カウンセリングで多いご相談として、もっと強くなりたいというテーマもあります。
仕事のプレッシャーに強くなりたい。
人間関係でたくましくやれるようになりたい。
困難や逆境に負けない、打たれ強い人間になりたい。
そういうご相談も多くありますね。
そこで今回は忍耐力のある人、打たれ強い人の特徴と、どうすれば忍耐強く、そして打たれ強くなれるかについて解説しています。
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忍耐強くなりたいというご相談が急増
カウンセリングでは自分に自信をもちたいと言う人がとても多いです。
しかし、もう一つ、こうしたことを訴える人も、これまた多くいます。
「忍耐強くなりたい、メンタルを強くしたい」
いわゆる「タフになる」ということになります。
例えば仕事のプレッシャーに耐えられる人間になる。
大きな仕事を任されたり、納期が近づいてきたり、会議の場での発言やプレゼンを前にした時などですね。
こういった緊張した場面や、プレッシャーのかかる仕事に際して、慌てず、あせらず、あきらめず、強い気持ちを持って臨む。
何か問題が起きても、慌てることなく落ち着いて対処する。
こうしたメンタリティーを自分も持ちたいと言うのです。
まず忍耐強さに対する理解が必要
確かに、何かことがあるたびに慌てたり焦ったり動揺したりしていては、仕事にならなかったり人の信頼をなかなか得られなかったりします。
そうした場面でも慌てることなく、焦ることなく、動揺することなく、落ち着いて冷静に対処できるようになりたいものです。
では、そのようなメンタリティーはどのように得られるのでしょうか?
忍耐強い人間、タフな人間になるには、どうすればなれるのでしょうか?
それを知るためには、そもそも忍耐強い人間はなぜ忍耐強いのか?
彼らの特徴について知っておくことが重要です。
忍耐強さ、打たれ強さのカギは捉え方
ビジネスの世界でも、スポーツの世界でも、日常生活で出逢う人でも、忍耐強い人、プレッシャーに強い人には、共通した特徴があります。
先ず、物事に対する捉え方の幅が広いという特徴があります。
何か起きた時に、それらに対処するために引き出しを多く持っているのです。
何か起きた時に、その起きたことに対して、複数の捉え方が瞬時にできるということです。
例えば、仕事で失敗をしてしまったとき。
引き出しが少ない場合、もし次のような捉え方しか浮かばなかったらどうでしょう。
「きっと周囲は自分をダメな人間だと非難する」
そうすると、もうこの捉え方からしか何かを考えられなくなってしまいます。
それは次のような考えですね。
「何をやっても笑われる」
「自分はここにいる資格は無い」
「この先、また同じ失敗をするかもしれない」
「また失敗をしたら、もっと周囲からあきれられてしまう」
おそらくこうした考えしか出てこないでしょう。
あなたも経験はないでしょうか?
こうした考えしか浮かばなければ、前向きな気持ちにはなりようがありません。
そしてやがて、不安、苛立ち、焦り、怖れ、虚しさなど、絶望的な気持ちにしかなれません。
これでは、その失敗から立ち直ることは難しいですね。
ただただ挫折感に打ちひしがれ、憔悴していくばかりでしょう。
そのうち自分で自分を追い込み、一人で抱え込んで身動きが取れなくなってしまいます。
忍耐力のある人、打たれ強い人の特徴
では、忍耐強さをもち、打たれ強い人はどうでしょうか。
先ず、失敗をした時に、やはり同じようにこういう捉え方もします。
「きっと周囲は自分をダメな人間だと非難する」
そう、打たれ強い人だって、こういう捉え方も出てくるんです。
ただ、この捉え方に囚われずに、他にも捉え方の引き出しがある。
そのいくつかの引き出しからも、違った視点からの捉え方が出てきます。
「失敗してしばらくは辛い感情と過ごすことになるな」
「でも、なぜ失敗したかをきちんと分析すれば、同じ失敗をする率は低くなる」
「周囲の人の中には、こちらがしっかり対応すれば協力してくれる人もいる」
「周囲の人だって、何度も失敗を経験してきている」
「この失敗で人生が終わるわけじゃない」
「この失敗と自分の人間としての価値とはイコールではない」
「自分の居場所はこの失敗だけで失われるものではない」
「失敗からはしっかりと学べば学ぶほど、それが自分の経験値になる」
こうして瞬時に複数の捉え方が出てきます。
そのため、ここからは建設的な考えも浮かびやすくなり、感情や気分の落ち込みも少なく、前向きに切り替えやすくもなります。
結果として建設的な行動が取れるようになり、立ち直りも早くなります。
一瞬の反応をどうセルフコントロールできるのか
ただ、ここで重要なポイントがあります。
このように捉え方の引き出しから捉え方が出て、そこから考えが浮かび、感情が生まれる。
それはほんの一瞬のことです。
一瞬にしてここまでのことがあなたの中で起きてしまいます。
つまり、意識して一つ一つ「行っている」ものではなく、ほぼ無意識のうちに「行われてしまうこと」なのです。
ここが非常に難しく、そして厄介な部分です。
なかなか意識して変えられないことだということですね。
しかし、その瞬間に操作することは難しくても、普段から「引き出しを増やす」取り組みをすることは可能です。
経験こそ捉え方の引き出しを増やしてくれる
そして、私たちの捉え方の引き出しを増やしてくれるのは「経験」です。
経験から新たなことに気づいたり、そこから新たな学習ができたとき。
私たちの捉え方の引き出しが一つ、また一つと増えていきます。
そして、この経験はある程度の印象を心に残すことが前提です。
心が動かされたり、揺さぶられたりするほどの経験ですね。
それは感動経験だったり、苦しい経験だったり、衝撃的な経験だったりします。
ある程度インパクトのある経験だからこそ、そこに気づきや学びが生まれます。
ここは本を読んだり、セミナーに出たくらいでは、なかなか生まれない学びです。
ですから、私たちが今後も人生を生きていく中で経験すること。
それも、心を色々な意味で動かされるほどの経験にこそ、自分の引き出しを増やす機会があるということを覚えておいてください。
つまり、苦しみや困難、失敗や理不尽な経験などの挫折は、無意味な経験ではなく、大きな意味ある経験にできるということです。
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