ストレス強くなるために最も効果的なのは「何がストレスになっているのか?」に気づくことです。
なぜなら、ストレスの原因がわからなければ、どうすればストレスを発散、解消できるかもわからないからです。
また、ストレスに強くなるには、自分のこころの傾向や物事の捉え方のクセなど、自分についての理解も必要です。
つまり、なぜストレスを感じていて、そのストレスによって自分がどういう状態に陥っているのかを知ることで、はじめてどうすれば発散、解消できるかやストレスに強くなるための方法を知ることができるからです。
また、ストレスについての理解も必要になりますので、こうしたことを以下にわかりやすくまとめてみました。
Table of Contents
ストレスチェック制度が義務化された?
あなたはストレスというものを、どう捉えていますか?
辛いもの、嫌なもの、出来れば消したいもの・・・・
どちらかというと、マイナスな存在です。
人によって、ストレスは違います。
何をどうストレスに感じるかは個人差があってみんな違います。
そのストレス、実は私たちにとって必要なものだ言われたら、あなたはどう思いますか?。
一般的にはストレスは歓迎されないものです。
避けたいもの、嫌なものです。
ストレスによって様々な病気になることも。
2015年の12月から企業では「ストレスチェック」が義務化されました。
50名以上の企業は年一回、社員へのストレスチェック実施が厚労省より義務化されたんです。
理由はメンタルヘルスを崩して休職、退職する人が絶えないからです。
実際、企業でメンタルを崩し、休職した場合、その多くが上手く復職できずに退職するケースが多いんです。
だから、社員のメンタルヘルスを健康に保つために過度のストレスを事前に見極めようということです。
ただ、先にも書きましたが、ストレスは一方で私たちには必要なものなんです。
ストレスがあるからこそ、私たちは自分を成長させようとする側面があるからなんです。
過度なストレスは健康を害します。
しかし適度なストレスは、きちんと対応できれば人間的な成長につなげることも出来ます。
そもそも私たちはよほど辛い目に遭わない限り、自分のこと、人生のことなど真剣に考えないところがあります。
ストレスは正直、苦痛です。
その苦痛が私たちの背中を押すことがあるということです。
ストレスによって起きる様々な否定的感情。
悲しみ、苦しさ、怒り、落ち込み、不安、焦り・・・・
この否定的感情が結果的に私たちを成長させる。
そんな風に考えたことはありますか?
否定的な感情自体、苦痛ですよね。
苦痛になると、何とかしなきゃと思う。
どうにかしないとって考えますよね。
この「何とかしなかきゃ」や「どうにかしないと」が前に進む原動力になるんです。
人類の進歩の歴史って、もっと良くなりたいの前に困ったことを何とかしたいが最初にありました。
困ったことを解決したいという思いによって様々な発明、進歩が生まれたといってもいいでしょう。
私たちは困ったことや苦痛を経験することで、より人間としても成長を起こしてきたともいえます。
長い間カウンセリングを続けてきて、そう教わる場面が何度もありました。
振り返ってみてどうでしょう?
苦しかった経験によって、今の自分があるとか、お陰で力がついたなんてこと、なかったでしょうか?
ストレスは苦痛ですが、同時に必要なものでもある。
そう捉えると、ストレスという存在の意味が少し違ってくるのではないでしょうか?
ストレスをそうして受け容れることで、私たちの成長の源にもなるといえないでしょうか?
ストレスのこんな症状
ストレスは適度なものなら自分のスキルや能力、メンタルを強くしてくれたりもします。
しかし、過度になると様々なストレス症状を引き起こします。
逆にいうと、症状が出るということはその人にしてみればそのストレスは過度であるといえます。
ストレス症状がでたら、早急に対応を講じることをおすすめします。
ストレスによる症状は大別すると身体症状と精神症状の2種類です。
身体症状は主にじんましんなどの皮膚疾患や呼吸器、内科的なもの。
痛みやかゆみなど、不快な症状に悩まされます。
これは身体が発しているSOSといえます。
また、精神症状は主にうつやパニック発作、強迫観念などの症状です。
集中力、思考力、気力などが減退し、コミュニケーションにも支障が出ることもあります。
身体症状や精神症状のいずれも、ストレス要因の除去や解消がなされない限り、消失することはありません。
さらには、いずれも仕事や日常生活にまで支障が出るほどになると、専門的な治療やサポートを必要とし、回復にも時間がかかるので、早期の対応が大切です。
また、こうした症状が出た場合、そのストレス要因がわかっている場合と、はっきりとわからない場合とがあります。
特に何がストレス要因なのかがわからない場合には、その要因が言語化されることで症状が和らぐケースもあります。
また、要因だけでなくその因果関係や、それに伴う様々な事柄について言語化という作業を通して振り返り、整理し、対策を抽出して実行することで症状が解消されます。
カウンセリングはこの言語化による振り返り、整理、解決行動の選択と実行に取り組むことによるケアとなります。
症状喪失のための治療として薬の処方とカウンセリングとの適切な併用が一般的といえます。
ストレス診断
ネット上にはこうした診断ツールのようなものがありますが、症状が辛かったり仕事や日常生活に影響が出てきた場合は専門機関での診断が必要です。
専門的な診断と処方箋を得た方が早く治癒・回復が期待できるからです。
ただ、診断にしても薬の処方にしても、信頼できる機関を探すことが大切です。
今はネットにより、良くも悪くもたくさんの情報が瞬時に得られる時代です。
同じテーマでも複数の情報を比較検討するか、信頼できる人から紹介してもらうなどの方法を取ってください。
決して近所だからというだけで足を運ぶようなことの無いようにしましょう。
通うことを考えると通いやすい場所をとは考えるかもしれませんが、専門機関もピンからキリまであるのが実情です。
利用した人の口コミや紹介なども参考にしながら検討してみることをお勧めします。
ストレスフリーの仕事術
ストレスフリーで仕事するコツは、仕事に「感情」を入れないでやっていくことです。
以前、あるSkypeカウンセリングでのお話です。
その中で、仕事の仕方について、非常に示唆に富んだ話が出てきました。
クライエントのBさんは、職場の人たちの意識の低さに嫌気がさしていました。
自分はお客様の立場から、いろいろ仕事の仕方を見直してきた。
改善できることは改善し、日々、細かいところまで見直してきた。
ところが、同僚や上司は、それが面白くないのか、自分のやり方を問題視してくる。
どう見ても、お客様のことをちゃんと見ていないのに、全てわかったかのように言われる。
それが一番悔しい・・・・というのです。
お話しを聞いている限りでは、Bさんの仕事ぶりも含め、最もなお話しだなと思って聞いておりました
ただ、Bさんのすごいところは、そこから自分で職業観を進化させていったところです。
何度かカウンセリングしていくうちに、Bさんは、こう言うようになりました。
結局、わからない人には、何を言っても通用しない。
そもそも、お互いの主張がぶつかるばかりで、コミュニケーションにならない。
もちろん、自分にも至らない点はあると思う。
でも、ぶつかるばかりでは建設的ではないと思った。
そこで、Bさんは、同僚や上司が協力してくれないことはあきらめ、自分の裁量で出来る範囲のことに全力で仕事しようと思い直しました。
出来る範囲のことに、力を尽くそうと思ったのです。
私はこの話を聞いて、それはとても賢明なことだと思いました。
仕事というのは、実は、こうして感情を入れないで、淡々とやっていく方が上手くいくのです。
結果や周囲の人間の反応に、いちいち感情的にならない。
その代わり、感情ではなく、理性を使って仕事をする。
「出世」なんかも同じです。
別に、出世したければ、出世すればいいんですね。
ただそれを感情的になり、
「自分より働いてないあいつがなんで評価されるんだ?」
「あんな風に自分は仕事するもんか!」
「どうしてみんな、自分のことをわかってくれないのか?」
みたいに、仕事に感情を入れていくと、おかしなことになります。
ビジネスの成果や目標に対しても、同じことがいえると思います。
達成しても、失敗しても、そこに感情を入れないようにするのがコツ。
淡々と取り組んで、淡々と努力する。
達成したら感謝して、失敗したらやり直す。
それが一番モチベーションを失わない秘訣です。
実は、こんな理不尽な経験にも「学び」があります。
「なんであいつが・・・」と嘆くのではなく、どうせなら「なんであいつが」と、真剣に考えましょう。
あの人はどうして、自分より仕事が出来ないのに、自分よりも出世していくのだろうか?
よーく観察していくと、上司のご機嫌を取るのが上手い。
それで上司の覚えがめでたく、評価され、出世が早い。
そういうことが見えてきます。
ここで、
「そんなご機嫌取りなんか自分はしない」
という思ってもいいのですが、一方でこんな捉え方だって出来るんです。
自分は仕事はあいつよりしっかりやってきた。
そして、正しいと思うことは、誰であろうと主張してきた。
でも、仕事の成果を上げるためには、上司の評価も大事になる。
ご機嫌取りではなく、上司の普段の苦労を察し、ときおり労い(ねぎらい)の言葉をかけたり、自分の手が空いたら、少し上司の仕事を手伝ってもいい。
ご機嫌取りではなく「配慮」によって、上司の評価を得るわけです。
私はこれを、決して邪道な仕事の仕方だとは思いません。
むしろ、より賢明な仕事の仕方だとすら思っています。
そこで、ここが肝心なのですが、ご機嫌取りのあいつが、自分にそれを、こういう形で「教えてくれている」ともいえます。
そういう捉え方をしてみると、嫌悪感しか覚えなかった「あいつ」から、自分が学ぶことがあることになります。
人の批判をしていると、その批判は違った形でやがて、自分に返ってきます。
また、批判ばかりしていると、「批判仲間」で盛り上がるようにもなります。
これは正直、後々いろいろなものを失います。
批判したくなったときは、そこに「学び」がないかと捉え直してみましょう。
先のBさんも、やりきれない思いの中からその状況を捉え直そうとしました。
結果、周囲の反応から、自分の仕事の仕方を変えました。
立ち行かなくなったことで、変えるしかなかったのかもしれません。
でも、周囲のそうした自分勝手な態度から、Bさんは学び、より賢明な仕事の仕方を身につけます。
身につけちゃった者勝ちですよね(^^)
別に勝ちとか負けとかじゃないにしても、身につけちゃった方が、自分が一番、得しますよね。
相手を批判して溜飲を下げるよりも、その批判を学びに転換した方が得ですし、徳にもつながります。
ストレス発散のこんな方法
私は個人事業主なので、会社勤めの方と違って、自由にスケジュールを立てられます。
しかし、気がつくと、仕事のスケジュールが埋まっていって、完全なオフの日がなかなか作れませんでした。
一日、全く仕事をしない日というのは、1カ月の中で1~2日あるか、ないか。
休みと決めても、何か思いつき、ついついPCに向かってしまうんです。
それでも、自分がやりたくてやっている仕事。
やらされているというストレスはありません。
ありませんが、やっぱり休みは大切だなあと思うようになりました。
そこで、昨年から休みも仕事のスケジュールと同じように、きちんと入れていくようにしました。
それでやっと、休み=完全OFF が取れるようになりました。
そこで、先日、温泉旅行に行きました。
1泊2日ほどの小旅行でしたが、これが想像以上に楽しかったのです。
温泉につかっている時の幸福感。
これは言葉にならない程でした。
自分はこの瞬間に、思っていた以上に、「喜び」を感じるんだなと気づきました。
何事も、先ずはやってみるもんですね。
さて、話は私のプライベートな楽しみでは終わりません(笑)
ここからが、いよいよ本題。
この旅行を通して、フッと思いました。
楽しみや楽しいことって、向こうから勝手には来ない。
自分が「楽しもう」って決めて、「楽しむ」っていう行動を取る。
そうしないと、楽しめないんじゃないかなあと・・・
そう思ったんです。
仕事に追われて一杯いっぱいだったり・・・
何かの問題に悩まされて、ヘトヘトになっていたり・・・・
そんな時って、私たちは気持ちに余裕がもてません。
心の中から「ゆとり」が失われてしまうんです。
だから、休むとか、遊ぶとか、楽しむとか、そういう発想そのものが浮かびにくい。
仮に浮かんだとしても、自分で打ち消してしまう。
「そんなこと、やってる場合じゃない」という風に。
期限が決まっていて、どうしても時間がない。
もちろん、そういう場合は、それを時間までに片づけることが優先されます。
そのために他を犠牲にするのは、仕方のないことです。
でも、そういう期限や締切があるわけじゃないときは、「思い切って」休んだり、遊んだりしてみる。
それは、自分の命にとって、すごく大事なことかもしれません。
人間、一旦疲弊しはじめると、疲弊の度合いは加速しやすいんです。
気をつけないと、あっという間にボロボロに。
それでは、何のために頑張っているのか、何のために生きているのか、わかりません。
休むとか楽しむ。
それって、ある時には「勇気」の要ることです。
でも、やっぱり楽しむことで、私たちの身も心も充電される。
再び元気に立ち上がっていけるんです。
そして、楽しむって、やっぱり「動詞」です。
動詞には主語が必要です。
「あなた」という主語が必要なんです。
あなたが楽しむから、あなたは楽しくなる。
楽しみが向こうから歩いてきてくれるわけじゃない。
やっぱり、あなたが楽しむという「選択」をするんですよね。
自分の魂が生き生きとしてくること。
仕事でも、プライベートでも、それを追求していく。
そういう追及って、すごく大事だと思います。
もちろん、何か問題を抱えていたり、アクシデントが発生したりしたのなら、それは解決努力や対処が必要です。
でも、それとは別にです。
自分に骨休みを与えることって、大切です。
なぜなら、自分に余裕がないと、人にやさしく出来なくなるからです。
楽しむ人生に変えていくことで、私たちはずいぶんと人に優しくもできるんです。
そのためには、先ず、自分に優しくすること。
自分を労い、尊重してあげることと、楽しむという選択は、やはりイコールです。
休みをしっかり取り、楽しいことをする。
それは、自分を大切にすることでもあります。
そうして自分を大切するからこそ、人も大切にできるようになります。
なぜなら、自分に対する付き合い方と、人へのつき合い方って、だいたい同じになるからです。
一人一人がやさしくなれれば、世の中も変わります。
今はみんなが重い荷物を背負い続けて、一杯いっぱいの状態です。
当然、人にやさしくできなくなってきて、人間関係がギスギス、ピリピリしていきます。
楽しむという行動を選択することで、自分にやさしく、人にもやさしくなる。
そういう生き方も、大切にしていきたいですよね。
そのために、時には楽しむ選択をしてみませんか?
ストレスでイライラするのは
ストレスでイライラするのは、その人にとって思い通りにいかないことがあるからです。
もっと正確にいうと、思い通りにいかないことを許せない、受け容れられないからです。
世の中には思い通りにいかないことを経験すると、とても感情的にになる(悩む)人と、あまり感情的にならない(悩まない)人とがいます。
では、この両者の違いはどこにあるのでしょう?
答えはその人の「捉え方」の違いにあります。
イライラしやすい人は、物事が自分の思い通りになってほしいという思いを強く持っています。
それは「物事は自分の思い通りになるべきだ、ならなければならない」という捉え方があるからです。
一方、あまりイライラしない人は、物事は自分の思い通りになってほしいという思いがそれほどありません。
それは「物事は自分の思い通りにならないことも多い」という捉え方があるからです。
つまり、イライラしやすくなるか、それともあまりイライラしなくなるかは、自分の捉え方で決まるといえます。
だから捉え方の引き出しが多ければ多いほど、物事に対してイライラしないようになるといえます。
カウンセリングがストレス対処に大きな効果を上げているのも、ストレスを起こしにくい捉え方を身につける経験になるからです。
ストレス解消の秘訣
電車に乗っていると、思います。
なにか、イライラしている人が増えたな・・と・・・
駅について降りる際に車内で人にぶつかっても何も言わずに出て行ってしまう人。
駅では車内から降りる人を待たずに強引に乗り込んで来る人。
そういう人が増えたなあと感じます。
10年、20年前は、もう少し違っていました。
ぶつかったら「ごめんなさい」「すいません」
そういう言う人は、もっといました。
駅に着いたら、降りる人が先。
それも当たり前の時代だったと思います。
いったいいつから、こんな殺伐とした雰囲気に変わってしまったのでしょうか?
みな、心に余裕がありません。
気持ちの余裕を失ってしまっている。
そう思わずにはいられません。
誰だって、時には感情的になることもあります。
私だって「5秒で整える」という本を書いていますが感情的になることはありますよ(笑)
以前、勉強会の時のことでした。
自分がイラッとしたエピソードを話したとき。
「鈴木先生もイラッとすることなんてあるんですか?」って言われました。
ありますってば(笑)
ただ、その後、気持ちを切り替える。
そういう風にして日常生活は安定が保たれます。
ところが、電車で見かけることが増えたイラッとした感じ。
危惧すべきは、イラッとした状態が「慢性的」になっていることです。
常に不安、常にイライラ、常にカリカリ・・・・
感情が、慢性的に否定的な状態にある。
これは極めて健康に悪い状態です。
ニュースを見ても、非難や批判が多い。
有名人が、いくら非難に値することをしたからといって、あれではまるで「つるしあげ」です。
魔女狩りと紙一重だと思うのは、私だけでしょうか?
日常生活に不満がある人ほど、人の「非」を責めたくなる心理が働きます。
自分のうっ憤が「正義」の名のもとに、晴らされるからです。
幸せな人は、人の失敗や不幸に興味がありません。
しかし、私たちの心から余裕を奪う情報が氾濫しています。
気づかないところで心のゆとりが失われていきます。
さらに、日常生活に目を向けてみます。
仕事のストレス、職場の人間関係などなど
これもイライラや不安のもとかもしれません。
ちょっとやそっとの気晴らしでは、解決できません。
一瞬解消はできても、解決はされないでしょう。
心に余裕やゆとりを取り戻すには、余裕やゆとりを取り戻す「生き方」をすること。
これ以外に、方法はないと思っています。
お金をかけることなんかありません。
身近な人を大切にする。
周囲の人の役に立つことをする。
やさしい言葉をかける。
自分がやっている目の前のことを丁寧にする。
一つ一つに心をこめてやってみる。
自然の美しさに改めて目を向けてみる。
自分が今、この世で生きていることの奇跡を思う。
当たり前だと思っていたことが、
当たり前ではないことに気づく。
小さなことに、深い感謝の念をもつ。
いつもよりゆっくりと歩いてみる。
何気ないときに、微笑んでみる。
呼吸を静かにゆっくりと整えてみる。
これだけで、失われた心の余裕が戻ってきます。
忘れていたゆとりの感覚が蘇ってきます。
続けていくうちに、自分の人生観すら変わるかもしれません。
自分にとって、何が一番大切なのか?
最悪だと思っていたことは、自分にとって、本当に最悪なのか?
気づかないところで、多くの人に下支えしてもらっていないだろうか?
視野を拡げるだけて、幸せは向こうからやってくる。
きっけは日常の「ちょっとしたところ」にあるものです。
最も優れた気分転換の方法
一つ、質問させてください。
あなたにとって、一番の気分転換とは何ですか?
趣味に没頭したり、時間を忘れて何かに打ち込むこと。
散歩やジョギングをすること。
好きなものを食べたり、旅行に行ったりすること。
いろいろな気分転換がありそうです。
ところで、気分が転換するとは、どういうことでしょう?
嫌な気分がスッキリする。
悶々とした気持ちが晴れる。
イライラした感情がおさまる。
これが気分が転換できたといえますね。
こうした転換には、私は2種類あると考えています。
一つはここまでお伝えした「仮の気分転換」です。
好きなことや楽しいこと、頭が考える暇を与えない時間の過ごし方。
そうやって過ごして一時的に気分を持ち直す場合です。
そして、気分転換には、もう一つあります。
それは「本質的な気分の転換」です。
まあ、呼び方はどうでも良いのです。
要は、一時的、一時しのぎのレベルではなく、気分を滅入らせる原因を解消した結果の気分転換ですね。
この気分転換は、一度転換したら、基本的には元に戻りません。
つまり、気分が晴れたら、その件ではずっと気分が晴れている。
再び大きく落ち込んだり、モヤモヤしたりしないということです。
例えば、人間関係で嫌な思いをし、傷ついた。
それが心にずっと残り、永い間、悶々とし、気持ちが晴れない。
この場合、好きな事や楽しいことをすれば、一時的に気分転換はできます。
しかし、しばらくして、嫌な思いをした経験を思い出す。
すると、また悶々とした気持ちに戻ってしまいます。
そういう経験が、きっとあなたにもあると思います。
これは、一時的な「仮の気分転換」が、無意味だということではありません。
適宜、気分を転換することで、日々、元気で過ごせる部分もありますからね。
また、ちょっとした落ち込みや感情の乱れであれば、「仮の気分転換」で解消されることもあります。
しかし、こうした対処療法が通用しないモヤモヤもあります。
その場合は、そのモヤモヤにつながる問題を、根本的に解決する必要があります。
根本解決するために、一番必要なのが「学び」なんですね。
人間関係で嫌な思いをした。
なぜ、自分がこんな目に遭わなければならなかったのか?
そうやって悩み、考え、苦しむ日々が続くかもしれません。
でも、その試行錯誤の果てに、ある時、何か大切なことに気がつくかもしれません。
自分にも、相手のような傲慢なところがあった。
自分も、相手を怒らせる態度を、知らず知らず取っていた。
自分にも、そのトラブルを起こす要因があった。
こんな風に、相手の非ばかりでなく、「我がこと」として問題を捉えなおす。
そう捉えなおすことで、新たな一面に気づくこともあります。
これはある意味、とても厳しい捉え方です。
世間の常識では相手に非がある。
それでも、自分はどうだったかを、新たな観点や視点で捉えるわけですからね。
しかし、自分が嫌な思いをしたこと、苦しんだ経験。
そこから大切なことに気づき、我がこととして捉え、何かを学ぶ。
そうすると、ただただ嫌で苦しかったことが、貴重な学びの機会だと気づきます。
その時、モヤモヤした気持ちが、不思議なほど「スッ」と晴れます。
あれほどイライラしていた感情が、驚くほど穏やかで静かに変わります。
ある意味、これは最も優れた気分転換の方法です。
嫌なこと、理不尽なこと、苦しいこと。
もし、あなたがそんな経験をしたら、こう捉えなおしてください。
「自分はここから何に気づき、何を学べば良いのだろう」
たとえ、相手にどんなに非があったことであってもです。
この問いかけをもって、経験したことをもう一度捉えなおしてみるのです。
心を落ち着けて、冷静になって振り返ってみます。
するとやがて「フッ」と、何かに気がつきます。
「もしかしたら、このこと?」ということが思い浮かびます。
そうしたら、気づいたり浮かんできたことに、素直に向き合ってみてください。
ここでのポイントは「素直に」「謙虚に」ですね。
なかなか初めは難しいものです。
すぐには思うようにできないかもしれません。
それでも、あきらめずに粘り強く、何度でも向き合ってみてください。
あきらめなければ、必ず「気づき」と「学び」が得られます。
その瞬間、心がフッと軽くなったり、落ち着いてくるはずです。
これこそが、最も優れた気分転換の方法ではないでしょうか。
ストレスに強くなる一番の方法
あなたは、ストレスに対して強い心を育てるには、どうしたら良いと思いますか?
どうすれば重圧や困難に耐えられる強い心を得ることができるのでしょう?
そう問われると、私たちはどんな状況でも前向きでいることだ・・と考えてしまいます。
自己啓発や心理の本でも、その多くが「前向きになる」ことを強調します。
スポーツ選手の前向きさ、勢いのある経営者の前向きさ・・・
その前向きさに憧れ、自分もそうありたいと思う。
しかし、その「前向きになろう」が挫折の原因だということを知っていましたか?
憧れること自体は良いのですが、同じようにすぐなれるという保証はありません。
そのため、前向きになれない自分は「やっぱりダメなんだ・・」と思ってしまいます。
あるいは、前向きになろうと必死に努力した結果、挫折して自信を失ってしまいます。
では、どうすればストレスに強い心を手に入れることができると思いますか?
答えはこうです。
「引き出し」を増やすことで解決できます。
「引き出し」とは、ものごとの捉え方の「引き出し」のことです。
そう、一つの事に対して様々な捉え方ができるということです。
逆にいうと、引き出しが少なく、狭いものの見方しかできない人は、挫折しやすいのです。
例を用いて説明します。
これは実際にカウンセリングであった事例です。
Tさん(20代女性)は、自信をつけるには結果を出すしかないと考えていました。
それも周囲の人から賞賛され、評価されるような結果です。
そういう結果を出せる人間だと自分で思えることで、自信が得られると思ったわけです。
確かにこうしたプロセスも自信をつける一つのプロセスです。
彼女が陥ったのは、そのプロセスが唯一絶対であると思い込んでいたことです。
自分に自信がない場合、どうしても高望みをしてしまうことがあります。
大きな結果を出して、早く自信をつけたいと思うからです。
しかしそれが焦りや気負いにもなり、また、高望みなので失敗しやすくなります。
結局上手く結果を出せず、余計に自信を失います。
「またダメだったか・・・」という挫折と失望を味わいます。
こんな経験はもうしたくないですよね。
Tさんはカウンセリングを続けていく中で、様々なことに気づきます。
そして次のような、自分の捉え方の新しい引き出しを、一つ一つ増やしていきました。
・失敗したらもうおしまい・・ではなく、実はそこから学びがある
・結果よりもプロセス(どんな気持ちで、どのように)が大切である
・人と比べている限り、劣等感からは抜け出せない
・その時その時で自分の持てる力を出し切ることが大切
・目の前のことを大切に、丁寧に行うことで力がついていく
こうして引き出しが増えることでTさんは落ち着いて物事に取り組めるようになりました。
そしてその結果として、ものごとの結果が出せるようになっていったのです。
つまり結果で自信をつけようという発想から、目の前のことに真剣に取り組むことに集中したのです。
前向きになろうと強いるのではなく、引き出しを増やすことで自然と前向きになっていったのですね。
Tさんが自信をつけ、強い心を手に入れたのは、こうして捉え方の引き出しを増やすことができたからです。
スポーツ選手や勢いのある経営者なども、この引き出しの多さが武器であるといってもいいでしょう。
引き出しを増やす方法はいろいろあります。
自分に合った方法を続けて、引き出しを一つ、また一つと増やしていってください。
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