心の強さをもつ秘訣、強くなる方法

心の強さをもつ秘訣、強くなる方法を知りたい。

カウンセリングをしていて、そういう話になることが実に多くあります。

この秘訣というかお話は意外なところにあります。

強く気持ちを持つとか、絶対にポジティブでいると決意するとか、そういう無理やりなことでは失敗します。

もっと合理的になることが必要で、今回はそのあたりを心理カウンセラーが解説します。

強くなる、メンタルの強い人の特徴

「強くなりたいんです」

カウンセリングに相談に来られる方から、時々聞かれる言葉です。

仕事や人間関係など、人生を生きていく上でもっと心を強くしたい。

最後まであきらめずにやり遂げたい。

そう思う場面があると思います。

しかし、実際に私たちはすぐに強くなんかなれないものです。

肝心なところで弱気になったり、失敗するのではないかと萎縮する。

そのうち、もう思わず逃げたくなってくる。

そんな気持ちになったことはないでしょうか。

やがてプレッシャーに押しつぶされそうになる。

自分のやることなすことに自信が持てなくなる。

そんな時は、周りの人たちが皆たくましく見え、自分だけがオドオドしているように感じます。

その度に「もっと強くなりたい」「タフになりたい」と思うものでしょう。

そこで、今回は「どうすれば心が強くなるのか?」

「どうすれば精神的にタフになれるのか?」

そのヒントをメンタルが強い人、精神的にタフな人の特徴を考察して考えてみましょう。

結論からいうと、精神的な強さやタフさは、その人の「捉え方の多さ」と「集中力」に起因します。

メンタルの強い人の特徴は「捉え方の多さ」と「集中力」にある。

捉え方の幅が心の強さを生む

先ず、一つの物事や出来事に対して、いくつもの見方や捉え方が出来るということです。

逆にいえば、自分が強くない、タフではないという人は、物事や出来事の捉え方が少ない。

一つの視点や一つの面からしか物事を捉えられていない可能性があります。

一つの捉え方しかできなければ、当然、もろいし、すぐに挫けてしまいます。

しかし、一つの事柄や経験でもいろいろな捉え方を持てれば、それだけ解決策や乗り切り方も見つけやすくなります。

選択肢が一つだけよりも、複数あった方が良いアイディアや解決策も浮かびやすいのです。

だから、メンタルがタフだったり心が強い人というのは、ただ強くいようと自分を鼓舞しているのではなく、捉え方の引き出しが多いんですね。

集中力が心の強さを生む

また、心の強さや精神的なタフさを発揮する人は、目の前のことや必要なことに対する集中力を有しています。

余計なことを考えたり、不要なことに気を取られたりしません。

上手くできなかったらどうしようなどと考えたりせず、「これをやろう」ということに全神経を集中します。

最近のスポーツの例から、精神的に強さを発揮したアスリートについて考察してみましょう。

日本の女子プロゴルファー渋野日向子は、2019年の全英女子オープンに勝利しました。

樋口久子以来、実に48年ぶりの快挙です。

ネットやテレビでも連日のように取り上げられていました。

しかも、前年にプロテストに合格したばかりの選手が、あっという間に頂点に駆け上がりましたね。

テニスの大坂なおみよりもすごい速さでした。

そんな彼女の異業の秘密に、私たちでも学べるヒントがあるんです。

プロゴルファー渋野日向子から学ぶメンタルコントロール

先ず、渋野選手は、世界のメジャートーナメントである全英女子オープンを、他の出場選手とは違う捉え方でプレーしていました。

とにかくタイトルを取りたいという「結果」にフォーカスしている選手がほとんどでしたが、渋野選手は違いました。

自分のプレー、その一つ一つを納得のいくものにすることに神経を集中させていたのです。

外せば優勝も逃すかもしれないという場面。

そんな状況でも渋野選手は強く打つことや、自分の思い通りのストロークをすることに集中していました。

それは、ラウンド終了後の渋野選手のインタビューで、本人が証言していました。

また、渋野選手で印象的なのはギャラリーと接しているときの笑顔とプレーに入るときの鋭い表情との落差です。

オンとオフの切り替えがとてもうまいのだと思います。

それは目の前のプレーへの集中力があるということ。

瞬間的に深く鋭い集中状態に自分を切り替えられるということです。

プレッシャーに押しつぶされるというのは感情的な状態に陥るということ。

感情的な状態に陥ると集中力を欠き、失敗した時のことを考えはじめ、より精神的に不安定になり、心身ともに萎縮して結果を出せなくなります。

仕事などであなたにも、そんな経験はなかったでしょうか?

しかし、必要な場面でしっかりと集中できると本来のパフォーマンスを常に発揮することができるので、プレッシャーに強くなっていきます。

つまり、瞬間的に深い集中状態に切り替えられる渋野選手は、プレッシャーに強い選手ということになります。

そこで、心が強くなる、精神的にタフになるためのポイントは、次の2つということになります。

1)物事に対する捉え方が豊富である

2)目の前の必要なことに集中できる

実はこれらが心を強くし、精神的にタフになる秘訣なのです。

経験値のある人間が精神的にタフなのも、場数を踏んでいるので様々な捉え方を知っているからです。

「失敗したらお終いだ」「失敗する人間はダメな人間だ」という捉え方しかなければどうでしょう?

それこそ、失敗が怖くなって萎縮し、本来の自分の力すら発揮できません。

仕事や人間関係では、特に苦労することになります。

しかしもし「失敗したら、次にどうすればいいか考える」とか、「失敗経験こそ太い経験値につながる」という捉え方もあったらどうでしょう?

ただ萎縮したり落ち込むのではなく、新しい視点や工夫がもて、気持を切り替えて新たなトライに向かいやすくなるはずです。

心の強さや気持ちの切り替えは、こうした捉え方の豊富さからくるのです。

そして、渋野選手の場合、キャディーとして帯同した青木コーチの存在も大きかったですね。

ゴルフに限らずスポーツ選手や経営者、いえ、人生を生きていく上では、誰にとっても良きコーチ役の存在が必要です。

たった一人で試行錯誤するよりも、その分野の専門性や経験値を有していて、しかも信頼できるコーチ役がいとほうがより早く目標を達成できますね。

【動画】メンタルの強さとは論理性?

メンタルの強さについて、精神論(気合、根性、思い込む)で語られることが多いです。
また「前向きな捉え方を選択しよう」とも。でも、メンタルの強さが、実は「理性的な態度」「論理的な対処」にあると指摘する人は少ないでしょう。
どういうことか?心理カウンセラーが解説します。

ぜひご覧ください。

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心理カウンセラー鈴木雅幸(コーチ・企業研修講師)のプロフィール

心理カウンセラーとして6000件以上(2020年4月現在)のカウンセリングを実施。
5年間にわたりスクールカウンセラーとして教育現場の問題解決にあたり、現在も個別に教育相談を受ける。
大手一部上場企業を始めとした社員研修の講師として10年以上登壇し、臨床カウンセラー養成塾を10年以上運営。
コーチとしても様々な目標達成に携わる。
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