人生100年時代はまさに「社会が激変する」と言われてきました。
日本も少子高齢化、人口減少、働き方改革、リモートワーク、デジタル社会など、働き方も変わります。
アイデンティティーの再検討と人生観の見直しが、今後の人生100年時代には必須です。
人間関係の捉え方や生き方そのものを変えることが、幸せな生き方には必要です。
LIFESHIFTER(ライフシフター)と言われる生き方の一端について解説します。
目次
カウンセリングで「これからどう生きていけばよいか」という相談が増えた
カウンセリングの相談テーマの中で、特に最近少しずつではありますが増えてきているテーマがあります。
そのテーマで相談に来る方の年齢層は40代後半以降の方が多く、男性からも女性からもご相談があります。
どちらかと言うと独身の方が多く、続いて定年間近の男女、そしてずっと専業主婦だった女性などです。
ただ、相談に来られる方はそうした層の方々ですが、このテーマはこれからあらゆる人たちが直面するテーマになります。
その相談テーマを一言で言うと「これから自分がどう生きていけばいいのか」というものです。
年齢的にも仕事では定年が近くなってきた。
親の介護が必要になってきた、あるいは親の介護が終了した。
子育ても終わって、夫婦2人の生活になった、あるいはパートナーに先立たれ、独り身に戻った。
それぞれに、人生の節目を迎えた時ともいえます。
そうなってみたときに、ふとこれからの人生を考えてみる。
その時、自分がこれからどう生きていけばいいのか。
職業の選択、新たな人間関係の選択、健康、家族との過ごし方、自分自身の楽しみ、生きがい・・・・
それこそ平日の過ごし方や休日の過ごし方。
友達づき合い、趣味、ライフワークなど、考えてみると様々な選択肢が浮かぶかもしれません。
「人生100年時代」劇的に変わる社会にどう適応すべきか
人生100年時代と言われるようになった今、私たちのこの先の人生は過去に類のないほど長い年月になりました。
だからこそ余計にこれから長い年月をどう過ごしていくのか。
誰にとってもこれは大きなテーマになりつつあると言えるでしょう。
私たちは日々の生活に追われ、目先のことにしか注意がいかないところがあります。
そのため、5年後、10年後を具体的に描くということをあまりしません。
しかし、その日暮らしの発想で生きていくと、ある日、途方に暮れる事態にならないとも限りません。
この先の人生・・と考えてみたときに、一体どうすればいいのかという戸惑いを覚える人も少なくありません。
それを考えるうちに今の生活に対して気持ちの張りをを失ったり、大きな迷いを抱えて仕事のモチベーションが失われたり・・・
そんな事情でカウンセリングに訪れる人も出てきました。
なぜ自分の先の人生が描けなくなるということになるのでしょうか?
1つには、時代の流れの大きな変化が要因になっています。
つまり、今までの常識が通用しない時代になったのです。
過去の価値観や常識などの枠組みでは捉えられない新しい価値観、新しい人生観が必要になってきたのです。
だから、過去の延長線上でこれからの人生を捉えようとしても、しっかりとしたシナリオを描くことができなくなってきたのです。
また、これまでのように受け身的に生きていても、社会がある程度、選択肢を用意してくれた時代とは異なります。
これまでは生き方の選択肢もそれほど多くはありませんでした。
60歳で定年になったら老後は慎ましく過ごすという生き方が、ほとんどの人たちのシナリオだったはずです。
ところが、そのシナリオでは生きていけない時代に入ったと指摘する識者や専門家が増えました。
なぜなら、寿命は伸びる一方ですが、少子高齢化やAI等の台頭により、私たちの働き方や生き方の舵を大きく切る必要が出てきたからです。
つまり、みんながこうしているから自分もそうするといった受動的な選択ではなく、「自分がこうしたいからこうしていく」といった能動的な選択が必要になってきたのです。
ではその能動的な選択をするためにはどのようなことがカギになるでしょうか。
カギを握るのは「アイデンティティーの再検討」と「人生観の見直し」
カギを握るのは「アイデンティティーの再検討」と「人生観の見直し」、そして新たなシナリオを描けるかです。
先ず、自分はどういう人間なのかというアイデンティティーを改めて検討します。
これから何をしたいのか、これから何ができるのか、そのためにどんな経験値を積み重ねていくのか。
これらを一つ一つ検討して答えを見つけていきます。
そして、これから生きていく上で、つまり50歳、60歳以降の長い人生をどう生きていくのか。
定年の年齢以降の数十年の人生で何を大切にしていくのか。
そういう人生観を改めて持つ必要が出てきました。
(これは30代や40代の方でも、岐路に立った際には同様です)
この2つをもとに、では具体的に今日からどういう日々を過ごしていくのか?
これが新しい人生のシナリオを描く作業になります。
これまでの時代と違うのは、ここに万人に共通する唯一の答えが存在せず、一人一人が自分の答えを見つけていく必要があるということです。
つまり、一人一人その答えが違うということです。
アイデンティティーも、人生観も、そのシナリオも一人一人違うものになっていくのです。
こうしたことを一つ一つの答えを見つけるためには、様々な経験値が決め手になります。
今までの職業経歴(キャリア)や、どんな人たちとどんな人間関係を経験してきたか。
そうした経験値によって築かれてきたアイデンティティー、人生観。
これをもとに新たなアイデンティティー、新たな人生観を再構築。
そして、必要な情報を集めながら、あなたのシナリオを描いていくということになります。
こうしたものがなかなか一人では描き切れないとなったとき、カウンセリングに訪れてカウンセラーと一緒に考えると、描きやすくなります。
カウンセラーはたくさんの人たちの様々な人生観を共有してきているので、その経験値と引き出しが役に立つのです。
かつてない新しいテーマですので、行政などにも相談窓口が無いですからね。
真面目過ぎると人生は疲弊する
「鈴木さんは、真面目ですね」
最近は言われなくなりましたが、以前はたまにそう言われることがありました。
まあこれ、私は「褒め言葉」と解釈することにしてました。
でも、シチュエーションによっては、褒め言葉にならないことも。
シチュエーションによっては「頭が固いね」「融通が利かないね」「面白味がないね」というニュアンスに受け取れます。
だから人に対して「真面目だね」という言い方は、私は慎重になった方が良いと思います。
さて、そんな鈴木の元には(笑)、私に似ている真面目な方が
カウンセリングに訪れることが多いのです。
責任感が強く、まっすぐに誠実に物事に取り組む。
問題にぶつかる度に、自分が変わることで乗り越えようとする。
いずれも人としてひた向きな姿勢です。
ただ、同時に「真面目過ぎる」ところがあるのも事実です。
こうした方たちとカウンセリングをしていて、思うことがあります。
それは「やるべきこと」をきちんとやろうと生きているということです。
自分の責任を果たす、人になるべく迷惑をかけないようにする。
こうした姿勢は人として大切なことです。
しかし、どんなことでも「過ぎたるは猶及ばざるが如し」です。
この姿勢が強すぎると、そこにデメリットが生まれます。
やるべきことをやり、やりたいことをやるのが人生
私はセミナーなどでもよくお伝えするのですが、「やるべきことをやり、やりたいことをやるのが人生」です。
責任を果たしたら、後は自分がやりたいことを楽しむ。
この両方があるから「メリハリ」が出て人生は充実します。
ところが、私のカウンセリングに訪れる人の中には、「やるべきこと」だけに追われて過ごす人がいます。
「やるべきこと」はやるけど「やりたいこと」はやっていない。
こういう生き方の人が結構多いと感じています。
あなたは、いかがでしょうか?
中には、自分のやりたいことをやる=わがままだ・・とか、自分のやりたいことをやる=人に迷惑をかける・・・とか・・・
こんな「思い込み」に縛られている人が少なくありません。
小さい頃から親にそう刷り込まれたという人もいます。
いずれにしても「やるべきこと」ばかりの人生は、とても疲れます。
第一、生きていてちっとも面白くないし、楽しくもない。
自分が生きることに”光”や”希望”が注がないわけですからね。
人と人とは「お互い様=支えあい」で成り立つ
もう一度言いますが、人生というのは「やるべきこと」と「やりたいこと」の両方でバランスが生まれます。
どちらか一つだけに偏ると、どうしても生きづらくなっていきます。
やりたいことばかりでやるべきことをやらなければ、それは確かに人に迷惑な生き方になるかもしれません。
しかし、やるべきことしかやらずにやりたいことをしなければ、ある意味、それは自分に迷惑をかけた生き方です。
それに、私たちはどこかで必ず人に迷惑をかけています。
いえ、正確にいうと迷惑というより、人のご厄介になったり、人の助けを得たりして生きていくものなのです。
そもそも「お互い様」という言葉があります。
私も時々迷惑をかけることもあるけど、あなたも何かあったら言ってね。
そう「お互い様」なのです。
これを別な言葉でいえば「支えあい」です。
近年はこうした捉え方も希薄になってきました。
少しでも迷惑をかけられると不満や怒りを抱く人が増えています。
逆に、人に迷惑を絶対にかけないということに囚われている人もいます。
人間関係を健全に築き、維持していくには、あるところでは「お互い様」「支えあい」が必要です。
「迷惑かけてごめんね」「何言っているの、お互い様じゃない」
そんなやり取りができる関係性が、徐々に少なくなっている気がします。
もっとやりたいことをやろう
ですから、やるべきことをやって自分の責任を果たしたら、自分の好きなこと、やりたいことをやってください。
その際に、多少は誰かのお世話に(ご厄介に)なったりもするでしょう。
でも、だからこそ「今度何かあったら言ってね」という関係性が生まれます。
「やるべきこと」と「やりたいこと」を自分の生活の中でバランスよくやっていく。
そのために、周囲の人にちょっとずつ手伝ってもらったり、助けてもらったりして協力してもらう。
その分、何かの時には自分が周囲の人の助けになり、協力をする。
これが健全な人間関係だと思います。
こういうことを「面倒だ」と思わず、丁寧にやっていく。
その労力から得られるものは、お金や時間では代替できないものがあります。
ここにこそ、心の豊かさの一つ、人間関係の良さがあると思います。
ですから、もし「やるべきこと」に追われて「やりたいこと」が生活にない場合、ぜひ、そのバランスを見直して頂きたいと思います。
もし、あまり周囲の協力が得られないとしても、そこは工夫次第で何とでもなります。
「工夫する」という努力が必要な時もありますしね。
そうでないと、全てを「人のせい」にする人生に陥ってしまいます。
大事だと思うので、もう一度お伝えします。
「やるべきこと」と「やりたいこと」をやるのが人生です。
生きづらい、気力がわかない、そう思ったら、ご自身の人生のバランスを捉え直してみてください。
【動画】これからの幸せとは?
最後にやりたいことをやって生きる生き方について「これからの幸せとは?」という短い動画で解説しています。
多くの日本人が目が向いていない人生観ですが、幸せな人生の入り口なので、ぜひご覧ください。
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