メンタルを強くする方法 精神的に強くなるには


メンタルを強くするカギは、諦めないで様々な可能性を想像し、多くの行動の選択肢を実行に移す習慣を身に付けることです。

習慣ですから、意識しなくても自然にできるようになっていくことを意味します。

つまり、前向きに捉え、考え、 行動する癖をつけることです。

そのためには、自分のメンタルが弱くなっている原因を知り、メンタルを強くする秘訣をひとつひとつ自分の習慣として取り入れて行くことです。

焦らずに一つ一つじっくり取り組めば、メンタルを強くすることができます。

メンタルを強くする方法について、 分かりやすく解説していきます。

メンタルが弱い?その原因は

メンタルが弱い状態というのは可能性をあきらめてしまった状態と言えます。

事を成す前から「もうだめだ」「自分には無理だ」「どうせ失敗する」という言葉を頭の中でつぶやき、それ以上行動をすることを放棄してしまうのです。

こうしたことはほとんど無意識にやってしまっていることです。

なぜこのような言葉が浮かぶのかと言うと、過去の失敗や挫折の経験から「自分は何もできない人間だ」という思い込みを持っているからです。

あるいは「 あなたは何もできない人間だ」と刷り込まれて出来た思い込みを持っているからです。

つまり、自分で自分の可能性を最初からあきらめてしまっている状態です。

自分に対する捉え方が否定的な側面からしかできなくなっているともいえます。

本来、私たちは自分の人生において自分を成長させることに最も喜びと意義を感じます。

その取り組みを最初から放棄してしまうことによって、私たちは人生に喜びと意義が感じられなくなっていくのです。

こうした状態を慢性的にしないでメンタルを強化していくためには、気持ちの切り替えや 物事を諦めない習慣的な捉え方などを、経験値を積むことによって身につけていくことが大切です。

ではこれらを身につけていくためにどうすれば良いのでしょうか?

気持をパッと切り替えるには

メンタルを強くする上で重要なことの一つ。

それは「気持ちの切り替え」です。

落ちこんだり、悩んでいるときに、気持ちをどう切り替えたら良いのか?というものです。

確かに、落ち込んだり悩んでいるときは、とても苦しい、辛い気持ちになっています。

だから、一刻も早くこの苦しさ、辛さから解放されたい。

そう思うのは無理のないことです。

ただ、相談されている人のお話を聞くと、ただ解放されたいというだけではないんですね。

自分が落ち込んだり悩んだりしている問題。

その問題を解決するためには、その問題にしっかりと向き合う必要がある。

そのためにも、少しでも早く前向きな気持ちになりたい。

相談者はそういう意味でも、早く気持ちを切り替えたいと願っているんです。

そして、問題解決ということでいえば、この気持ちの切り替えはとても重要です。

なぜかというと、気持ちを切り替えることで、視野が広がるからなんです。

落ちこんだり悩んだりしている時は、大抵が感情的になっている時なんです。

虚しさ、やりきれなさ、怒り、さびしさ、そういう否定的な感情状態にあるわけです。

そして、そういう時ほど私たちは視野が狭くなっている状態でもあります。

だから、視野を拡げることによって、私たちは感情的な状態から理性的な状態に変化します。

理性的になることで、問題の原因に気づき、解決行動を取りやすくなっていきます。

だから、気持ちの切り替えって、すごく大事になります。

では、気持ちを「パッと」切り替えられる方法って、果たしてあるんでしょうか?

実は、意外にあるんですね。

脳の状態を肯定的な状態に変えるカギは、私たちの「言葉」にあるんです。

私はカウンセリングの中で、相談者のお話を聞いた上で、その人の気持ちが切り替えられる「キーワード」を一緒に考えるがあります。

その一言をこころの中でつぶやくだけで、気持ちがパッと切り替わるようなキーワードです。

私自身も、そういうキーワードをいくつかもっていて、必要な時に思い出し、こころの中でつぶやきます。

すると、不思議と視野が広がり、気持ちが素早く切り替わっていくんです。

キーワードは一言でもいいですし、ちょっとした短いフレーズでもいいでしょう。

以下に例を挙げてみます。

「まあ、いっか」

「(何か問題が起きたら)その時考えればいいや」

「どうすべきかじゃなく、どうしたいかだ」

「正しいかどうかじゃなく、楽しいかどうかで選ぼう」

「失敗してなんぼだ」

「やりながら考えていこう」

「もう一度、落ち着いて考えよう」

「何とかなるさ」

「まず、動いてみてから心配しよう」

「先のことを心配しないで、目の前のことに集中しよう」

まだ他にも、いくらでも考えられると思います。

好きな言葉や座右の銘でもいいんです。

実際にこころの中でつぶやいて、気持ちが切り替わったなというものを自分のキーワードにするといいですね。

なぜ、このようなキーワードや短いフレーズで悶々とした気持ちが楽になるのでしょうか?

それは、そうしたキーワードには、言葉の意味以上の様々な要素がくっついてくるからです。

そのキーワードを見つけた時の経験や思い、その時に学んだこと、経験値など・・・・

たった一言を口にしたり想起したりすることで、その一言と共に、様々な大切なことが瞬時に思い出されてくるからです。

たかが言葉、されど言葉です。

たった一言であっても、自分の状態を大きく変える。

本当にそういう事ってあるんです。

なぜなら、言葉は単なる単語ではなく、その言葉の後ろにいろいろな意味が出てくるからです。

だから、カウンセリングの中でも、人によってキーワードは違います。

お話をじっくりと伺ってから、「その人のキーワード」が見えてきます。
 

あきらめない生き方とは

スポーツなどで、土壇場の逆転劇を見ると感動しますね。

最後まであきらめない強い気持ちが、そうした逆転劇を生みます。

実は私も、カウンセリングを通して多くの人たちの「逆転劇」を見てきました。

どん底の中で絶望しながらも、あきらめずにカウンセリングに通い、最終的に抜け出し、自分の生き方を獲得する。

そうした逆転劇を何度も見てきて、一つ、思うことがありました。

ある意味、通われた皆さんはあきらめなかった。

だから逆転劇を演じられたというか、どん底から抜け出せた。

あきらめないことで、絶望から希望を見いだせたといえます。

しかし、それはあくまでも一つの結果に過ぎないのではないか?

つまり、どん底から抜け出せたことも、笑顔でカウンセリングを終えられたことも、単に一つの結果、通過点に過ぎない。

むしろ私たちの人生の目的は、そうした結果を出すことじゃない。

「あきらめないことそのもの」が目的なんじゃないか?

結果ではなく、あきらめないという事そのものに生きる目的があり、価値があるんじゃないか?

つまり、私たちの生きる意味・目的の一つは、「あきらめない生き方」を学び、身につけること。

そのことが生きる目的と考えたらどうか?

そんな風に思うようになったんです。

そう捉え直せば、結果が出なくても、生きる意味や目的は失われません。

失われないどころか、再度挑戦ができる。

失敗や挫折があるらかこそ、「あきらめない生き方」を学ぶ経験ができる。

「あきらめない生き方」こそ、生きる意味と目的。

私は、そんな風に捉えるようになったんです。

「もう、ダメかもしれない」

そんな思いに駆られたときこそ、「あきらめない生き方」が問われます。

そんな時こそ「あきらめない生き方」が私たちを助けてくれて、背中を押してくれます。

そう捉えると、もし今、辛くてもやっていける。

絶望の中にあっても、そこがスタート地点だと思える。

結果が出なくても、失敗が続いても、今、あきらめない自分がいればがんばれる。

簡単ではないかもしれませんが、多くのカウンセリングに来られた方から、私はそうした一つの生き方を学びました。

今、もし悩んでいること、苦しいことがあるのであれば、「人生はあきらめない生き方を学ぶもの」と思い切って捉え直してみてください。

そう捉えなおすことで、今まで思いつかなかったことや新しい感情や小さな希望が、きっと見えてくるはずです。

メンタル強化の秘訣 

泳げない自分が泳げるようになりたい。

そのためには、練習をしますよね。

それも、かなりまとまった量の練習をしないとならない。

本人の気持ちとしては、すぐにでも泳げるようになりたい。

1週間後には、いえ、1か月後には・・・

でも、実際はその何倍もかかるのが普通。

幼いころ、自転車についていた補助輪をはずす。

きっとこの時も「すぐに乗れるようになりたい」と思ったはずです。

だから、なかなかうまく乗れないことに、苛立ったり、悔しくなったりしたのでしょう。

スポーツで上手くなる。

これも一緒。

「上達する」ためには、それなりの練習と時間が必要です。

物事「上手くなる」「出来るようになる」には、かなりまとまった時間が必要です。

特に、はじめのうちはいくら努力しても結果が出ない。

あきらめずに練習や試行錯誤を続けても、一向に上手くならず、結果も出ない。

こんなことが続くと私たちはやがて、気持ちが萎えていきます。

やる気が失われ、後ろ向きな気持ちになりがち。

結局、その努力や試行錯誤を・・・やめてしまいます。

つまり、続かなくなる、続けられなくなる。

「成長曲線」という言葉、聞いたことあるでしょうか?

何かが出来るようになるまでに、特に最初の方は結果が出ないというもの。

例えば、成果が出たり、上達するには、1000時間かかるとしましょう。

この1000時間のうち、900時間までは、何の変化もなく、手ごたえも得られない。

しかし、900時間を過ぎたあたりあら、急激に変化・手応えが現れる。

・・・という法則です。

そしてこの法則は、いろいろな事に当てはまります。

仕事でもスポーツでも同じです。

努力や練習を始めても、はじめのうちは、ずっとずっと成果も手応えもない。

ふつうはそれで、努力や練習をやめたくなります。

それでも努力や練習を続けます。

やはり、なかなか成果や手応えがないまま。

でも、それでも更に、努力や練習を続けます。

するとやがて、ある時から「急激に」成果や手応え、つまり結果が出てきます。

しかし、努力する人間にしてみれば、やっぱりすぐに「結果」が欲しくなります。

すぐ補助なしに乗りたいし、泳げるようになりたいし、「努力してるんだから」早く上達したい。

この「結果がすぐほしい」という気持ちと実際のタイムラグに耐えられなくなり、結局、努力が続きません。

あなたもきっと、こんな経験があったはず。

実はこれ、カウンセリングにも当てはまります。

初めのうちは目立った変化や改善が見られません。

時々、ちょっとした工夫などですぐに改善がみられる要素もあります。

しかし「本質的」とか「根本的」なところでは、その変化や改善はすぐには見られないことがほとんど。

そうしたタイムラグに耐えられず、あきらめてカウンセリングを止めてしまう人もいます。

でも、粘り強く取り組み続けることで、ある時から急激な変化・改善が見られます。

だから、こう考えて(捉え直して)みませんか?

「はじめは結果が出ないもの」

「すぐには、何も変わらないもの」

取り組むテーマによっても違いますが、補助輪の自転車はともかく、かなりの時間が必要です。

練習や試行錯誤の努力を始めても、最初の3か月や半年は変化が出ません。

テーマによっては結果が出るまでに1年や2年必要なものもあります。

会話がしっかりできるようになりたい。

自分にもっと自信をもてるようになりたい。

ならば、そうなるために必要な練習や試行錯誤、そういう努力をするしかありません。

そして、その努力の成果が実感できるのは、やっぱり3か月後、半年後、場合によっては年単位です。

急に短時間で変わったということも起こります。

この場合は、それまでの積み上げがあったか、気分がたまたま高揚しただけか、思い込みの偶然によるか。

このいずれかです。

気分の高揚や思い込みの場合、すぐにまた出来なくなったり、自信を失います。

それまでの積み上げがあった場合は、簡単には後退ぜずに、それが実力として定着します。

取り組むのなら、この「実力の定着」を目指したいところです。

重要なので、もう一度。

努力を続けても、しばらくは結果は出ません。

3か月・半年・年単位なんて当たり前。

それでも「続ける」ことでしか先に進めないんです。

逆にいうと、黙々と、いえ、淡々と続けること。

これが最強の方法だってことになります。

積み上げて得たものは、あなたの「実力」になります。

どうせなら結果を「実力」として、ずっと定着させたいですよね。

そのためには、その努力の方向性が正しいことも条件。

信頼できる指導者にサポートをもらいながら、自分がすべき努力を「ひたすら」続けていく。

シンプルですけど、実力をつける。

つまり「自分を変える」にはこれが最強です。

メンタルを強くする秘密

「ちょっとしたことで、すぐに落ち込みます」

「落ち込むと、引きずってしまい、なかなか立ち直れません」

カウンセリングをスタートすると、ご相談についてのお話を伺います。

そのとき、ご自身の状況を説明される際に、上記のようなお話がよく聞かれます。

これは、裏を返せば、次のような願望があるといえます。

「ちょっとしたことで落ち込みたくない」

「落ち込んでも、すぐに気持ちを切り替え、立ち直りたい」

人によっては「もっと強くなりたい」「自分に自信を持ちたい」と、自分の不甲斐なさに負けたくないと訴える人もいます。

皆さんそれぞれに、自分の置かれた状況から抜け出そうと、一生懸命に自分と向き合っておられます。

そして、カウンセリングの過程で、こんな風な言葉が出てくることがあります。

「どうして自分がこんな目に遭うのだろうか・・と思ってしまいます。」

これは、聞きようによっては、自分の不運を嘆く言葉に聞こえます。

しかし、この言葉を、真剣な問いかけだと考えてみてください。

つまり、

「自分はなぜ、このような問題にぶつかったのか?」

「その意味は何なのか?」

「この困難から、自分は何を学べるのだろうか?」

という問いかけとして、その問いの答えを考えてみるのです。

スタンフォード大学の心理学者であるケリー・マクゴニカルはその著書の中で、非常に興味深いことを伝えています。

学生たちが様々なストレスにぶつかったとき、ある作業を行った学生は、心身の状態が良好を保てたというのです。

その作業とは、自分の価値観に関することを日記に書くというものでした。

価値観とは、自分が大切にしている考えや生き方などですね。

進級試験や人間関係、学校生活で経験する様々なストレス。

そのストレスを経験する際に、自分の価値観を意識する。

すると、自分にとって、そのストレスがどんな意味があるのかを考える。

自分が直面しているストレスを、いろいろな角度から捉えるわけです。

そうした作業を行った学生は、行わなかった学生より心身の健康が顕著に良好であったというのです。

つまり、このスタンフォードの学生たちも、「なぜ自分はこんな目に遭うのか」という問いから出発をしたのです。

そして、自分の価値観を複数の形で持っている。

その方が、問題や困難にぶつかったとき、よりしっかりと柔軟に対処できるようになります。

なぜなら、自分の価値観が常に物事を捉える「軸」となり、この「軸」をもとに的確な判断が可能になるからです。

価値観というのは、時には自分を悩ます種になります。

しかしそれは、価値観が狭いものだったり、一つの価値観に固執する場合です。

複数の価値観をその時々で当てはめ、自分の行動の選択に生かす。

物事の捉え方を、角度を変えて捉えなおしてみる。

そうすることで、困難を克服できる確率もあがります。

つまりは

「ちょっとしたことで落ち込まない」

「落ち込んでも、すぐに気持ちを切り替え、立ち直る」

という自分になれるということです。

自分にはどんな価値観があるのか?

改めて考えてみてはいかがでしょう? 

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心理カウンセラー鈴木雅幸(コーチ・企業研修講師)のプロフィール

心理カウンセラーとして6000件以上(2020年4月現在)のカウンセリングを実施。
5年間にわたりスクールカウンセラーとして教育現場の問題解決にあたり、現在も個別に教育相談を受ける。
大手一部上場企業を始めとした社員研修の講師として10年以上登壇し、臨床カウンセラー養成塾を10年以上運営。
コーチとしても様々な目標達成に携わる。
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