セラピーとは?心理カウンセリングとセラピー




セラピーとは心理療法や物理療法のことをいいます。 

したがってカウンセリングとは心理療法の一つです。

ですが、そもそもセラピーとは、こうした言葉の意味を知っただけではだけで理解したことにはなりません。

人間相手の行うことには、そこに心が必要であり、血の通った関係が必要になります。

具体的に何が必要なのか?

とても大事な話なので、以下にお伝えします。 


<目次>
セラピーとは何か? 
心理セラピーの効果 
セラピーとしてのカウンセリング 


セラピーとは何か? 

「そうじゃないんだけどな・・・・」

こう思われたらピンチです。

何のピンチかというと、カウンセラーとしてのピンチです。

そしてセラピーとしてのピンチです。


そもそも、カウンセリングで最もセラピー効果を上げてきたのは、「理解する」ということそのものです。

何を理解するかというと、クライエントの置かれた立場、その時々の言いたいこと、思い、心情などです。

人は誰かに自分のことをわかってもらえたという実感を持ったとき、心が救われる思いになり、「よし、がんばろう」という気になります。

だからカウンセラーはカウンセリングの面接時には、クライエント理解に全力投球します。

決して「治そう」とか「良くしよう」「気づかせよう」「教えよう」などという邪心をもたないことです。

そう、この場合あえて「邪心」とします。

何かを指し示せばいいとか、正しい答えを与えるとか、もし、そういった発想があると、カウンセリングは失敗します。

我々はただ、クライエントを理解しようとすること。

そのことに専心することを考えればいいといってもいいでしょう。

ですから、カウンセリングでカウンセラーとして発した言葉や、こちらの対応・態度を見たクライエントがもし

「そうじゃないんだけどな・・・・」

という思いになってしまったとしたら、我々はこのことに対して猛省しなければなりません。

「答えが聞きたいんじゃないんだけどな」

「あなたの意見や体験が聞きたいわけじゃないのに」

「説教されるためにお金を払って来たんじゃない」

こういう思いにさせたり、言葉を吐かせることのないように。

そうではなく

「ああ、わかってもらえた」

「ええ、本当にそうでした」

「ああ・・そうですねえ」

という反応が起きるような言葉を我々は投げかけられるようになりたいものです。

なぜならば、これこそ当に理解されたという実感がもてたときに人間が内側から見せる反応だといえるからです。

相手が「理解してもらえた」という実感がもてるくらいにこちらはひたすら理解しようと努めること。

セラピーの肝(きも)は、まさにここにあるといえますね。

理解されることの素晴らしさ、そして、理解することの素晴らしさ。

「理解」には、人間が立ち直り、変化し、成長するために必要な何かがあるようです。 


心理セラピーの効果 

心理セラピーの効果とはなんでしょうか?

心理カウンセリングの何が、セラピー効果をもつのでしょうか?

カウンセリングというものを学習し始めると、そんな問いや疑問にぶつかる時がきます。

確かに技術的な要素は必要になります。

クライエントが伝えてくるものに対し、適切な対応をするには、技術的な力が必要です。

特にこちらがどんな言葉や表現を選択するかは、セラピストの技量が問われるところです。

しかし、最終的にセラピーというものは、技術よりもセラピストの人間性がはるかに大きく作用します。

技術そのものも、人間性を土台とします。

心と心の接触をもつ場面では、どうしても人間性が与える影響は大きいものです。

ということは、セラピストは自分の感受性や人間性を普段からよく熟知しておく必要があります。

カウンセリングの面接の録音と逐語記録を検討していくと、セラピストの人間性や生き方が顔を覗かせているのがわかります。

普段の人への接し方や、その人の人間観が、面接では否応なく現れます。

日常生活でやっていることは、面接でもやってしまうのです。また、日常生活で出来ないことを、面接でやれるはずもないのです。

養成塾では、「教育分析」というカリキュラムを採用しています。

「教育分析」とは、セラピストがカウンセリングを受けること。指導者のカウンセリングを受け、自己チェックを行います。

カウンセリングや臨床は「いざ」の連続です。いざという時ほど、その人間の"地"といえるものが出ます。

カウンセリングの学習や訓練の目的は、この「いざ」という場面での対応力を磨くことだといえます。

咄嗟のとき、自分はどういう反応をしてしまうのか?

しっかりとしたカウンセリング(面接)を行うためには咄嗟の反応から自己理解を深めていく必要があります。

日頃から丁寧に人に接している人は、その姿勢がカウンセリングでも現れます。

人によって態度を変える人は、カウンセリングではクライエントによってやはり態度が変わってしまうものです。

本人は隠しているつもりでも、その一言一言や表情、一瞬の態度に出てしまいます。

そうした要素は確実にクライエントに伝わります。

セラピストが確かなセラピーを行うためには、セラピストの人間的な成長が必要不可欠になります。

そのためには、日ごろの生き方を見つめ直すこと。そうすることで、より良いセラピーを提供できるようになります。

逆にいえば、自分がどんなセラピー(面接)をしているか。そこをチェックしていけば、自分の人間性やスキルの程度が理解できます。

つまり、カウンセリングを学ぶということは、自己を知ることだといえます。

力のある臨床家は、「教育分析」をみっちりと受けています。

また自分の実際の面接記録をもとに、スーパーバイザーに的確な指導を仰いでいます。

ある意味、自分を(自分の仕事を)さらしていける人、そして、素直にフィードバックを生かせる人。

こういう人が臨床の力を積み上げていける人です。 


セラピーとしてのカウンセリング 

カウンセリング事例というのは、困難の連続です。

一人の人間(クライエント)が、どうにも対処できない困難。

そういう事態への対処は、専門家であっても、やはり困難なことだといえます。

困難な事例とは、例えば・・・・

家族が自殺をしたばかりでショックを受けている。

子どもが不登校で家で暴れている。

刑務所から出たばかりで、人生見つめ直したい。

これらは実際の私の事例の一部です。

こうした困難に、果たしてカウンセラーとして、どんな対応ができるのでしょうか?

どうすれば、こうした困難の中にある人の心にしっかりと寄り添うことが出来るのでしょうか?

そして、あなたは、まさにそこが知りたいと思っているのではないでしょうか?

最初に理論や方法論があるわけではありません。

最初にこうした現実、困難があって、そこから始まる話です。

普通の人なら、かける言葉すら見つからない状況です。

そうした状況にある人たちに何ができるのか?

カウンセリングは常に、そうした「具体」から出発します。

家族が自殺をしたばかりでショックを受けている人に、あなたならどんなカウンセリングをしてあげられますか?

子どもが不登校で家で暴れているというSOSに、あなたはどう対処してあげることができますか?

刑務所から出たばかりの人間に、あなたならどう寄り添ってあげることができますか?

これはその状況が困難なだけではありません。

その困難な状況の中で絶望感を深めているクライエントの心。

その心の中にある困難さに寄り添うということです。

カウンセリングは常に、そういう場面の連続です。

そういう場面では、理論や知識、テクニックは何も役立ちません。

そういう場面で、あなたならどんな気持ちで、その人の前に座ることができるでしょうか?

一つだけ言えることがあります。

それは、カウンセリングはこうした「限界の連続だ」ということ。

その限界の中で出来ることをするしかないということです。

カウンセラーが出来ることは、実際、本当に限られています。

「何ができるか?」と考えた時、「今は何もできない」ということが少なくない。

表面的な対処ではなく、本当にその困難を受け止めたとき、「今は何もできない」となるのです。

そういう「何もできない」という現実とどこまで向き合えるか。

カウンセリングの基本がそこにあります。

河合隼雄氏は、その著書の中で、こんな言葉を残しています。

「カウンセラーというのは、何もしないことに全力をあげるものだ」

さすがに見事な表現ですね。

ズバリ、人間援助の本質を突いています。

「何もしないことに全力をあげる」というのは、本当です。

私も、日々、そこに力を注いでいるようなものです。

経験が浅いと、つい、何かをしたがります。

何もできない=無力 という風にしか思えないからです。

何もしないということの意味が、まだ見えてこないからです。

何もできないという無力感に耐えられず、ついつい何かを言ったりやったりしてしまうんですね。

これは「沈黙」に耐えられない心理にも共通しています。

しかし、ここまで読んで、もうお気づきかと思います。

私は「何もできない」と「何もしない」を使い分けていますよね。

そう、それぞれ、意味合いが全く違うわけです。

とにかく、経験の浅いうちは「何かしなければ」とばかり考えます。

「何か言ってあげなきゃ」「役立つことを教えてあげなきゃ」

そんな事で焦りに焦ってしまいます。

しかし、実際は「何も言ってあげられない」であり、「何も教えてあげられない」というのが現実。

そういう現実がいつも出発点になっています。

そうした困難な中に、自分の座る位置を定める。

カウンセリングはそういうところが第一歩になります。


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