仕事の悩み、ストレス、人間関係の改善法


仕事の悩みを解決するには、どこに問題があるのかを知り、自分の職業観を深め、仕事の仕方を身につけ、一つひとつ整理し、答えを出していくことが必要です。

ほとんどの人がストレスで余裕を失い、こうした着眼点をもてないまま、精神的に疲弊し、追い込まれてしまいます。

自分の興味・関心、特性、人間関係など、仕事の仕方以外にも根本的な捉え直しが有効です。

如何に事例もまじえ、わかりやすく解説しました。 

仕事の悩みはなぜ生まれるのか?

仕事で悩んでいる時は、自分が感情的になっている状態なんです。

まず、そこに気づけるか、自覚できるかがカギです。

仕事の成果を継続的にあげていくコツは、仕事に「感情」を入れないでやっていくことです。

以前、あるSkypeカウンセリングでのお話です。

その中で、仕事の仕方について、非常に示唆に富んだ話が出てきました。

クライエントのBさんは、職場の人たちの意識の低さに嫌気がさしていました。

自分はお客様の立場から、いろいろ仕事の仕方を見直してきた。

改善できることは改善し、日々、細かいところまで見直してきた。

ところが、同僚や上司は、それが面白くないのか、自分のやり方を問題視してくる。

どう見ても、お客様のことをちゃんと見ていないのに、全てわかったかのように言われる。

それが一番悔しい・・・・というのです。

お話しを聞いている限りでは、Bさんの仕事ぶりも含め、最もなお話しだなと思って聞いておりました

ただ、Bさんのすごいところは、そこから自分で職業観を進化させていったところです。

何度かカウンセリングしていくうちに、Bさんは、こう言うようになりました。

結局、わからない人には、何を言っても通用しない。

そもそも、お互いの主張がぶつかるばかりで、コミュニケーションにならない。

もちろん、自分にも至らない点はあると思う。

でも、ぶつかるばかりでは建設的ではないと思った。

そこで、Bさんは、同僚や上司が協力してくれないことはあきらめ、自分の裁量で出来る範囲のことに全力で仕事しようと思い直しました。

出来る範囲のことに、力を尽くそうと思ったのです。

私はこの話を聞いて、それはとても賢明なことだと思いました。

仕事というのは、実は、こうして感情を入れないで、淡々とやっていく方が上手くいくのです。

結果や周囲の人間の反応に、いちいち感情的にならない。

その代わり、感情ではなく、理性を使って仕事をする。

「出世」なんかも同じです。

別に、出世したければ、出世すればいいんですね。

ただそれを感情的になり、

「自分より働いてないあいつがなんで評価されるんだ?」

「あんな風に自分は仕事するもんか!」

「どうしてみんな、自分のことをわかってくれないのか?」

みたいに、仕事に感情を入れていくと、おかしなことになります。

ビジネスの成果や目標に対しても、同じことがいえると思います。

達成しても、失敗しても、そこに感情を入れないようにするのがコツ。

淡々と取り組んで、淡々と努力する。

達成したら感謝して、失敗したらやり直す。

それが一番モチベーションを失わない秘訣です。

実は、こんな理不尽な経験にも「学び」があります。

「なんであいつが・・・」と嘆くのではなく、どうせなら「なんであいつが」と、真剣に考えましょう。

あの人はどうして、自分より仕事が出来ないのに、自分よりも出世していくのだろうか?

よーく観察していくと、上司のご機嫌を取るのが上手い。

それで上司の覚えがめでたく、評価され、出世が早い。

そういうことが見えてきます。

ここで、

「そんなご機嫌取りなんか自分はしない」

という思ってもいいのですが、一方でこんな捉え方だって出来るんです。

自分は仕事はあいつよりしっかりやってきた。

そして、正しいと思うことは、誰であろうと主張してきた。

でも、仕事の成果を上げるためには、上司の評価も大事になる。

ご機嫌取りではなく、上司の普段の苦労を察し、ときおり労い(ねぎらい)の言葉をかけたり、自分の手が空いたら、少し上司の仕事を手伝ってもいい。

ご機嫌取りではなく「配慮」によって、上司の評価を得るわけです。

私はこれを、決して邪道な仕事の仕方だとは思いません。

むしろ、より賢明な仕事の仕方だとすら思っています。

そこで、ここが肝心なのですが、ご機嫌取りのあいつが、自分にそれを、こういう形で「教えてくれている」ともいえます。

そういう捉え方をしてみると、嫌悪感しか覚えなかった「あいつ」から、自分が学ぶことがあることになります。

人の批判をしていると、その批判は違った形でやがて、自分に返ってきます。

また、批判ばかりしていると、「批判仲間」で盛り上がるようにもなります。

これは正直、後々いろいろなものを失います。

批判したくなったときは、そこに「学び」がないかと捉え直してみましょう。

先のBさんも、やりきれない思いの中からその状況を捉え直そうとしました。

結果、周囲の反応から、自分の仕事の仕方を変えました。

立ち行かなくなったことで、変えるしかなかったのかもしれません。

でも、周囲のそうした自分勝手な態度から、Bさんは学び、より賢明な仕事の仕方を身につけます。

身につけちゃった者勝ちですよね(^^)

別に勝ちとか負けとかじゃないにしても、身につけちゃった方が、自分が一番、得しますよね。

相手を批判して溜飲を下げるよりも、その批判を学びに転換した方が得ですし、徳にもつながります。

仕事の悩みとストレス

「仕事の悩み」のご相談でカウンセリングに訪れる片のほとんどが、実は人間関係のストレスを抱えています。

仕事での対人関係で強いストレスを感じる人がとても多いのです。

あなたはいかがでしょうか?

例えばグーグルで「対人関係」とググってみます。

すると、「対人関係」と一緒に多く検索されるワードが、検索結果ページの下の方に表示されます。

さて、どんな検索ワードが表示されたでしょうか?

答は、こんな感じでした。

「対人関係 ストレス」
「対人関係 苦手」
「うつ病 対人関係」

他にもいくつか表示されていました。

総じて前向きなワードは出ていませんでした。

つまり、対人関係で検索する人たちの多くが悩んでいる状態だということです。

検索する際には、悩んだり困ったりしている。

だから、その「解決法」「対処法」を知りたい。

それで検索しているのです。

ここで、ちょっと考えてみましょう。

そもそも、私たちはなぜ、「対人関係」に悩むのでしょう?

どうして人間関係で困ることが多いのでしょう?

その主な理由は、2つあります。

1)対人関係はままならない

2)対人関係では感情的になりやすい

この2つが主な理由です。

ここから、なぜかを説明します。

1)対人関係はままならない

これは難しい話ではありません。

他人は自分の思い通りにはならない。

だから難しいし、苦労するわけです。

対人関係の悩みのほとんどが、「思い通りにならない」というものなんです。

会社の上司にこうして欲しい。

夫や妻には、こうはしてほしくない。

子どもがこちらの言うことをきかない。

これは、こちらの思い通りにいかないという悩みです。

別な言い方をすると、こちらの思い通りにしたい。

そういう思いがあるということです。

自分にもっと優しくしてほしい。

こちらの気持ちを、もっと理解してほしい。

でも、実際はままならない。

だから困るし、悩む。

あなたはいかがですか?

対人関係で悩んだり、困ったこと。

それは、この「思い通りにいかない」であり、「ままならない」難しさではなかったでしょうか?

2)対人関係では感情的になりやすい

自分はこうあってほしい。

あの人にはこうなってほしくない。

でも、その通りにいかない。

すると、私たちは「感情的」になります。

苛立ち、怒り、悲しみ、悔しさ、そしてやりきれなさを覚えます。

悩むとは、こうした「感情的な状態」をいいます。

つまり・・・・・・

1)対人関係はままならない

2)対人関係では感情的になりやすい

この2つに対処できれば、対人関係はずいぶん楽になります。

ストレスも相当に軽減され、やがて解消されていきます。

では、その対処法とは・・・・・

答は「捉え方」にあります。

対人関係に対する「捉え方」を変えるんです。

例えば

「対人関係はままならないものだ」

「人を変えることは出来ない」

そもそもストレスを感じたり、悩んでしまう理由。

それは、あなたが無意識に、次のような「捉え方」を持っているからです。

「あなたは私の思うとおりにしなければならない」

「あなたは、私が望むようにすべきだ」

そんな風には思ってない。

実際は、いろいろ相手のことも考えている。

そう思うかもしれません。

でも、どこかで「思い通りになってほしい」という無意識の「捉え方」があるはずです。

ここを変えるのは、簡単ではありません。

相当に思い切りと勇気が必要です。

でもね・・・・・・・

捉え方というのは、変えられてしまうと、ものすご~く「楽」になるんですよね。

精神的にもすごく楽になるし、対人関係も難しくなくなります。

そもそも「ままならない」と捉えていれば、ままならない事態にぶつかっても、それほど感情的にはならないんです。

なぜなら、捉え方と一致した現象だからです。

あなたがもし、英語が全然話せないとします。

目の前に英語しか話せない人がいたとします。

少なくとも、日本語を話せる人と同じような意志の疎通って求めないですよね。

そもそも「ままならない」のが当たり前。

そう思っていれば、ストレスも小さくて済む。

何よりも、「ままならない」ものだと思っているので「ではどうすればいいか」と考えられます。

「なんでままならないんだ!」と、感情的にはなりにくい。

「ままならない」ことを受け容れた上で、冷静に対処法などを考えます。

ままならないことが「当たり前」になるわけです。

だからとても楽になれるわけですね。

確かに、捉え方を変えるには、相当に「思い切り」は必要です。

180度の転換といえますからね。

でも、意外に思い切ってしまえれば、「そんなに難しくなかった」となるんですね。

捉え方が変わると、対人関係ってほんと、楽です。

悩む場面が驚くほど減るんです。

そして、いろいろな場面で冷静に対処出来ている自分を実感します。

この実感は、大きな自信と、精神的な安定感につながります。

すると、さらに捉え方の引き出しも増え、さらに自信と安定感を覚えます。

何でもそうだと思うんですが、物事には必ず限界というものがあります。

その限界を予め受け容れておけば、対処法には限界がなくなります。

限界を受け容れることで、限界がなくなる。

対人関係も、ままならないもの。

だから、ままならない状況に陥っても、そこに「限界」はないんです。

「限界だ」と思えば、別の捉え方に移行すればいい。

すると、視界がグッと開けていきます。 

仕事の悩み、職場の人間関係

私のカウンセリングで非常に多いご相談内容。

それが「職場の人間関係」です。

仕事を通しての人間関係。

これが、数ある人間関係の中でも、最も難易度の高い人間関係です。

仲良しではないが、一体感が必要です。

お互い背負っている責任と役割は、その質も大きさも、みな違います。

それぞれのパーソナリティーだって違います。

そういう「違い」を以て、一つの仕事を一緒にする。

そこに難しさがあるといっていいでしょう。

拙著「感情は5秒で整えられる」のP30に下記のような項目を入れました。

「小さなこと」こそ人間関係で「大切なこと」

これ、私自身も骨身にしみているテーマです。

私のカウンセリングの師匠は、吉田哲先生です(故人)。

厳格で、常にブレず、臨床一筋のカウンセラーでした。

たった一言の重さ、危うさを学んだのはこの吉田先生からでした。

先生ご自身、自らが発する言葉に、本当にスキがない。

どの一言をとっても意味と深みがありました。

ちょっと完璧すぎて、近寄りがたい雰囲気もありましたけどね。

私は師の人柄というより(笑)、その臨床家としての姿勢や力にほれ込みました。

たった一言が、相手にどんなに大きな影響を与えるのか。

そのことを骨身に沁みる形で学べたのは、この吉田先生のおかげなのです。

カウンセリングという仕事を通して学んだことも同じです。

人間関係というのは、小さなことにこそ、大きな意味があるということです。

人間関係、一事(いちじ)が万事(ばんじ)。

私も含め、人の言動、態度は、一事が万事とみられるし、実際にそれが本質だと思います。

そのことを知り、私も人間関係に幅が持てるようになった気がします。

ビジネスも人間関係です。

ビジネスで活躍されている方の多くに、言葉をいかに大切にしているかという姿勢を感じます。

そして言葉もそうですが、人間関係にも、一種の法則のようなものがあります。

その法則を知り、実践すると、確かに人間関係が変わります。

仕事の悩みと転職

仕事の悩みに関する相談。

私の所でも、こうした相談はとても多いですね。

仕事を辞めたいとか、続けていけそうにないという相談。

新しく仕事を見つけたいが、いろいろ不安があるという相談。

“うつ”などの理由による休職や復職の相談。

その人の置かれた状況によってさまざまです。

また、仕事の悩みといっても、やはりいろいろです。

業種や職種、会社によって多岐にわたります。

しかし、こうした悩みの原因は、主に次の3つにあります。

1)興味・関心

2)能力・適性

3)職場への適応

この3つが主な悩みの原因になっています。

それぞれについて説明しますね。

1)興味・関心

その仕事への興味や関心ですね。

自分の価値観(職業観や人生観)や、好き・嫌いなどが影響します。

専門職に就いている方は、この観点から進路を選択しています。

一方、あまり好きでは無かったり、特に興味もない仕事に就いた。

にもかかわらず、割り切って続けられる場合。

それは主に、こんな条件の場合です。

・就職した企業が大手だった。

・福利厚生が充実し、ネームバリューもある。

・職場の雰囲気がとても良い。

こういう場合は、比較的「折り合う」ことが可能なようです。

逆に薄給だったり労働条件が厳しい場合はどうでしょう?

これは「好きじゃない」がネックになりやすいでしょうね。

2)能力・適性

ここがネックになっているという相談は、実は意外と少ないんです。

経験と訓練を積むことで、比較的解消されていきます。

高度の専門性を求められたり、スポーツや芸術でなければ、人並みに仕事が出来れば務まることが多いからです。

仮に、経験や訓練ではどうにも解決できない場合。

高度な専門性を求められるとか、本人がとても苦手な分野だったとか・・

この場合は、能力や適性の問題を改めて検討する必要が出てきますね。

3)職場への適応

実は一番多いのがこのテーマの相談です。

具体的にいうと、一番顕著なのが「人間関係」です。

いわゆる「仕事(職場)の人間関係」の悩み・問題ですね。

では、仕事と人間関係、どのように悪化していくのでしょうか?

主に次のパターンが多いといえます。

1.仕事が出来ず、人間関係も悪くなる

2.人間関係が上手く出来ず、仕事にも響いてくる

3.そもそも職場の雰囲気(人間関係)が非常に良くない

さて、もしあなたが仕事に悩んでいるとしたら、ここまでのどのテーマ・問題を検討する必要がありそうでしょうか?

仕事が続く人と続かない人。

この両者の決定的な差は、上記の問題をクリア出来るか、出来ないかでしょう。

カウンセリングで取り組む場合、先ずは問題の整理、心の整理をします。

つまり「整理」ということにとても時間をかけます。

ここでしっかりと「整理」できれば、その後の道筋もしっかりと立つからです。

前半を焦らず丁寧に整理に時間をかければ、その後がとても楽です。

そして、整理した後、例えば下記のような方向性で取り組みます。

☆人間関係能力の向上

☆自己肯定感を高める

☆転職も含めたキャリアの再構築

どの方向性でいくかは、相談に来られた方のお話を十分に伺い、話し合いながら納得できる線上で決まっていきます。

ちなみに、私のメルマガの読者は4000人以上いらっしゃいますが、そのほとんどがこうした「仕事の悩み」を抱えているようです。

一人ではなかなか打開も難しく、徐々に迷路にはなってしまいます。

専門家とのカウンセリングによって、しっかりと整理した上で、打開の道を見つけ、解決していきます。

仕事の悩みの相談、カウンセリング

仕事の悩みに関しては、その悩みは一人一人全部違います。

悩む人の数だけの悩みがあるといえます。

ですから、ここで全てを網羅はできませんが、印象的な事例があるので参考になればと思います。

「結論から言うと、今の職場に残ることにしました。」

Mさん(25歳女性)は、力強く、そう言いました。

MさんとはSkypeによるカウンセリングを続けてきました。

先日のカウンセリングの冒頭で、ここ数日悩みぬいて出した結論だと言いました。

人間というのは、こういう言い方をしたときは、本当に腹がくくれた時なんです。

Mさんなりに、相当に悩み、考え抜いたことが、その声の調子からも伝わってくるほどでした。

Mさんはそもそも、職場の人間関係に悩んで、カウンセリングに申し込んできました。

いろいろな問題に行き詰まり、自分に自信を失いかけてもいました。

そして、いろいろ考えた末、今の職場を辞め、転職することに決めたのです。

その選択は、自分なりに考えた末ではありました。

しかし、転職活動を進めていくうちに、自分の中に、何かひっかかりというか、迷いのようなものがあったのでしょう。

ただ、職場にはもう、辞めることを伝えてしまいました。

その後、上司との面接がまたあり、最終的に辞める方向で話が進みかけたとき・・・・・

Mさんは心が大きく揺れてしまいました。

「辞めるということでいいね」

そういわれた時、何かいろいろなことが自分の両肩にズシリと重くのしかかったように感じたそうです。

そして、思わず自分の中に迷いがあることを、その上司に打ち明けました。

上司からは「決まってから言ってほしかった」と、そう言われたそうです。

上司にしてみれば、Mさんの辞めるという意向を受けて、補充の件等も含め、社内でいろいろ動いたはずです。

そういう意味では、上司の言うことは最もなことだったでしょう。

それでも上司は、最終的な進退の結論に、改めて時間をくれたそうです。

ここからMさんの言葉を借りると、人生でこれまでにないほど、悩み、考えたそうです。

およそ2~3日、考えて考えて、考えたと・・・・

そのプロセスの中で、Mさんは新たに気づいたことがありました。

お聞きしていて、私も考えさせられる内容でした。

Mさんがお話してくれたその内容は、以下のようなことでした。

「お金を多くもらうということは、それだけ大変な思いをするからこそだとわかった。

今まで自分は、その大変なことがいかに無く働けるかという狭い考えの中にいた。

でも、大変なことを引き受けるからこそ、お金がもらえる。

そのことを改めて再認識できた。

自分は今まで、やりたい仕事は何か・・・と、ずっと考えてきたけど、わからなかった。

でも、よくよく考えてみたら、自分はやりたいことがいろいろあるとわかった。

そしてそれは仕事とは関係ないことでもあった。

今まで好きなことを仕事にしなきゃいけないと思い込んでいた。

でも、そんな風にこだわることはないと気づいた。

でも、好きなことにはお金が要る。

だから自分はその分、お金を多くもらえる今の職場で仕事を続けていこうと覚悟ができた。

そうしたら、自分の気持ちがとてもフラットになって、腹がくくれた。」

Mさんの職場は大手の会社なので、待遇はどちらかというと良かったのです。

でも、Mさんは、給与面だけに縛られて、転職をあきらめたわけではありません。

自分の生き方をもう一度、真剣に洗い直し、その結果として職場に残る決断をしたのです。

Mさんは、私が転職に関しても、いろいろ調べたり相談にのった経緯もあったので、決断を覆し、申し訳ないですと、何度も謝りました。

しかし、私にしてみたら、Mさんは自分自身を改めて深く見つめなおし、自分の人生の新たな選択をしただけです。

そんなMさんの決断を、私はこれまでと同じように応援するだけだと伝えました。

Mさんは、さらにこんな気づきを得たと、教えてくれました。

これも示唆に富んだ内容です。

「お金を多くもらえるということは、それと引き換えに、それだけ大変な思いをするということ。

そんな当たり前のことだけれど、自分は嫌な思いをするということに対し、ちょっと消極的だったと思った。

先ずは、好きなことをして楽しむ人生を歩みたい。

でも、そのためにはお金が必要になる。

ならばそのためにも、大変な思いを自分は受け容れていこうと思う。

また、どんな選択をしたとしても、そこには形を変えて大変なことがあると思う。

だったら、どんな選択をするにせよ、大変なこと、嫌なことを受け容れる。

そういう姿勢を持とうと思ったら、自分の気持ちがすごくフラットになった。」

Mさんは、上司にこの決断を伝え、先ずはお詫びしようと思うと言っていました。

ご迷惑をおかけしたことは間違いないので、仕事で返したいと・・・・・

私はMさんに、

「胸を張って頭を下げたらいいですよ」

と言いました。

Mさんは、私のその言葉を「そうですね・・・」と、Skypeの向こうで、かみしめているようでした。

Mさんとは、カウンセリングをスタートして、もうすぐ1年が経とうとしていました。

その間、Mさんの成長は著しいものがありました。

Mさん自身も、この1年は劇的な1年で、自分の中では最も大きな1年であったと振り返りました。

今の倍、生きたら50歳、さらに75歳・・・

自分の人生、やっぱり限りがあることを考えると、これからを楽しみ、大切に過ごしていきたい。

そう話すMさんの言葉が印象的でした。 

【動画】職場うつの原因

最後に仕事のストレスや職場の人間関係で問題になる「うつ」について短い動画で解説しました。

特に職場でうつにならないために、ハラスメントの予防と対策など、わかりやすく解説しましたのでご覧ください。

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心理カウンセラー鈴木雅幸(コーチ・企業研修講師)のプロフィール

心理カウンセラーとして6000件以上(2020年4月現在)のカウンセリングを実施。
5年間にわたりスクールカウンセラーとして教育現場の問題解決にあたり、現在も個別に教育相談を受ける。
大手一部上場企業を始めとした社員研修の講師として10年以上登壇し、臨床カウンセラー養成塾を10年以上運営。
コーチとしても様々な目標達成に携わる。
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