学校のいじめ、その対策と対応

「教室のいじめ その予防と解決法2018」セミナー 
 ※セミナーは終了いたしましたが、動画受講が可能です。

 動画セミナーはこちら

  

このセミナーは学校でいじめが起きないために必要な学級づくりと、いじめが起きた時にどうすれば良いのかをお伝えするものです。

つまり、いじめに対しその予防と解決法(対応)について学ぶことが趣旨のセミナーです。

昨今の学校のいじめは、以前よりも陰湿化し、そして集団化しています。

より心理的ダメージが大きく、解決も難しくなってきています。

正直、道徳の授業や厳しい指導などでは、根本的な予防にも解決にもつながらない状況です。

また、いじめが起きたとき、その解決を難しくしていることの大きな要因は二つ。

1)誰も話してくれない

学校や保護者が一番苦労するのは、子どもたちがいじめについて一切話そうとしない場合です。

いじめに関わっている子どもはもちろんのこと、関わっていない同じクラスの子ども、そしていじめを受けている本人までも、その事実について語ろうとしません。

そのため、問題の把握や対応についての情報が取れず、対策の打ちようがないという状況に追い込まれるのです。

また、そもそも学校や保護者など周囲の人間がいじめそのものの存在に気づいていないとき。

子どもたちは語ろうとしないだけでなく、その事実を表面化させないような動きを取ることがあります。

そのため、いじめそのものは進行し、問題も深刻になっていくにもかかわらず、学校側も保護者側もその事実に気づかないまま、時が過ぎていくことも少なくありません。

これがいじめ問題の解決を難しくし、場合によっては最悪の事態になって初めて周囲の大人がいじめの事実を知るという悲劇につながる大きな要因です。

ですから、いじめ問題の予防にしても、解決にしても、このハードルをどう超えるかということが、現場で取り組む上で重要なテーマになります。


2)具体的な解決(対応)の仕方がわからない 

実はこれも教育現場の人たちが途方に暮れている大問題です。

教室でいじめが起きたとき、どのように対処すれば良いのかがわからないまま、あの手この手で対策を講じることがほとんどです。

そのため、結局、事態を余計に悪化させてしまうことがしばしばです。

教室で問題が起きたときには、その対処の仕方が重要です。

普段からいじめの有無をどのように把握すれば良いのか?(アンケートは有効ではありません)

いじめが疑われたとき、子どもたちから証言が得られない中で、どのように実態を把握していけば良いのか?

いじめが起きたとき、クラスの子どもたちにはどのような働きかけが適切か?

いじめに関係した子どもたちには、それぞれどのように接するのか?

いじめを受けた子どもには、どのように接していけば良いのか?

保護者にはどのように伝え、どのように協力をあおげば良いのか?

こうしたことを一つ一つ、的確に判断し、そして適切に行えないことが、いじめの問題解決を困難なものにしているといえます。 

だからいじめが起きるとなかなか解決できず、子どもたちの心理的ダメージは増していきます。

また、学校の先生たちもどうすることも出来ず、心理的に追い詰められて不適切な対応を「あの手・この手」でやっていくため、事態はますます悪化していきます。

そして更に追い詰められていくことで、責任問題を怖れて隠ぺいに走る学校や教育員会も出ています。

また、保護者の皆さんもどうすることも出来ずに、そのうち保護者同士の関係も悪化して事態は収拾がつかなくなっていきます。

学校側と保護者側との関係も、それぞれの混乱からこのように悪化します。

そして当の子どもたちは荒んだ教室で、荒れた行動を続けるか、戦々恐々として過ごすか、登校できなくなって家で心の傷を深めていくか、そのいずれか、もしくは全ての状況に追い込まれていきます。

そのため、本来の大事な課題、たとえばいじめを受けた子のケア、いじめをした子どもへの関わり、クラスの子どもたちへのケアや働きかけどころではなくなっていくということです。

実は、こうした事態が学校教育現場のあちこちで起きているといってもいいのです。

こうした悪循環と、最終的には取り返しのつかない事態を防ぐために、いったい何が必要なのか?

本セミナーでは、その点についてシェアしたいと思います。


【セミナー概要】
◆日時:終了いたしました。
◆会場:都内(申し込んだ方に直接ご案内します)
◆内容:
・なぜ今のいじめは深刻なのか?
・なぜ子どもはいじめを告白できないのか?
・なぜ周囲の子どもたちは口をつぐむのか?
・いじめ解決の3つのポイント
・学校や先生たちの対応のカギ
・保護者の対応のカギ
・緊急保護者会の是非
・アンケート実施の是非
・いじめを受けた子どものケア
・いじめをする子どもへの対応
・いじめの予防と解決に最も重要なこと
・いじめを予防するためのクラスづくり etc 
◆対象者:教職員・保護者・教育関係者・学生・カウンセラー・この問題に強い関心のある方
◆参加費:5000円
◆定員:


※セミナーは終了しましたが、動画受講が可能です。 
 動画セミナーはこちら
 
 

いじめアンケートは効果ある?

学校が行う「いじめのアンケート」は有効か?

結論からいうと、あまり意味がありません。

それどころか、アンケートは子どもたちの信頼を一気に失うリスクがあるくらいです。

考えてもみてください。

「いじめに逢っているか?」「いじめを見たか?」という問いの重さを。

そんなデリケートで大事な問いを、紙っぺら一枚を配り、そこに書かせて済まそうという話です。

子どもにしてみれば、大人に正面から向き合ってほしい問いであり、万全の配慮が必要な問いであり、それ相応の覚悟をもって投げかけてほしい問いです。

それを冷たい紙(アンケート)を配って「ここに書け」っていうんです。

そんな風に手っ取り早く済まそうという姿勢に、子どもたちが本音を、本心を話して(書いて)くれるわけがありません。

また、書いたアンケートがどういう材料として使われるかがわからなければ、子どもたちにしてみたら書きたくても書けないのです。

私の所にカウンセリングに来ていた高校生が、学校でその種のアンケートを配られたとき、こう思ったそうです。

「学校って、面白いことするんだなあ・・・・」

ある意味、強い失望感を込めた言葉でした。

アンケートは百害あって一利なしといっても言い過ぎではないくらい有効ではありません。 
 

いじめを打ち明ける勇気なんて要らない

いじめに対し「勇気を出して告白しよう、声を上げよう」というメッセージがあります。

厳しいようですが、このメッセージが届く子どもたちは少ないと思っています。

なぜなら、それが出来ないから子どもたちは苦しみ、いじめの解決を難しくしているからです。

声をあげられないのは、声を挙げられない理由があるからです。

その理由を理解できれば、このようなメッセージを子どもには投げかけられなくなるはずです。

また、いじめを受けている本人が周囲にそれを打ち明けられないのにも理由があります。

この理由をしっかりと理解できないと、なぜいじめを受けている本人までもがいじめの事実を隠そうとするのかがわからないでしょう。

いじめの解決を子どもたちに迫るのは間違っています。

現代のいじめはもはや、子どもたちだけでは解決できない深刻な問題になっているからです。

だからこそ、大人が主導で解決しなければならない問題なんです。

私たち大人がしっかりとしなければなりません。

もし、子どもたちが声をあげられるとしたら、それは大人がそういう状況を整えてあげて初めて可能なことです。

なぜこうしたことが言えるかというと、私が子どもたちから直接そのような訴えを聞いてきたからです。

もっと厳しいことを言えば「勇気を出して」と子どもに言うのは、大人の怠慢です。

今のいじめは、その勇気を出して声をあげた子どもを追い込んでいく負のスパイラルに満ちているんです。

「勇気を出して」のメッセージすら、逆に子どもたちを追い込んでいくのだということを知っておいてほしいと思います。

大人の仕事の一つは、この負のスパイラルを起こさないようにすることです。 
 
 
動画セミナーはこちら