カウンセリングと人間性について




カウンセリングと人間性というテーマはとても大切です。

なぜなら、カウンセリングは人間相手の仕事であり、互いの心が響きあって成長していく関係の中で進んでいくからです。
 
ただ、一口に「人間性」といっても、マザーテレサやガンジーのような人間を目指すということではありません。

人間援助に必要な人間性ということについて、以下にわかりやすく解説します。 


<目次>
カウンセリングと人間性 
カウンセラーと人間性 


カウンセリングと人間性 

カウンセラーとして、援助的な人間性を獲得するには、いったいどんな訓練を積めばいいのか?

ロジャーズの3条件をかね備え、クライエントに即座に信頼され、心を揺り動かし、胸を打つような対応ができる。

そんな力をつけるためには、どんなことを心がければよいのか?心理学ではなく、人間性によって援助できるセラピストになるには?

私の例で申し上げましょう。

私はある意味、24時間カウンセリングのことを考えています。

寝ても覚めても、いかにしたら良いカウンセリングができるか?どうしたら援助的なカウンセラーとなりうるか?

そのことをずっとずっと考えています。

私が小学校のスクールカウンセラーをしていた時代のエピソード。他のスクールカウンセラーのケース検討をしていた時のことです。

そのカウンセラーは、とても困っていました。

学校現場で、ある問題が起きたのです。

しかし、保護者の意向と子ども自身の意向、さらには学校側の意向。それぞれが微妙に違っていたのです。

そのカウンセラーは、それぞれの関係者の狭間に立ち、途方にくれ、とても苦悩していました。

その時です。

師匠は、そのカウンセラーとケース会議に同席したカウンセラー全員に向かって、一言、こうつぶやいたのです。

「スクールカウンセラーは、学校で会う全ての人を、クライエントと思うことだ」

そのカウンセラーは、その言葉の意味をどう解釈したか?それは私にもわかりません。

しかし、私はその言葉を聞いたとき、全ての霧が晴れたような気持ちになりました。

そこで、その時以来、私は学校にいる間、出会う人全てをクライエントだと思うようにしました。

もっと具体的にいうと、学校内で会う全ての人をクライエントだと思って接することにしました。

そのためには、気を抜くことは許されません。廊下でのすれ違いざまの一言のやり取りであっても、私は常にこのスタンスを貫きました。

学校内では、いつどこに居ようと、何をしていようと、誰とどんな話をしようと、この姿勢を一貫して守りました。

校内で交わす一言一言について、十分に吟味し、瞬間的に適切な反応が取れるように、神経を研ぎ澄ましながら、朝から夕方まで学校で過ごしました。

それは、「仮面をかぶる」ということではありません。ある意味、学校にいる誰よりも私は、自分自身であろうとしたのです。

つまり、朝から夕方までずっと、面接をしているように、気を抜くことなく人と接していました。

もちろん、学校から外に出ると、ドッと疲れが襲ってきました。

でも、決して消耗とか衰弱という疲労感ではなく、自分自身を鍛えているんだという疲労感でした。

これをスクールカウンセラー時代の中でも、特に後半の3年間貫き続けました。

この経験は、今、実に大きな財産になっています。

カウンセラーとしてぶつかるあらゆる場面において、この経験がとても生きています。

自分自身の、カウンセラーとしての姿勢・土台づくりには、非常に大きな経験となった3年間でした。

子どもが「すずきっちー!!」と体当たりしてきた時、どういうリアクションをすればいいのか?

「いやいや、もう疲れましたよ・・・」と漏らした先生に、どういう言葉を返すのが適切なのか?

雰囲気の悪い職員室で、どういうあり方でいるべきなのか?

「鈴木先生、うちの子がまた・・・」と保護者が話しかけてきた時にどう応じればいいのか?

こんな一つ一つを徹底して考え抜き、ブレることなく自分(スクールカウンセラー)を貫きました。

何が言いたいかというと、結局は、日々の鍛錬がものをいう。これに尽きるということになりますね。

つまりは日常生活でも、いろいろな場面で、自分自身を律し、洞察し、言葉を慎重に選ぶ。

人の話を正確に聞き、深く理解し、心豊かな言葉を返す。

そういう積み重ねと、現場での積み重ね。

カウンセラーとしての姿勢を築くには、この地道で粘り強い積み重ね以外にはないということです。

王道はないんですね。

一事が万事という言葉があります。

カウンセラーということでいえば、普段、日常で何気なくやっていること(反応)は、面接では間違いなく顔を覗かせます。

逆に、面接でやってしまっていることも、普段の会話の中では露呈しているものです。

臨床は「いざ」の連続なわけですから、普段から自分を鍛えておくことは必須なのです。

でも、ここをしっかりと意識して積み上げていけば、意識できずにやってきているカウンセラーとは、それこそ雲泥の差がつきます。

もちろん、他のカウンセラーと競争という話ではないですが、何よりもクライエントへの援助のクオリティーを上げられます。

その積み重ねことが、カウンセラーとしての未来を決めていくのです。

正しい研鑽を積み重ねて頂けたらと思います。 

カウンセラーと人間性  

カウンセリングやセラピーの成否を決めるもの。一つには心理学の知識、一つには対応技術。

しかし、最終的には「人」だといわれています。つまり、セラピストの人間性ですね。

あなたは、実際にセッションや面接をした経験がありますか?

もし、その経験があるなら思い起こしてみてください。

クライエントがしっかりと立ち直っていくには、セラピストの人間性が大きく影響してくるとわかるはずです。

では、ここでいう「人間性」とは、どんなことを指すのでしょうか?

これは別の言葉にするならば「姿勢」です。カウンセリングに臨むカウンセラーの「姿勢」です。

この姿勢如何で、セラピーの方向性が大きく変わるんです。

何も立派な人間になれということじゃないですよ(笑)

カウンセラーなんて、そんな大層な存在じゃないですし、大層な存在になろうとなんかしない方がいいです。

ただ、しっかりとした姿勢は必要です。

では、どういう姿勢が求められるのか?

カウンセリングに臨むにあたり、カウンセラーはいったい何をどう大切にしていけばいいのか?

心理学理論やテクニック、自己啓発的な姿勢を頼りにしている今のセラピーのあり方には、必ず限界が訪れます。

この限界にぶつからないためにも、本当の意味でクライエントの立ち直り(自立・主体性)を援助するためにも、重要な姿勢があるのです。

それは

「クライエントの立ち直りを心から信頼する一貫した姿勢」

どう思いますか?

カウンセラーなら誰でもこう思っていると思いますか?

おそらくこれをお読みの読者(セラピスト)の方なら、目新しいことじゃない、知っているといったところでしょう。

しかし、問題はこの姿勢が"本番"でも貫けているかということです。

動揺したり、混乱したり、不安でいっぱいのクライエント。時には怒り、悲しみ、途方に暮れるクライエント。

彼らがどんな状態にあろうと、どんなに紆余曲折しようと、一貫して「必ず立ち上がる」という姿勢でいられますか?

これは正直、訓練が必要です。訓練なく、面接で終始この姿勢を保てる人は少ないでしょう。

ポイントは「心から」の信頼、そしてそれが「一貫して」ということです。

もしこの姿勢を貫ければ「アドバイスや質問も一切することなくクライエントが立ち直っていく」という面接ができるようになります。

アドバイスがしたくなったり、気づかせようと質問したくなるのは、クライエントの立ち直る"力"が信頼できていないからです。

「この人はきっと気づく」と心底思い続けられないから「気づかせなきゃ」「教えなきゃ」という計らいが生まれてくるのです。

基本的には皆、気づく力をもっているわけですから、こちらが下手に動く必要などないわけです。

クライエントに対する信頼が深ければ深いほど、カウンセラーにもドッシリとした安定感が出てきます。

このカウンセラーの安定感を肌で感じられるからこそ、クライエントも安心感を覚え、自分の問題に自ら取り組もうとし始めるわけです。

やっぱりこれはもう、心理学の理論とかテクニックではないですね。

カウンセラーに必要な人間性(姿勢)とは、目の前のクライエントを心底信頼する力。

そしてそれこそが「目の前の人間の幸せを心の底から願う想い」として、セラピーに大きな力を与えてくれるのです。

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