不安を解消する最も確実な方法は、不安の原因を知り、解消に向けて行動していくことです。
しかし多くの人たちが不安の原因がわからないまま、どうすれば不安を解消できるかを先に考え、迷路にはまっています。
これはまさに、本末転倒の典型的な例ですね。
なぜその不安が起きたのかがわからなければ、どうすればその不安を解消できるかもわからないはずです。
その手順や取り組み方、不安の原因について、以下に解説させて頂きます。
Table of Contents
なぜいつも不安になるのか
なぜ、私たちは不安になるのでしょうか?
それは、危険を察知すると防衛反応が働くためだといわれています。
自分の身を守るため、最悪の事態に備えようとするからだそうです。
ただ、この防衛反応にばかり身を任せていると、いつも悲観的にしか考えられなくなってしまいます。
防衛反応が起きそうになったとしても、先ずは自分の目でしっかりとものを視る。
そして、落ち着いて分析して判断していく。
ここで書いてきた「自分で考える」というのは、落ち着いて分析&判断をすることを意味しています。
決して、いたずらに悲観的な思考をするという意味ではありません。
不安感が強いとき
不安に襲われたらどうするば良いのか?
メルマガなどで私は、「自分の軸」をもつことが大切になるとお伝えしました。
おそらく年々社会で伊勝では、「不安になる出来事」が増えるだろうとも書きました。
海外や経済の情勢も不安要素が少しずつ出てきましたよね。
今年は「不安になる」「不安にさせる」ようなニュース、情報が数多く報道されるでしょう。
また、そうした出来事が身近に起きたりするかもしれません。
そうなったときに問われるのは、自分の考え、自分の判断ができるか?ということです。
自分でしっかりと考える。
自分の目でものごとを確かめ、自分で感じたことから判断する。
すぐに不安になりやすい時こそ、自分で落ち着いて考えることが大切です。
「どうせ上手くいかない」
「自分なんてダメな人間なんだ」
「もうお終いだ」
すぐそう思ってしまう時というのは、落ち着いて考えることを「放棄している」とき。
感情的になって、ものを視ないし、ものを考えられなくなっているときです。
そんな経験は、今までになかったでしょうか?
私も動揺したり戸惑っていた時は、やはり感情的になって落ち着いて考えることを放棄していました。
人間は、放っておくとすぐに悲観的になるところがあります。
では、なぜ私たちの多くはすぐに悲観的になりやすいのでしょうか。
不安な時の有効な対処法
前向き、楽観的とは落ち着くためのきっかけなんです。
「前向きに」とか「楽観的に」っていわれます。
でもそれは、無理矢理に前向きになったり、何も考えないで楽観的になることではありません。
落ち着いて物事一つ一つを観察し、分析&判断していく。
そのときの「落ち着いた姿勢」を「前向きに」「楽観的に」とリンクさせるわけです。
そもそも悲観的になりやすい私たちの姿勢に前向きさと楽観性を加えていく。
そうするとバランスが取れるので、落ち着いて物事を考えられるからです。
あとはそこに、自分がどうしていきたいか。
自分の「意志」を加えていきます。
どう対応するかを判断するためには、その状況をどうしたいかが必要です。
そう考える時、大抵の人は、悲観的にしたいとは思わないでしょう。
こうしたい、こうなって欲しいというものは、多くが前向きなもの、楽観的な方向になるはずです。
仕事のことを考える時も、仕事を上手くやりたい、良い結果を出したいと思うでしょう。
決して初めから「仕事ができない人間になりたい」とか、「失敗したい」「成果を出せないでいい」とは思いません。
人間関係だって、良好な関係にできたらと誰もが初めは思うはずです。
最初から「こじれたらいい」とか「上手くいかなくてもいい」なんて、本気で思いません。
■あなたが「どうしたいか」がカギ
だから、前向きになるとか、楽観的になるというのは、自分がどうしたいか、どうなりたいかが最初にある。
そういうことではないかと思うんです。
問題やトラブルが起きたら、先ずは解決したい、してほしいと思うでしょう。
この捉え方は、前向きですし、楽観的な方向性を生みます。
そう、誰もが抱く願いの中にこそ、前向きさや楽観的な要素があるわけです。
これからは、さらに不安な時代になります。
将来の見通しが、決して明るくは描けないかもしれません。
でも、ちょっと考えてみてください。
将来の見通しが暗く不安になる。
それは、与えられた情報を受動的に鵜呑みにし、自分はどうしたいのかを考えていないからかもしれません。
仕事を通して、自分は何をどうしていきたいのか?
人間関係をどういうものにしていきたいのか?
自分の人生、これからどう生きていきたいのか?
正しいか間違っているかではなく、自分がどうしたいのか。
それが、これから大切になってくると思います。
自分がこうしたいという思いこそが、不安な時代を前向きに、幸せにいきる原動力になる。
不安で仕方ないときどうすれば良いのか
私たちが不安になるときは大抵漠然とした不安に襲われているときです。
何が不安なのか?
どう不安なのか?
なぜ不安なのか?
そして、どれほど不安なのか?
不安になったとき、こうしたことを私たちはきちんと考えられてはいません。
考えられず、ただ漠然と「不安だ・・」と感じています。
そして募る不安に心がワサワサして苦しくなっていきます。
そこで、多くの人が次のような間違いを犯します。
「不安に思わないようにしよう」
そう、多くの人が自分の中にある不安を一生懸命打ち消そうとするんです。
でも、結果は・・・・逆効果。
余計に不安に追いかけられることになってしまうんです。
そんな経験はないでしょうか?
では、漠然とした不安に悩まされたとき、私たちはどうすれば良いのでしょうか?
答えは「不安をまっすぐ見る」です。
不安を分析することで、不安から解放されるんです。
それこそ、どんな不安か?
どういう不安か?
なぜ不安なのか?
どれほど不安なのか?
こうしたことを一つ一つじっくりと見ていきます。
不安というのは不思議なもので、不安の正体をはっきりさせると解消されます。
逆に避ければ避けるほど、不安は大きくなり、しつこく追いかけてきます。
カウンセリングでも「不安です」という相談の場合、その不安を二人でしっかりと見ていきます。
例えば、人から自分がどう見られるかが不安というケース。
この相談は実に多いのですが、この場合も「人から自分がどう見られるか?」をしっかりと分析します。
つまり「どう見られるか不安になる」から、「実際にどう見られているか」を観察&分析します。
やってみるとわかるんですが、実態が見えてくると、不安はかなり解消されます。
自分が思ったほど否定的に見られていなかったとか。
自分のこういうところが原因で否定的に見られていたとか・・・
そういうことがわかってくると、私たちは意外に冷静になれるんですね。
冷静になれれば、どうすればいいかも落ち着いて考えられるようになります。
何をすべきか、すべきでないか?
そういうことがわかってくると、気持が落ち着いてくるものなんです。
不安になってきたときは、不安をまっすぐ見る。
不安な時こそ、不安を分析していく。
これが不安を解消・克服する最も効果的な方法です。
不安を解消したいというご相談、本当に多いんです。
もし、一人で取り組むのが難しい場合はご相談ください。
不安を解消する秘訣
そもそも、私たちはどんな時に不安を感じるのか?
それは経験のない未知の事柄についてです。
「先がどうなるかわからない」
この状況は不安になる状況です。
私たちの脳は「空白」を嫌います。
答えがない曖昧な状況=空白を嫌がるんです。
この先、どうなるかわからない。
そんな空白を、脳は無意識に埋めようとし始めます。
そこに「身の危険」の可能性があると判断するからです。
危険という前提で空白を埋めようとすると、どうなるか?
「否定的な推測」を次々と立てていくことになります。
つまり、失敗や危機的な状況になるという推測です。
「こうなったらどうしよう」
「もし、とんでもないことになったら・・・」
失敗して責められたり、笑われたり、恥をかいたら・・・・
立ち直れないほどの挫折につながったら・・・・
そんな思考が働き、やがて否定的な感情が起きてきます。
そう、それが不安の正体といっていいでしょう。
空白を埋めるのに、先ず危険回避のモードになる。
危険を推測することで、否定的な感情が起きる。
それが不安や怖れですね。
私たちは何かを「失う」ということに、強い不安や恐れを感じるようです。
では、この不安や怖れを克服するには、どうすればいいのでしょうか?
実は、この答えはビックリするほどシンプルなものなんです。
ポイントは次の2つです。
1)最悪の事態も受け入れる
2)出来ることから淡々と行動を起こす
この2つだけです。
最悪の事態を受け容れられないがために、私たちは不安や怖れを抱きます。
でも、受け容れてしまうと、そ怖れや不安が小さくなります。
言葉にすれば「失敗してもいいや」です。
次に、とにかく何でもいいので、行動してみることです。
ネットや図書館で調べる。
人に相談し、助言をもらう。
資料の1ページ目を読み始める。
スケジュールを立て始める。
何でもいいですし、小さな一歩でいいんです。
そんな行動をしてみると、それまであった不安が少しだけ小さくなることがわかります。
そうなんです、行動すればするほど、不安や怖れは小さくなっていくんです。
行動した分だけ、気持ちが少しずつ楽になっていくんです。
行動しないで、頭だけで考えている状態が、実は一番不安を増幅します。
昔の人は、このことをこんな言葉で表しました。
「案ずるより産むが易し」
始める前は不安でも、実際にやってみると思ったほど困難ではない。
そういう意味ですね。
もし今、何か不安なこと、心配なことがあるのであれば、この2つを実行です。
1)最悪の事態も受け入れる
2)出来ることから淡々と行動を起こす
きっと、その不安、小さくなっていくはずです。
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