カウンセリングマインドとは(その意味と事例)



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「カウンセリングって、いろいろアドバイスされるの?」
「カウンセラーって、人の心を分析したりするんでしょ」
「根掘り葉掘り、言いたくもない過去のこととか質問されるんでしょ?」


カウンセリングマインドとは一体何なのか。


それには、カウンセリングが何かを改めて考える必要があります。

カウンセリングを一言でいうと、それは人間関係です。

カウンセラーとクライエントの間で生まれる援助的な人間関係によって、
クライアントの悩みの消失や問題の解決を図るのが、
カウンセリングであるといっていいでしょう。

でも、これだけでは、なんだかよくわかりませんね。

援助的な人間関係って、一体どういうものなのか。
援助的な人間関係と、普通の人間関係とは、一体どこがどのように違うのか。


カウンセラーは、クライエントの話を、
ひたすら真剣に聴こうという態度で受け止め、理解しようと努めます。

クライエントが訴えずにはいられない否定的な考えや人間不信、
自己否定観、思い込みや愚痴よような話も、
できる限りそのまま受け止めようとします。

カウンセラーがクライエントの考え方や思いを最大限に尊重し、
クライエントの言葉、一つ一つを正確に聞き、受け止め、
それを配慮を伴った心豊かな言葉で返していく。

自分の考え方や思い、言葉を、カウンセラーによって最大限に尊重され、
正確に受け止め、受容した雰囲気と言葉で返されることによって、
クライエントは自分の内面を更に正確に洞察することが可能になります。


そういったカウンセラーの態度を目の当たりにすることで、
クライエントは次第に心を開き始め、自分の本当の感情に気づき、
本当の自分自身とむきあうようになり、自己理解を促進させていきます。

自己理解が進むと、なぜ、自分がそのような問題を抱えて
悩んでいたのかも、少しづつ理解できるようになります。

そして、どうすれば良いのかということを、クライエント自身が気づき始め、
自ら問題解決に必要な発想の転換や行動を起こし始めます。


ここまで来れば、カウンセリングは成功したといえるのですが、
しかしながらここまで来るまでに、ひと山もふた山もあるのです。

ですから、カウンセラーの大切な役割の一つは、
クライエントに、ひと山もふた山も越えてもらうために、
ひたすらクライエントと共に歩くことです。

カウンセラーは、心の専門家です。

ですから、「人の心は、本当によくわからないものだ」ということを、
誰よりもよくわかっている人間でありたいものです。

「人の心というものは、本当にわからない」と痛感しているからこそ、
安易なアドバイスや、わかったような分析ができないのです。


では、カウンセラーは何をするのか。

カウンセリングでは、カウンセラーは、
ひたすらクライエントの話を聴くことに徹します。

なぜならば、「人の心はわからない」わけですから、
とにかくはじめのうちは、聴くしかないわけです。

たとえわかったと思えても、カウンセラーは、更に話を聴こうとします。

このカウンセラーの姿勢に、一瞬、クライアントは
戸惑いを覚えるかも知れません。

しかし、カウンセラーは、話を聴くプロでもあります。
ここから、ひと山もふた山も越えるために、時には、長い沈黙を体験します。

カウンセラーは、それでも待っています。

クライエントが最も大切な核心部分に恐る恐る触れていこうとするのを、
クライエントが自ら心を開くのを待っているのです。

そして、クライエントが自ら、山を登ろうとするのを待っています。

時には、10分や15分、それ以上の沈黙を経験することもあるでしょう。

しかし、カウンセラーは、その長い沈黙を、
暖かい落ち着いた態度で待っています。

すると、クライエントの話は、知識や経験、知的理解のレベルから、
より深い心の世界、感覚から出てくる言葉へと変わっていきます。

いわゆる、面接が深まっていくという場面ですね。

カウンセラーに嫌われたくないとか、こんなことどうしても話せない、
わかてもらえないということについて、意を決して話しだすかも知れません。

そうです、これが、ひと山、ふた山を越えようとする場面の一例です。


時に、カウンセラーがアドバイスをすることもあります。

しかし、それは、本当に稀なことです。
アドバイスをした方が、回復が早いとか、
クライアントとの信頼関係が築けて、
アドバイスを受け入れられると判断した時くらいです。

そういう場面は、滅多に訪れないものです。

カウンセラーが、時には質問を投げかけることはあります。

ですが、それは、言いたくもないことを根掘り葉掘り聞き出すためではなく、
クライアントが話しやすくするためだったり、
クライアントの自己洞察を助けてあげるためだったりします。


つまり、カウンセリングマインドとは、こうしたクライエントとの関係を
効果的に、援助的に築くために必要なカウンセラーの心構え、姿勢。

そう言ってもいいと思います。

  







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