◆薬だけでは悩み・症状が消えない場合

対人関係の問題の中で、特に神経症的な場合は治療やカウンセリングで長い時間を必要とするケースが少なくありません。特に視線恐怖などの対人恐怖症(強迫性障害や社会不安障害・SAD)や、ある否定的な思いが繰り返し、継続的に浮かんできてどうしてもその思いや考えから頭を切り替えられない(強迫観念)、手洗
いがやめられない、戸じまりなどのある行為を何度もしないと先へ進めない(強迫行為)などは、非常に難しい心の病であり、カウンセリングも多くの時間が必要になります。

また、薬物療法によって症状をある程度軽減できる場合もありますが、薬が効かない例も少なくなく、そうなるとかなり長期戦を覚悟しなければならなくなります。

かといって薬が効かないからと個人の勝手な判断で薬を飲むことをやめてしまうのは早急な判断だといえるでしょう。やはり医師ときちんと相談の上で続けるかやめるか、或いは薬を変えるかの判断を仰ぐべきでしょう。

しかし、薬だけでは症状が抑えられない場合も多く、そういった時には、心理療法やカウンセリングを並行して行います。

心因性の場合は自分の内面をじっくりと丁寧に見つめ、これまでの経緯を一つひとつ振り返ったり、今の自分の思いや心の内を正直に見つめていく必要があります。

また、根治が難しい内因性の場合や内省するというよりも症状と戦わずにいかに上手に付き合いながら自分の生活や人生を少しでもしっかりと送れるようにするために、生活の仕方やストレスの予防・対処、仕事の仕方、人との付き合い方や価値観、物事の観方・受け取り方の変容など、新しい生き方を獲得することを目指すことになります。


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