<相手に「ノー」と拒絶されるのがどうしても怖いという人へ >


自分の気持ちを相手に伝えられない。よく、そういった相談を受けます。
自分の気持ちを抑え込んでしまう。あるいは、感情的になってしまう。このどちらかになってしまうようです。

そして、そういう人のお話を更に伺っていくと、心の中に、「自分の言ったことを否定されたらどうしよう」という不安があるようです。

つまり、相手の「ノー」を極端に恐れているわけです。
自分の考えや気持ちを相手に伝えた時、それを拒否されたり、「ノー」と言われることを、とても恐れてしまい、何も言えなくなってしまうようです。

ところが、人間関係というのは、イエスもあれば、ノーもあります。
これは、致し方ありません。

ですので、自分が相手に何かを伝える時、イエスと受け入れてもらえる時と、ノーと言って拒否される確率は、ケース・バイ・ケースですが、50:50です。

そうなると、私たちは、自分の言ったことが受け入れてもらえないとか、相手に「ノー」と言って拒絶されることを、予め折込済みで、話すことになります。

では、相手のノーは、一体何のためにあるのか。アナタは、考えたことがありますか?

相手の「ノー」というのは、お互いに意見や考えや価値観が違うので、話し合ったり、お互いの考えを交換し合ったりして、人間関係を深めましょうというシグナルなんです。

つまり、人間関係というのは、相手の「ノー」から始まるといっても、いいと思います。

相手が「ノー」と言うからには、こちらとは違った意見、考え、価値観、感じ方があるということです。
ということは、今度は相手の考えや話を聞く番だということになります。

そして、こちらとは違う相手の考えや意見、価値観、感じ方を聞き、それらを知ることによって、先ず、相手への理解が深まります。

次に、そこからさらにお互いの共有点や相違点を確認したり、時には学びあったり、時には議論をして新しいものを模索したり、時には何でも話し合える間柄だと確認できたりします。

相手の「ノー」が怖いと言う人は、こうした機会をことごとく逃してしまっていることになります。
そしてある意味、相手の意見や考えを言う(聞く)機会を、結果として封じ込めてしまっていることにもなります。

これは、本当にもったいないことではないでしょうか?

心理カウンセラーの富田富士也先生は、「人間関係は、せめぎあって、おりあって、おたがいさま」だと言っています。この言葉は、まさに、ここで説明した人間関係を、端的に表している言葉ではないかと思います。

私もそういう意味では、まだまだです。まだまだ、相手とせめぎあって、相手とおりあって、おたがいさまだという、そんな機会をなかなか創り出せていないかも知れません。

ただ、私は、人間関係というのは、本来、素晴らしいものだと思っています。その本来の素晴らしさを、少しでも多くの皆さんに、さまざまな形でお伝えできればな・・・と思っています。

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