家族の幸せは見返りを求めない生き方にある


家族の問題を解決し、家族が幸せになる方法はずばり、自分自身が人間的に成長することにあります。

親を反面教師にしたり、子育てを通して心の器を広げたり、嫁姑の関係に知恵と工夫を凝らしたりして、自分自身を成長させることを考えます。

決して相手(親・子ども・姑等)から見返りを求めないことです。

「こんなにしてあげているのに・・」は感情的な反応につながり、何も生まれません。

自分と相手との関係(親子関係)や自分自身を理性的に分析し、自分が幸せになる生き方を自分で選択することで家族が幸せになります。

実家に帰省するのが辛い?

お盆休み、年末年始、そしてゴールデンウイークなど、長期のお休みの際には、ご家族で出かける機会も増えているでしょう。

また、ご実家に帰省される方もいらっしゃるでしょう。

世の中にはこうした期間を楽しいと思う人と、逆に苦痛だと思う人とがいます。

実家の両親との関係が悪い場合、そこは安らぎの場所というより苦痛の巣窟だという人もいます。

また、ご主人のご実家で舅・姑との関係が良くない場合も同様です。

しかし、お子さんが帰省を楽しみにしているという場合は、帰らないわけにもいかないと考えます。

また、親が年老いてきた場合、やはり様子を見なければということで帰省しようと考えます。

このように葛藤しながらせっかくの長い休みを過ごすということに大きな抵抗を覚える人もいます。

家族というのは人生の学校の一つ

家族というのは、私は人生の学校の一つだとセミナーなどでお伝えしています。

家族を「居場所」「絆」「ふるさと」と表現する人もいますが、世の中には「抜け出したい場所」「居たくない場所」と思う人もいます。

家族が幸せの種だと思える人もいれば、不幸の巣窟だと思っている人もいます。

人によって捉え方は様々ですが、その両者にとってやはり家族は「人生の学校」だといえます。

家族や親を模範にできないのなら、反面教師にすれば良いのです。

家族を反面教師とし、自分の家族をもつこともできます。

親を反面教師にして、自分の人間性を成長させることもできます。

いずれも簡単な道のりではないですが、不可能でもありません。

どちらにしても家族を教師として、自分の道を築いていけます。

つまり、家族だからこそ学べることがあるといえます。

子どもは自分(親)の映し鏡、子育ての悩みにこそ、親としての成長のテーマがある

子育てに悩む人にとって、夏休みは憂鬱で辛い日々かもしれません。

でもだからこそ、そこに学ぶことのできるテーマや経験があるともいえます。

なぜなら、子育てに悩む場合、そこには自分が成長できるテーマがあるからです。

子どもが自分の嫌なところと似ていて受け容れないとします。

ということは、そこに成長するためのテーマがあります。

自分で嫌だなと思うところ、受け容れられないと思うところと向き合う絶好の機会です。

また、親子の関係に問題がなくても、子どもがピンチに立たされることもあります。

そんな時も、そうした困難や危機を乗り越えることで、自分自身が親として成長できます。

また、そうした危機を乗り越えることで親子ともども成長できるともいえます。

親との関係に悩む人にとって、実家で過ごす時間は苦痛かもしれません。

でもだからこそ、そこに気づきにつながるテーマや経験があるともいえます。

親の嫌だなと思うところを冷静にしっかりと分析します。

大抵はその嫌なところに感情的な反応をして終わっているのではないでしょうか?

そうではなく、理性的に分析をすることで、なぜ親がそのような人間性になったのかを理解します。

そして、ここも冷静に、だからこそ自分はそうならない。

だからこそ自分は心ある人間として成長しようと捉え直す。

つまり反面教師にすれば良いのです。

よくあるのは、親に反発心があって、その反発心だけで親の望むのとは違う選択をする場合です。

でも、これは反面教師にしているのではなく、ただ感情的に反応しているだけです。

そうではなく、理性的に分析をしてこそ反面教師にできるのです。

もし、そうしてあなたが幸せになれるのなら、それはある意味、その親のおかげでもあるし、そうできた自分自身のお陰でもあります。

家族だけではありません。

仕事の経験や職場も、人生のもう一つの学校です。

常に課題があり、学ぶべきテーマがあり、その実践経験の場です。

起きたことの結果に感情的、悲観的になるのではなく、その出来事の意味、経験から得た気づきを自分の力に変える。

結果ではなく、その過程、プロセスにこそ、様々な種が眠っています。

辛いとき、苦しい時こそ、こう考えてみます。

「ここから何を学ぶことができるだろう?」

何をされたかではなく、何を選ぶかが人生を決める

自分の人生は自分の学びのためにあるものです。

自分で選択をし、自分でつまづき、自分で考え、自分で学ぶ。

自分で気づき、自分で捉え直し、自分で新たな選択をする。

生きるというのはつまるところ、その繰り返しなんだと思います。

誰かに嫌な思いをさせられた。

充分な愛をもらうことができなかった。

だから自分は幸せになれないというのは、受動的な生き方です。

そういう苦境にありながらも、そこからいかに抜け出して幸せになるか。

そのために自分はどんな人間に成長するのか。

要は自分の選択次第で人生は変わります。

一人でしっかりと生きる意識が家族の幸せにつながる

私の相談室には、子どものことで悩む方が相談に訪れます。

相談内容は不登校だったり、いじめだったり、子育ての仕方だったりします。

しかし一方で、親のことで相談に来る方もいます。

親の横暴さ、未熟さに子どもであるその人が振り回されるわけです。

相談に訪れる方の年齢も幅広く、だいたい20代から60代。

そう、60代の方も自分の親に悩まされているというご相談があるのです。

そのようなご相談に対応している私は、ある軸を以て対応をしています。

その軸というのは、次のような捉え方の事です。

私は、人間というのは本来、「一人」で生きるものだと捉えているんです。

一人で生きると決めた人が、いろいろな人とのご縁の中で様々な経験を重ね、成長していく。

人生というのはそういうものだと捉えています。

一人で生きていくという意識の人が、人の力や支えを得ながら生きていく。

だからそこには依存はなく、支えあいや絆が生まれるのです。

子どもの人格を尊重すると親子関係は良くなる

そういう意味でのご縁には家族という人間関係の縁もあります。

この家族も、必ずしも愛にあふれる関係性になるとは限りません。

世の中には、家族同士で痛ましい事件が起きることもあります。

遺産の相続で泥沼になる家族も多い。

相続などは、泥沼にならない家族の方が少ないと、知り合いの弁護士から聞くほどです。

「家族だから愛情深くあるべきだ」

「家族だから何でも理解しあえるはずだ」

そういう捉え方も、残念ながら通用しない家族も多いのです。

親なら子どもに無償の愛を与えて当然だ。

これも、社会の家族を見渡せば幻想であるといえます。

親の期待を子どもに押し付けている家庭は、挙げたらきりがないですからね。

親の言うことをきいたら愛する。

言うことに従わなければ愛さない。

これはもう愛でもなんでもないんです。

愛というのは、このように条件付きではないですから。

私は、親には子どもへのリスペクトも必要であると思っています。

迎合するとか、何でも言いなりになるということではありません。

子どもを一人の人間として、その人格を尊重するということです。

そういう視点のある親は、子どもとの関係もよく、子どもも真っすぐ育っていることが多いです。

なぜ人は親になると我が子に偉そうになるのか?

親にしてみたら、子どもというのは子育てをさせてくれただけで、もう十分に親孝行を果たしています。

それ以上の親孝行を望むと、それは少しずつ親のエゴになります。

現に、そういうエゴで親子関係がギクシャクしている親子もたくさんいます。

ところが、私たちはなぜか親になると、子どもにとても偉そうになります。

子どもに高圧的に接したり、問答無用でねじ伏せる人もいます。

そういう人はまるで、子どもは100%未熟で、自分は100%正しいと思っているかのようです。

もちろん、実際はそんなことはありえません。

私たち親はとても未熟ですし、子どもはある部分、親より大人です。

そういう所をお互いに尊重し合えている親子は、とても良好な関係になります。

ただ、親のことで悩んでいる子どもの立場の方には、こんな話をしてもしょうがありません。

親にいくら変ってほしいと働きかけても、先ずそれは徒労に終わるからです。

なぜなら、そういう親は、自分は親として絶対であると思い込んでいるからです。

そして、子どもであるあなたを、絶対的に自分より未熟であるとも思ってもいます。

親の言うことは子どものいう事よりいつも正しい。

そういう捉え方を、もう無意識にもっているかのようです。

ですから、そういう親に何を意見しても、逆切れこそすれ、何も変わりません。

では、そういう親の元に生まれた人は、どうすれば良いのでしょうか?

親からの精神的自立とは人間的に成熟していくこと

結論からいうと、親に何かを求めるのをやめることです。

そして、親よりも人間として成長すれば良いのです。

親に支配的にされたりして苦労した人の中には、子どもは親から愛されないと幸せになれないと思い込んでいる人がいます。

しかし、実際はそんなことはありません。

親から受けた負の影響は、確かに大きなものがあります。

でも、だからといって、その負の影響によって、絶対に幸せになれないわけではありません。

その負の影響をバネに、人間として成長し続けていく先に、あなたならではの幸せを手にすることができます。

なぜなら、幸せというのは人間的な成長あってこそたどり着ける精神状態でもあるからです。

これを一言でいうと「親からの自立」といいます。

そう、精神的な自立ですね。

親よりも精神が成熟していくことで、親の呪縛からサヨナラできます。

今からでも遅くはありません。

親を変えようとするのではなく、自分が変れば良いだけです。

そのように理性的に捉え直すだけです。

家族の幸せのカギは見返りを求めない生き方にある

親のことでカウンセリングに訪れ、きちんと卒業できた人は、卒業までに人間的な成長を遂げた人といってもいいでしょう。

その道のりは決して平たんではなく、山あり谷ありです。

それでも試行錯誤しながら自分自身と向き合い続けていくからこそ、そこに人としての成長を経験できるわけです。

だから、成長するためには、山や谷が必要だともいえます。

成長するために、山あり谷ありを経験していくともいえます。

満たされない気持ちを親に埋めて欲しい。

親のことで悩む人の中には、そういう愛を求める人も多くいます。

しかし、そういう愛をもっていない親にそれを求めても、虚しさしか遺りません。

自分が与えて欲しい事は、先ず自分から人に与えていくことです。

人に声をかけてほしければ、自分からも人に声をかけていくことです。

人に認めて欲しいのなら、自分も人を認めていくことです。

人に理解されたいのなら、先ず自分が人を理解することに努めてみてくさい。

見返りを求めず、純粋に自分から人に愛を与えるわけです。

自分から人に称賛を、励ましを、労いを、感謝を伝えていくのです。

そこに見返りを求めずに、目の前のその人を真っすぐに見てください。

その人を自分を癒してくれる人としてではなく、自分が大切にしていく人として接していくのです。

もちろん、誰にでもそう接する必要はありません。

自分に意地悪な態度を取る人には、距離をとって構いません。

そうではなく、心ある人、害のないと思える人に対してです。

つまり、自分なりの人生観として「人を大切にする」生き方を日々積み重ねていきます。

相手に不満をもつ前に、その相手を自分は理解しようとしているだろうか?

誰も自分を受け容れてくれないという前に、では自分は誰かを受け容れているだろうか?

そうやって視点を変えて自分を捉え直すことで、人生が変わっていくわけです。

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心理カウンセラー鈴木雅幸(コーチ・企業研修講師)のプロフィール

心理カウンセラーとして6000件以上(2020年4月現在)のカウンセリングを実施。
5年間にわたりスクールカウンセラーとして教育現場の問題解決にあたり、現在も個別に教育相談を受ける。
大手一部上場企業を始めとした社員研修の講師として10年以上登壇し、臨床カウンセラー養成塾を10年以上運営。
コーチとしても様々な目標達成に携わる。
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