少年犯罪の原因(動機無き殺人の背景)
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〜少年犯罪、残虐な犯罪の心理と立ち直り(更生)の可能性を考える〜
2009年1月10日書き下ろし 心理カウンセラー 鈴木雅幸
少年の暴力的犯罪が後を絶ちません。彼らの心理の背景には、どんな感情が隠さ
れているのでしょうか。
皆さんは少年犯罪と聞いて、どんなことを思いますか?
おそらく、自分とはあまりにかけ離れたことなので、ピンと来ないといったところでは
ないでしょうか。
しかし、少年が犯罪に至るまでの心のプロセスを考察することは、私たちの心の問
題、親子関係のあり方、いじめ問題、人間関係等を改めて考えることにつながります。
決して他人事ではなく、皆さんの心に共通する問題を含んでいると言っても良いで
しょう。
犯罪に至る少年の心理について、詳細にその過程を分析し、経過を追っていった調
査記録というのは、残念ながら我々一般の人間が目にすることは難しいでしょう。
個人情報保護の壁によって公の場では扱いにくいということもあるでしょうし、被害者
や遺族の気持ちに配慮する観点からも公開は難しいのかもしれません。
専門家の中には、発達障害や行為障害との関連を指摘する人間もいます。
そのあたりの関連性については私もよくわかりません。
ただ、そうした観点が世に報告されると、発達障害をもつ子どもや親御さんたちの中で
動揺や不安が起きることがありますので、ここは私たちは慎重に捉えなければならな
いところだと思っています。
現に私が学校で発達障害のお子さんを持つ保護者の方と面接をすると、不適切な
関わりの積み重ねによって発達障害をもつわが子の将来を不安視する方が少なくな
いと実感します。
しかし、発達障害をもつ方たちが健全な社会生活を送るケースの方が圧倒的に多い
わけですから、いたずらに不安に思うことは控えたいところです。
ただ、なぜ少年が犯罪に至ったかはそれこそケースバイケースであり、一概にその
原因を「こうだ」と語るにはその根拠にできる材料が少なすぎると感じます。
少年を犯罪に駆り立てるもの、その正体を本人も自覚できていないケースもあるでしょう。
そういう場合、本人にその動機を尋ねても「殺したかった」などという曖昧な供述しかでき
なかったりすると考えられます。
また、いじめや人間関係のトラブルが強烈な経験として残り、それが本人の中で解消されない
ままくすぶり続け、やがて強い強い人間不信に陥ってしまうというケースもあります。
しかし、そういう経験の持ち主が全て犯罪に駆り立てられるものなのかというと、これも
一概には言い切れないものです。
ただ、犯罪に走ってしまう少年の場合、心の奥深くにあるそうした内的経験に対する
「怒り」や「人間不信」の感情が非常に強くあるという可能性は簡単には否定できない
ものがあるかも知れません。
そうした負の感情や経験が長い間解消されないまま、逆に鬱積し、心を屈折させるとし
たら、やはり健全な社会生活を送ることを難しくさせるということはいえるでしょう。
犯罪の手口の残虐さから、その人間の心がいかに荒んでしまっているかということを物語
るには十分な事件もあります。
完全に心を閉ざし、荒みきった人間には、もう失うものがありません。
失うものが無くなった人間ほど、ある意味恐ろしいものはないかも知れません。
場合によっては自棄になって、自分の命も、人の命も顧みずに何でも出来てしまうの
ではないでしょうか。
もし残虐な犯罪を起こした人間の中にまだ僅かな善という心の働きが残っていて、その
心が動きだしたとしたら、自分のしたことの重大さに普通ではいられなくなってしまうでしょう。
そういう意味で、反省の色が微塵も見られないという人間は、自分の心の善なる動きを
封じるしか生きる道はないとどこかで本能的に思っているということなのでしょうか?
あるいはそうした耐えがたい葛藤を背負いつつも、善という心の動きを取り戻し、更生する
という生き方を選択すれば、極めて困難を伴うとしても、立ち直るということは可能である
といえるのでしょうか?
ただ、仮に本人にその気があったとしても、社会的な立ち直りを世間が許せるのか?
周囲に立ち直りに対する協力・サポートを惜しまない人間がどれだけ集まるのか?
そう考えると、残虐な犯罪を犯した人間の立ち直り、更生という道のりは、極めて険しいもの
になるといわざるおえないでしょう。
鈴木雅幸
公式ブログ「心理カウンセラーの裏話」
http://blog.livedoor.jp/masayuki427/
公式ホームページ
http://counselinglife.com/
【執筆者プロフィール】
鈴木雅幸:ハッピーライフ実践会 代表/ 心理カウンセラー/スクールカウンセラー
若い頃から様々な自己啓発書、心理学、カウンセリング書、ビジネス書、メンタルな書物を
読み続け、2001年11月、しあわせ研究室「こころの森」を立ち上げ、数多くのレポートを
アップし、同時にメール相談も開始し、サイト訪問者から高い評価を得る。
その後、さらに本格的にカウンセリング活動を続け、2004年7月には、ハッピーライフ実践会
を立ち上げ、代表となる。
実践会の会員は、2005年3月現在、680名を超え、他に例のないインターネット通信講座
やe-bookセミナーを企画・販売している。
現在も10代〜60代の老若男女のカウンセリングや通信教育を中心に、精力的な活動を行っている。
また都内の小学校3校(2009年1月現在)のスクールカウンセラーとして児童のカウンセリング、保護者
や教員のコンサルテーションを行っている。
1967年生まれ
http://www.counselinglife.com
COPYRIGHT (C) Masayuki Suzuki All Rights Reserved
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