もう一つの格差社会(二極化)とは心の格差(二極化)

格差社会というと「経済」について語られることが多いです。

しかし、実はもう一つ深刻な格差が進行しています。

それは「心の格差」であり「人間性の格差」です。

心のあり方や人間性も着実に「二極化」が進んでいて、経済と同様に深刻な問題になっています。

今回は心理カウンセラーという立場から心や人間性の格差・二極化についてぜひ知っておいて頂きたいので解説します。

経済的な格差とは別にもう一つ進行している格差とは

格差社会という言葉があります。

言葉だけでなく、現実に社会問題となっていることでもあります。

別な表現を使うと二極化ともいいます。

しかし、この格差、二極化という問題ですが、私は経済的なものとは違う側面で考えています。

それは、端的にいうと「人間性の格差社会」です。

少々刺激的なフレーズですが、ここからはとても重要なお話になります。

では「人間性の格差」とはどんな格差でしょうか?

深刻になりつつある人間性の格差

心ある人と心無い人の格差。

優しい人と意地悪な人との格差。

そこには人間性の格差が生まれています。

もしあなたはこの二極化の選択を迫られたら、どちらの人間性を選びたいですか?

心ある人と心無い人、あなたならどちらを?

優しい人と意地悪な人なら、どうでしょう?

以前、新入社員研修の講師をした時に、講座の最後に私は、若い受講生にこう伝えました。

「学ぶことさえあきらめなければ、生きていけるんです」

これからどんな困難や挫折を経験しようとも、そこで「学ぶ」ことさえできれば前に進める。

そういうメッセージを最後に伝えました。

受講生、皆真剣な顔つきで私のメッセージを受け取ってくれていました。

あなたの人生を切り開く「学ぶ姿勢」にも格差が・・

そしてこれは何も子どもや若い人だけに限った話ではありません。

いくつになってもいえることですし、私自身もいつも「自分は学んでいるだろうか?」と問うています。

この場合の学ぶというのは、何も知識やスキルだけを意味しているのでなないのです。

ここでは、もっと本質的な意味で使っています。

率直にいうと、それは「人間性」をさしています。

つまり人間性を高めるために学ぶという意味です。

人間性を高めるというと、何か難しく聞こえるかもしれませんが、そんなことはありません。

あいさつをしっかりするとか、人を大切にするとか、相手の立場に立ってものを考えるとか。

使う言葉を選ぶとか、丁寧にコミュニケーションを取るとか、人の役に立つことをするとか。

そうしたちょっとしたことの積み重ねで良いのです。

又は、物事の捉え方の引き出しを増やすとか、粘り強く物事に取り組むとか。

どんな時も感情的にならず、なるべく理性的に行動するとか。

特に困難や挫折を経験したり、苦しい思いをしたりているときですね。

そういう時こそ「学ぶ」ことで困難を克服し、挫折を乗り越え、私たちは前に進むことができます。

そういう意味での積み重ね、学ぶ人と学ばない人との差は、年月とともに決定的なものになっていきます。

経済格差だけに注目すると見失うことがある

格差社会というのは、主に「経済格差」という意味で使われますが、私は違った視点からの格差を気にしています。

それは、学ぶ人と学ばない人との格差です。

だから、経済的に潤っている人でも、学ばない人はいます。

そういう人は、自分が富を得ることで、多くの人間を不幸にしていたとしても、そのことを学ぼうとしません。

一方で経済的には余裕はなくても、学び続ける人もいます。

そういう人は、人間関係に恵まれ、日常の小さなことに喜びや感謝を覚えるといった、精神的な豊かさを積み重ねていけます。

また、経済的に余裕がある上に、人として学び続ける人もいます。

こういう人は経済だけでなく、人間関係にも恵まれます。

お金の激しい動きに踊らされることなく、常に目的と手段を混同したり、見失なったりしないでいられます。

逆に経済的に苦しい上に、全く学ぼうとしない人が居るのも事実です。

経済という視点だけでは、こうした全体的なバランスは見えてこないでしょう。

人生100年時代の格差を克服できるか

学ぶ人の特徴として、歳を重ねるごとに人間的に成熟していく傾向があげられます。

年を重ねるほどに優しく、聡明に、忍耐強く、柔軟に、ブレずに生きていくようになります。

年を取るごとに人間的な魅力や安定感が増していく人ですね。

そういう人は生き方に年輪を感じることができます。

なぜそうなるかというと、ずっと学び続けているからです。

自分なりの経験値を増やし、知恵を蓄積していくわけです。

人生100年時代といわれるこれからの時代、こうした学びの格差社会もやってきます。

なぜなら、主体的に動くことで「得られること」が以前より増えていくからです。

AI、SNS、Iot、ブロックチェーンなど、テクノロジーが社会の仕組みを根こそぎ変えていくでしょう。

人口減少、少子高齢化などの構造的問題が社会のあり方を、かつてないものにしていくでしょう。

こうした社会の変革や社会的な問題に対して、国や行政、会社組織や団体などでは十分な対応ができない時代になったのです。

そして、国や行政、会社組織や団体などではなく、各個人一人ひとりの選択によって人生が変わる時代が来たのです。

さあ、この時代の変化をあなたはどう捉えていきますか?

可能性が広がる時代?それとも絶望的な時代?

働き方改革とは何を改革すべきなのか

2019年に働き方改革関連法案が施行されました。

しかし、法案以上の改革が、これから求められていくでしょう。

何を仕事とし、どこで働き、どのくらいの時間働くのか?

会社という組織に所属しなくても自分のやりたい仕事をやりたいようにできる時代がやがて訪れようとしています。

自分で仕事を選ぶ働き方「ギグエコノミー」は、すでに会社勤めの人たちより高い収入を得られる時代になりました。

もちろん、言いたいことはお金だけでなく、主体的に生きる人には選択肢が増えるということです。

※こうした時代の変化と生き方については、詳しくは鈴木の「オンライン講座」でお伝えしています。

そうした変化や新しいことを、ただ頑なに受け容れない生き方は学ばない生き方です。

かといって、目新しいとか脚光を浴びる方に何も考えないでなびくのも、一貫性のない生き方です。

時代の変化に乗るかどうかはともかく、変化そのものをしっかりと見極めていく。

そうした生き方の方が、これからの時代は楽しく豊かに生きていけるといえます。

ただ、今も昔も変わらず言える事は幸せになるためには「自分の人間性を磨くのが1番確かだ」ということです。

これは時代を超えて普遍的に言える確かなことなのです。

【動画】人生100年時代「LIFE SHIFT」加速

最後にこれからの格差社会を考える上で欠くことのできない視点「人生100年時代」について短い動画で解説しています。

今の生活や今後の人生を変えたい。将来が不安でどうすればいいかを知りたい方は、ぜひご覧ください。

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心理カウンセラー鈴木雅幸(コーチ・企業研修講師)のプロフィール

心理カウンセラーとして6000件以上(2020年4月現在)のカウンセリングを実施。
5年間にわたりスクールカウンセラーとして教育現場の問題解決にあたり、現在も個別に教育相談を受ける。
大手一部上場企業を始めとした社員研修の講師として10年以上登壇し、臨床カウンセラー養成塾を10年以上運営。
コーチとしても様々な目標達成に携わる。
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