にできるものがあるんです
そう、つまり結果にこだわらない。
結果は二の次という捉え方ですね。
もちろん、本当に結果はどうでもいいと思ってるわけじゃないでしょう(笑)
良い内容にできれば、結果は後からついてくる。
きっと松山選手はそう思っているのでしょう。
インタビューなどでも、松山選手は「メジャー(トーナメント)は勝てると思います」と、きっぱりと答えはします。
でも、それは結果に囚われているのではなく、内容さえ良く出来ればという条件付きで言っているはずです。
翻って、私たちの生活に当てはめてみます。
仕事のプレッシャー、人間関係のストレス。
あるいは自分に自信がもてない。
こうした問題を解決する一つのカギが、この「結果より内容」にあるんです。
普段の私の言葉で言えば、「結果よりプロセス」です。
仕事の結果というと、業績や評価や収入です。
人間関係の結果といえば、多くの人に好かれるかどうかかもしれません。
自分に自信があるという状態=結果を求めることもあるでしょう。
でもね、これは結果なんです。
結果って、私たちの思い通りにいかない事の方が圧倒的に多いですよね?
だから、思い通りの結果にしようというのは、それだけで大変な重圧=プレッシャーになります。
また、もし結果が出なかったとき、その事実をどう捉えればいいのでしょう?
仕事で目標を達成できなかった。
満足のいく評価や収入が得られなかった。
これでストレスを経験した人、多いのではないでしょうか?
人間関係で誤解をされた。
自分の思うとおりに相手が動いてくれない。
結果に囚われると、人間関係も息苦しくなります。
自分は思うような結果を出せなかった。
挫折した自分、評価されない自分は、ダメな人間だ。
結果ばかりに囚われると、自分すら大事にできなくなります。
だったら、結果ではなく内容に注目しましょう。
より良い仕事(の仕方・捉え方)をいかにするか?
より良いコミュニケーションをいかにできるか?
自分という人間の捉え方をどれだけ建設的にできるか?
ここに注目するんです。
収入や評価は得られなかったけど、自分に誇れる仕事はできた。
目標には届かなくて悔しかったけど、今の自分の力は出し切った。
だからこそ、次への課題にまっすぐ向き合える。
松山選手なら、そういう捉え方をするでしょう。
多くの人から評価されはしなかったけど、目の前の人、一人一人から信頼は得られる接し方をしよう。
人からどう思われるかじゃなく、自分がどう人に接するかを大切にしよう。
人間関係はこの方が結果が後からついてきます。
逆にいうと、人間関係の結果がついてこない。
その場合、内容(関係の築き方・言動・態度、捉え方など)に、必ずといっていいほど改善点があります。
自分は「自分を」大切にして生きていこう。
自分という存在に価値があるかではなく、自分が価値あると思える生き方をしていこう。
そういう生き方をしていく自分だからこそ、気がついたら自信をもてているわけです。
どんな悪条件のもとであっても、精神的に安定し、ブレない松山選手。
それは、結果よりも内容のブラッシュアップに、いつもいつも注意を向け続けている。
松山選手は結果ではなく、打ち方(フォーム)に重きを置いています。
それで結果が後からついてきているわけです。
私たちも、同じことが言えないでしょうか?
私たちも、人生の結果ではなく、生き方(生きざま)に重きを置いてみる。
すると、人生の結果も後からついてくるのではないでしょうか?
結果が出せなければ、何も意味がない?
本当にそうなのでしょうか?
そんなこと言ったら、世の中のほとんどの人が意味のない人生を生きていることになるのでしょうか?
私はそんなことは無いと思っています。
人生は結果よりプロセス。
別な言葉でいうと、大切なのは「経験」です。
どんな結果であろうと、常に「経験」から何を学べたかということが大切です。
何を学んだかによって、私たちは人間としてどんな成長ができるかが決まります。
人間として成長し続けることこそ、大きな結果を出すよりも深い喜びなのではと思うのです。
失敗を恐れない生き方
失敗を怖れない生き方をする秘訣とはなんでしょうか?
例えば、こんな例で考えてみましょう。
泳げない自分が泳げるようになりたい。
そのためには、練習をしますよね。
それも、かなりまとまった量の練習をしないとならない。
本人の気持ちとしては、すぐにでも泳げるようになりたい。
1週間後には、いえ、1か月後には・・・
でも、実際はその何倍もかかるのが普通。
幼いころ、自転車についていた補助輪をはずす。
きっとこの時も「すぐに乗れるようになりたい」
と思ったはずです。
だから、なかなかうまく乗れないことに、
苛立ったり、悔しくなったりしたのでしょう。
スポーツで上手くなる。
これも一緒。
「上達する」ためには、それなりの練習と時間が必要です。
物事「上手くなる」「出来るようになる」には、かなりまとまった時間が必要です。
特に、はじめのうちはいくら努力しても結果が出ない。
あきらめずに練習や試行錯誤を続けても、一向に上手くならず、結果も出ない。
こんなことが続くと私たちはやがて、気持ちが萎えていきます。
やる気が失われ、後ろ向きな気持ちになりがち。
結局、その努力や試行錯誤を・・・やめてしまいます。
つまり、続かなくなる、続けられなくなる。
「成長曲線」という言葉、聞いたことあるでしょうか?
何かが出来るようになるまでに、特に最初の方は結果が出ないというもの。
例えば、成果が出たり、上達するには、1000時間かかるとしましょう。
この1000時間のうち、900時間までは、何の変化もなく、手ごたえも得られない。
しかし、900時間を過ぎたあたりあら、急激に変化・手応えが現れる。
・・・という法則です。
そしてこの法則は、いろいろな事に当てはまります。
仕事でもスポーツでも同じです。
努力や練習を始めても、はじめのうちは、ずっとずっと成果も手応えもない。
ふつうはそれで、努力や練習をやめたくなります。
それでも努力や練習を続けます。
やはり、なかなか成果や手応えがないまま。
でも、それでも更に、努力や練習を続けます。
するとやがて、ある時から「急激に」成果や手応え、つまり結果が出てきます。
しかし、努力する人間にしてみれば、やっぱりすぐに「結果」が欲しくなります。
すぐ補助なしに乗りたいし、泳げるようになりたいし、「努力してるんだから」早く上達したい。
この「結果がすぐほしい」という気持ちと実際のタイムラグに耐えられなくなり、結局、努力が続きません。
あなたもきっと、こんな経験があったはず。
実はこれ、カウンセリングにも当てはまります。
初めのうちは目立った変化や改善が見られません。
時々、ちょっとした工夫などですぐに改善がみられる要素もあります。
しかし「本質的」とか「根本的」なところでは、その変化や改善はすぐには見られないことがほとんど。
そうしたタイムラグに耐えられず、あきらめてカウンセリングを止めてしまう人もいます。
でも、粘り強く取り組み続けることで、ある時から急激な変化・改善が見られます。
だから、こう考えて(捉え直して)みませんか?
「はじめは結果が出ないもの」
「すぐには、何も変わらないもの」
取り組むテーマによっても違いますが、補助輪の自転車はともかく、かなりの時間が必要です。
練習や試行錯誤の努力を始めても、最初の3か月や半年は変化が出ません。
テーマによっては結果が出るまでに1年や2年必要なものもあります。
会話がしっかりできるようになりたい。
自分にもっと自信をもてるようになりたい。
ならば、そうなるために必要な練習や試行錯誤、そういう努力をするしかありません。
そして、その努力の成果が実感できるのは、やっぱり3か月後、半年後、場合によっては年単位です。
急に短時間で変わったということも起こります。
この場合は、それまでの積み上げがあったか、気分がたまたま高揚しただけか、思い込みの偶然によるか。
このいずれかです。
気分の高揚や思い込みの場合、すぐにまた出来なくなったり、自信を失います。
それまでの積み上げがあった場合は、簡単には後退ぜずに、それが実力として定着します。
取り組むのなら、この「実力の定着」を目指したいところです。
重要なので、もう一度。
努力を続けても、しばらくは結果は出ません。
3か月・半年・年単位なんて当たり前。
それでも「続ける」ことでしか先に進めないんです。
逆にいうと、黙々と、いえ、淡々と続けること。
これが最強の方法だってことになります。
積み上げて得たものは、あなたの「実力」になります。
どうせなら結果を「実力」として、ずっと定着させたいですよね。
そのためには、その努力の方向性が正しいことも条件。
信頼できる指導者にサポートをもらいながら、自分がすべき努力を「ひたすら」続けていく。
シンプルですけど、実力をつける。
つまり「自分を変える」にはこれが最強です。
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