心が傷ついた時の対処法

心が傷いた時の対処法とは。

それは暖かい人間関係を経験すること。

人は人間関係で傷つくことが多いですが、真の意味で癒されるのもまた、人間関係です。

では人はなぜ傷つくのか。

どうすれば傷を癒し、回復させ、立ち直ることができるのか。

傷つくというのはとても辛い経験です。

誰だって傷つきたくないし、傷つけたくもない。

しかし、今日もどこかで誰かが傷つき、傷つけている。

私たちはそんな世界で生き抜いています。

心が傷ついた時の対処法について解説しました。

傷つくとはどういうことか

「人に傷つけられた心の癒し方は?」

私たちは人に心を傷つけられると、心に問題が発生します。

傷つくというのは、自分が受け容れられないことを言われたりされたりした場合に経験することです。

私たちはこの経験を、時には「命の危険にさらされた」と学習してしまう場合があるのです。

人間は命の危険にさらされると感じた時、本能的に防衛反応を起こします。

人に傷つけられるという経験も、命の危険につながると判断されれば同様です。

なぜ過去のトラウマから対人恐怖になるのか

その経験からまた似たような場面だと判断すると、相手や状況に対して、私たちは同じ防衛反応を見せるのです。

傷つくときに「自分を完全否定された」と受け取ったとき、また否定されないようにと身構えます。

そして、自分が「否定される=命の危険」とみなした相手や状況に対し、「恐怖心」を抱くことで自分を守ろうとします。

過去のトラウマから「対人恐怖」を感じるメカニズムがこれです。

私たちは自分の身を守るために、これ以上傷つかないようにするために、「危険⇒怖い⇒回避」という防衛反応を起こします。

人間関係を避けるのは、この反応が内側で起こっているからです。

一度傷つくと、もう二度と傷つきたくはないと思うものです。

これは自分を命の危険から守る防衛反応の一種なのです。

傷ついた時と似た場面である・・と判断すると、心を閉ざしたり、その場面を事前に避けようとしたりします。

恐怖心を抱くことで神経をシャットアウトしてしまうのも同じです。
傷つくと人は心を閉ざす

「人が怖い」という反応のメカニズム

しかし、ここでちょっと前の文章を読んでください。

私は「傷ついた場面と似た場面である」とは書いていないんです。

「傷ついた場面と似た場面である・・と”判断する”」と書いていますね。

何が言いたいかというと、実際には傷つかない場合や、傷つくかどうか判断できない場面でも「傷つく」と判断する。

一度傷つくと、そういう反応が頻繁に起きてしまうということ。

実はこれが一番大きな問題になってくるんです。

例えば、上司が少し強い口調で注意する。

会話をしていた相手の表情が少し不機嫌そうにみえる。

挨拶した相手から挨拶が返ってこない。

それぞれ命の危険はない場面ですし、傷つけられるかどうかもわからない場面ですよね?

なぜなら、相手はただ職責上必要な注意をしただけかもしれない。

たまたま笑顔ではなかっただけで、不機嫌ではないかもしれない。

何か考え事をしていて、挨拶に気づかなかったり、挨拶を返す余裕がなかっただけかもしれない。

実際、人間関係の中ではこうしたことは実によくあることです。

それにも関わらず、自分は「また傷つけられるかもしれない」という防衛反応を先ずお越し、その反応によって傷ついているのかもしれないわけです。

相手が満面の笑みではなければ、常に警戒しなければならない。

お互い腹の内がよ~くわかっていて、絶対に安心できる相手でなければ、常に防衛モードでいなければ危険だ。

私たちは深く傷つく体験をすると、このような防衛反応を無意識に、しかも頻繁に起こしてしまうのです。

傷つくともう傷つきたくないと思う

私はこれを「防衛反応の誤動作」と読んでいます。

本来起こす必要のない相手や場面でも防衛反応が起こってしまうことをいいます。

では、この防衛反応のいわば誤動作は、どうすれば解消されるのでしょうか?

心が傷ついた時の対処法とは

結論を先にいうと、手っ取り早い解決法はなく、しっかりと必要な時間をかけてケアします(カウンセリングなど)。

なぜかというと、こうした防衛反応は、もともと命の危険から身を守る反応です。

ですから、その反応の起こり方は強烈で、簡単には無くせない反応なんです。

傷つくという経験から「怖い」と学習したわけですから、「大丈夫」「安心できる」という経験をそれ以上に積み重ねる必要があるからです。

もっと正確にいうと、相手がどんな人間性の人物なのかを正確に見極める「眼」を持てるようになることです。

様々な人たちと上手に交流できる人は、この「眼」を持っています。

そして、この「眼」は、本を読んだりセミナーに参加しただけでは獲得できません。

人間関係で受けた傷は、人間関係で癒される

様々な人間関係を改めて「経験していく」中でしか、獲得できないものなんですね。

人間関係の経験を積み重ねることで、「大丈夫」「安心できる」人間関係の存在を実感する。

それによって傷つけられた経験と癒された経験の両方を経験したことになりますね。

両方を知ることで、この相手、この状況は「どちらかな?」と判断できるのです。

ただ、「安心できる」「癒される」という経験をするためには、「心ある人たち」と交流する必要があります。

誰にでも同じように接する人、つまり出逢う人皆を大切にしている人ですね。

そういう人と交流することです。

心ある人は「一期一会」を、その一瞬の出逢いを大切にしています。

相手とのやり取り、どれ一つとっても疎かにはしません。

自分が発する一言、相手の一言、いずれも丁寧にやりとりしようとします。

自分の何かを誇示することもなければ、相手の何かを安易に否定することもない。

相手を大切にしますが、えこひいきするわけではい。

等しく相手を一人の人間として尊重するわけです。

そんな人達との交流によって、自分が一人の人間として尊重され、大切にされるという経験をします。

尊重されたときの実感、大切にされたときのありがたさ。

こうした記憶が人間関係の喜びを知るきっかけになります。

傷ついた時の心の対処法

また、尊重され、大切にされることで、自分に自信を取り戻すこともできます。

人間関係で受けた傷は、やっぱり人間関係で癒される。

この言葉はまさに真実であると思います。

心が深く傷ついた時は対処療法ではなく根本療法を

心が深く傷ついている時は、自分でもその自覚ができない場合もあります。

傷が深ければ深いほど様々な弊害が出てきます。

自分に自信がもてない、自己肯定感が低くなる、仕事のパフォーマンスが思うように出せない、人間関係で苦労する、コミュニケーションに自信がないなど。

こうしたことは日常生活に支障をきたします。

だから、やっぱり放置するわけにはいかない問題です。

そして、様々な症状や問題にだけ焦点を当てて対処療法だけするのではなく、やはり根本的な解決が必要です。

具体的にはカウンセリングを受けること。

傷ついた経験に対する固定した捉え方を再検討していきます。

この固定した捉え方が様々な問題を生んでいるので、ここはじっくり取り組むことが大切です。

この固定した捉え方が変わると(建設的、肯定的な捉え方になると)、傷が癒え、新しい自分、新しい人生や生き方を手に入れたような感じになります。

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心理カウンセラー鈴木雅幸(コーチ・企業研修講師)のプロフィール

心理カウンセラーとして6000件以上(2020年4月現在)のカウンセリングを実施。
5年間にわたりスクールカウンセラーとして教育現場の問題解決にあたり、現在も個別に教育相談を受ける。
大手一部上場企業を始めとした社員研修の講師として10年以上登壇し、臨床カウンセラー養成塾を10年以上運営。
コーチとしても様々な目標達成に携わる。
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