信頼関係と教育と人間関係
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 「あの人はまるで人が変わってしまったようだ」

あなたの周囲にそう感じる人はいないでしょうか?

誰かに裏切られたり、不遇の時代に耐えられなかったりというような、いわゆる辛い経験によって、心が荒んでしまい、以前とはまるで別人のように荒れた言動や冷たい態度を取るようになる人がいます。

自分にとってあまりにも受け入れ難い悲しみや苦痛を経験し、そのために心がひどく傷つき、人を信じられなくなったり、気持ちが荒んでしまって、まるで別人のような人間になってしまう。

いわゆる人が変わったようになってしまうというものです。

これは本当に悲しいことです。

人が信じられないということほど、ある意味悲しい、寂しいことはありません。

そしてそれが元々人を信じられた人であったならば、なおのこと大変残念な話です。

実は今、これが大人の世界だけの話ではなくなってきている感じを受けます。

つまり子どもであっても、周囲の人間に裏切られたり、不適切な関わりを続けて受けることによって荒んだ言動を取り始めるということが、実際に起きているといえるのです。

しかし、私たちはそれを悲しがってばかりはいられません。

まして今の子供や若い人たちは理解できないなどと外側から斜めに観ている場合でもありません。

もし、今の子どもたちが荒れてきているとか、道徳心が失われてきているというのであれば、それは我々の心の中の道徳心が希薄になってきている証拠です。

子どもは大人の言葉ではなく、日々の行いを見ています。

大人の言うことではなく、大人が何をし、どんな思いで動いているか、その心を感じとっていきます。

果たして道徳心は大人が教壇という高い所から教えて身につくものなのでしょうか?

それとも日々の大人の過ごし方、生きる姿勢を目の当たりにするところから感じとっていくものなのでしょうか?

また、道徳とは知識として学習すれば身につくものなのでしょうか?

それとも日々の生活の中で経験的に体得していくものなのでしょうか?

仮に教えられるものだとしても、それは教える人間が子供たちから深い信頼感を獲得できていて初めて成り立つものなのではないでしょうか?

子どもが「あの人(先生・親)の言うことなのだから、きっと何か大事なことなんだ」と、その時ピンとこなくてもそう受け止めようとするだけの信頼を大人が獲得できていれば、教えるとか指導するという関わりも有効でしょう。

教える前に信頼してもらう。

伝える前に話を聞く。

人間関係の基本系が、そして教育の真髄がそこにはあるような気がしてなりません。



2009年2月9日


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