「人が怖い」「嫌われたくない」は克服できます


「人が怖い」「人からどう見られているかが気になる」「人に嫌われたくない」というコンプレックス克服のカギは、「怖くないんだ」という経験です。

こうした新たな経験をいかにできるかが、劣等感克服のカギを握ります。

今回は対人関係のコンプレックス(劣等感)の克服について、そのポイントをわかりやすくお伝えします。

「人が怖い」とは

「人が怖い・・・」

この表現は、カウンセリングで時々聞かれる表現です。

この表現、「怖い人」ではなく「人が怖い」です。

つまり、相手がどんな人間かと表現しているのではなく、「人がみんな怖いという捉え方になっている」という表現です。

相手の人間性ではなく、人間そのものに対して信用できず、警戒感が先にたってしまうということです。

こうした人が数多くカウンセリングに訪れ、その恐怖心の克服に取り組んでいます。

では、なぜ「人が怖い」という捉え方になったのでしょうか?

過去のトラウマ体験が原因

それは誰かに怖い思いをさせられたからです。

人って信用できないものだ、自分にとって脅威だと学習してしまう経験をしたからです。

その捉え方が染みついて、常に「人が怖い」という感覚が起きるのです。

これは一種の防衛反応ですから、私を含め、誰にでも起きる反応のひとつです。

人に傷つけられる経験をすると、これ以上傷つきたくないためにこうした防衛反応が頻繁に起こるようになるのです。

そんな苦しみに正面から取り組んだクライエントがいました。

職場の人間関係に悩むPさんには過去のいじめのトラウマがあった

Pさん(40代女性)は、中学生の時にいじめにあいました。

中2の時、ほんの些細なことがきっかけで、クラスの人から無視をされ、辛い1年間を過ごしました。

3年生になってクラス替えがあり、いじめはなくなりましたが、Pさんは「人が怖い」という感覚が染みついてしまいました。

Pさんはその後、高校・大学と仲間に恵まれ、楽しい学校生活を過ごしました。

しかし、社会人になってから、職場の人間関係に悩むようになります。

学生時代と社会人とでは、人間関係がガラッと変わったように感じたのです。

確かに、学生の人間関係は気楽で、大きな責任も伴いません。

学校に対してお金を払う側なので、ある意味、お客さんです。

ところが、会社員になると、今度はお金を頂く側ですので、いろいろな責任が伴います。

そのため、自分の言動や態度を細かくチェックされる部分が出てきます。

そうなると、人に対して緊張度が高まるので、Pさんは「人が怖い」という感覚が再び強くなったのです。

上司の指示が耳に入らなかったり、同じミスを繰り返したり、報告・連絡・相談といったコミュニケーションが不十分になりました。

そのため、仕事そのものにも、職場の人間関係にもいろいろな支障が出てきてしまったのです。

そこで、このままでは会社勤めを続けられなくなるという危機感を覚え、Pさんはカウンセリングにやってきました。

カウンセリングで恐怖心の克服に取り組む

カウンセリングではいじめの話になりました。

無視されたとき、なぜ自分がそこまで無視されたのかわからなかった。

自分にも悪いところがあれば直そうと思えるが、ちょっとした行き違いから無視が続いたのでどうしようもなかった。

しかも、当事者とは関係のない他のクラスメイトからも無視された。

だから、一方的に圧力をかけるクラスメイトが信用できなくなった。

さらには、誰も助けてくれず、助けも求められず、そのうち周囲の誰も信じられなくなってしまったというのです。

クラス替えがあり、高校・大学と楽しく過ごせたことは事実だが、心の底ではいつもオドオド、ビクビクして過ごしてもいた。

社会人になり、社会の厳しさにふれ、また無視されるのではないかと思うようになってしまった。

そのため、自分の思ったことや考えを人に言えなくなってしまったというのです。

Pさんはここまでの自分の気持ちの変遷を話してくれました。

そして、そう話していくうちに、Pさんなりにいろいろ気づいたり、思い出したりすることもあったようです。

少しずつ避けていたことを自分から試みるようになりました。

新たな経験値によって劣等感を克服できる

最初に着手したのは報告・連絡・相談でした。

必要だと思ったらすぐに行うようにしてみたのです。

初めのうちは上手くできませんでした。

しかし、あきらめずに続けていくうちに、上司から「その調子だ」とほめられるようになったのです。

また、周囲の同僚との関係も少しずつ改善し、それに伴ってPさんの気持ちも楽になっていきます。

やがて「人が怖い」という感覚が小さくなっていきました。

つまり、最初は勇気が必要だったのですが、小さな成功体験を重ねることで、自信を回復していったのです。

「大丈夫だ」「できる」という実感がもてるようになっていったことで「怖がらなくていいんだ」と自分で思えるようになったのです。

カウンセリングがスタートして半年。

「もう大丈夫かなって思います」というPさんの言葉を以てカウンセリングは終了することになります。

最後のカウンセリングで言ってくれたPさんの言葉が印象的でした。

「自分がどうして抜け出せたかなって思うと、あきらめずに取り組み続けられたことが大きかったと思います。

このままでは自分はダメになるという危機感がここまで自分の背中を押してくれました。

先生が仰った言葉。

『過去の出来事は変えられないけど、過去に対する捉え方は変わりますよ』

今、その言葉の意味がすごくわかります。」

カウンセリングルームの玄関までお見送りすると、Pさんは目に涙を浮かべて深々とお辞儀をされました。

私も同様に頭を下げ、Pさんの後ろ姿を静かにお見送りしました。

恐怖心の克服には、本人の意志や決意も重要です。

このままでいたくない。負けたくない。

そんな「小さな意志」が原動力になるということを、Pさんも教えてくれました。

職場の人間関係に悩まない大事な3つのポイント

カウンセリングで一番多いご相談。

それはやはり「職場の人間関係の悩み」です。

上司と上手くいかない、同僚から孤立しがち。

意地悪な人がいたり、口をきかない相手がいたり・・・・

職場に苦手な人がいるという、特定の相手に対する悩み。

それから相手は問わず、会話、コミュニケーションの悩み。

会社の人間と話すとき、ものすごく緊張する。

仕事以外の話や雑談になると、何を話していいかわからなくなる。

これ以外にも、営業先での雑談が苦手。

学校の保護者同士の付き合いが苦手。

友達が欲しいけど、自分から声をかけられない。

こんな風に、人間関係の築き方に関するご相談がとても多いんです。

また、状況として「初対面の相手に緊張してしまう」人と、「関係が出来てくるとどう付き合っていいかわからない」という人。

もしくはこの両方に悩むという人もいます。

確かに、誰もが人間関係で悩むことってあります。

私も含め「どうしたらいかな・・」と考えることはあります。

辛いのは、その悩みや問題がずっと解決しないこと。

長い間、人間関係の悩みがあると、生きていくこと自体が辛くなってきます。

なぜなら、私たちは人との関係の中で生きいかなければならないから。

そればかりか、長いこと人間関係に悩む自分に、自信をなくしていきます。

人と上手く関われない自分を「ダメな人間」と思ってしまうこともあります。

そう考えてしまうと、毎日が重苦しい気持ちになっていきます。

では、私たちはなぜ人間関係に悩むのでしょうか?

主に原因は3つあります。

1)職場や身近に意地悪な人がいる

これはこちらの問題ではなく、主に相手の問題。

相手の人間性の問題でこちらが苦しめられる状況です。

解決するには、働く場所を変えるか、なるべく関わらない状況を作るかです。

意地悪な人のせいで、自分のメンタルがやられることだけは避けたいからです。

つまり、相手から離れる、勇気ある撤退を選択する必要があります。

2)人間関係を築くスキルが不足している

初対面の時、そして徐々に馴染になっていく段階の関係の築き方ですね。

それぞれの場面での会話の仕方、互いの関係性の捉え方などがカギを握ります。

具体的にいえば、話し方や聞き方、リアクションの仕方を身につけることです。

関係を築いたり維持するには、適切な方法が存在するんです。

3)対人関係に自信がない

これまで対人関係につまづいた経験がある場合です。

もしくは、幼いころから自分を否定するような育ち方をした場合です。

具体的にいえば、家庭の人間関係と学校、社会の人間関係。

このいずれか、あるいは全てで傷つく経験をした場合ですね。

自分や他者に否定的だと、人間関係にも消極的になってしまいます。

この場合は、自分の心の中を見つめ直し、自信を取り戻す必要があります。

人間関係の劣等感や苦手意識は「学習」と「トレーニング」で克服できる

人間関係が苦手な人は、自分に対する肯定感が低い場合が多く、人に対して心が開けないことで苦しい思いをします。

それを解決するには、コミュニケーションのスキルを身につけ、自己と人間関係の捉え方を建設的にするのがポイント。

そこで、以下の二つの問いを自分に向けてみてください。

1)自分は相手との関係や状況によって交わすコミュニケーションを心得ているか?

2)自分に対して、また他者に対して肯定的か?

この問いに「イエス」と答えられたら、後はいろいろな人と交流し、人間関係の経験値を重ねていけば良いでしょ。

「ノー」という方は、信頼できる指導者の下でトレーニングを受けることをおすすめします。

実は、高校や大学などの入試だけでなく、人間関係やコミュニケーション、あるいは劣等感の克服も「学習」や「トレーニング」で力をつけることで可能です。

勉強やスポーツと同じなんですね。

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