苦しみを乗り越える道




こんにちは、鈴木です。

最近続けてあるテレビ番組を観ました。

一つは凶悪犯罪者の息子のドキュメント。

もう一つは冤罪で20年服役した女性のドキュメント。

二人に共通するのは、いずれも自分は直接悪くないのに、
社会の厳しい目にさらされたということです。

厳しい人生を強いられ、やっぱり心は荒みます。

人を信じられず、心を閉ざして生きていくことになります。

しかし、番組の中で、それぞれが変化を見せていきます。

閉ざした心が少しずつ開き始め、
以前よりも人を信じるようになっていきました。

その過程を観ていて感じたのは、
人の心を開くのは「人」なのだということでした。

犯罪者の子どもの心を開いたのは、
職場の同僚たちと結婚した奥様の温かさ。

冤罪の女性の心を開いたのは、
息子や息子のお嫁さんでした。

人に裏切られ、人に苦しめられた二人が、
結局は人に救われていくことになります。

心を閉ざした二人に共通した思いは、
「人が信じられない」という思いでした。

それは別の言葉にすると
「私のことは、誰も理解できない」というもの。

ということは、理解されることによって、
この二人は救いの道を歩き始めることになったのです。

つまり、私たちが何か追い込まれたときも、
心が救われるのは、自分の理解者が現れた時です。

正確にいうと、こちらが「理解者を得た」と実感できたとき。

カウンセラーはまさに、この「理解者」となる努力をしています。

傾聴や共感的理解に努めるのも、
カウンセリングという面接を続けるのもそう。

その目的は、相談者に
「理解者を得た」という実感をもってもらうためです。

この「理解者を得た」という実感は
私たちに力と勇気を与えてくれます。

私は養成塾の授業の中で
「寄り添うには寄り添える力が必要」とお伝えします。

この寄り添う力というのは、別な言葉でいえば、
「理解者となる力」ともいえます。

先の二人、犯罪者の子どもと冤罪だった女性。

この二人も「理解者を得た」という実感を持ちました。

そのことで、過酷な人生を生きるという宿命を背負いながらも、
顔を上げ、前を向いて生き抜こうと思うようになります。

両方の番組を観終わった後は、正直、いずれも言葉がありませんでした。

しかし、「理解者を得る」ということが、
どれほど大切なことかを改めて確認した思いでした。

そして、彼らはこうした経験から、
自分がいかに生きるべきかを学んだともいえます。

もし、過酷な試練が学びの宿題だとするならば、
やはりそれを解くことでしか前に進めません。

私たちは学ぶことによって人生を前に進みます。

苦しい時こそ、学ぶしかないようです。

そしてカウンセラーはその学びを
十分に経験できるようにサポートするのが仕事です。

手を貸し過ぎてはその人は学べないし、
手が足りなくても学びきれないでしょう。

適切な距離感で伴走することこそ、
クライエントが必要な学びを経験できるからです。

追伸:

「誤解されている傾聴スキル8つの真実」

傾聴や共感などのカウンセリングの真実とその勉強法とを
「誤解されている傾聴スキル8つの真実」(56ページのPDF無料レポート)にまとめました。
また、フォローアップとして「臨床カウンセラー養成塾」からメルマガを
あなたのスマホ、タブレット、PCに無料で配信いたします。
ご購読をご希望される方は、下記の登録フォームからご登録頂けます。




メールアドレス:  (必須) 
お名前:  (必須) 


鈴木雅幸の講座・セミナー一覧

鈴木雅幸の個別カウンセリング

鈴木雅幸の著書はこちら


以上

過去の挫折、トラウマを力に変えるには?




こんにちは、鈴木です。

「他人と過去は変えられない」

そういう言葉がありますね。

確かにそうなんですが・・・・・

カウンセリングでは、過去の経験について
いろいろな角度から検討するときがあります。

もちろん、無理に話してもらうのではなく、
相談者の意志で話されたことについてです。

そのとき、過去に何があったかということも大事なのですが、
その過去をどう捉えているかは、もっと大事なんです。

私たちにとって、過去に起きた出来事(事実)は、
変えることのできないことです。

でも、その出来事(経験したこと)をどう捉えるのか?

その「捉え方」は、変えることが出来るんですね。

過去の失敗やトラウマ、挫折、それによる劣等感。

失われた自信、信頼、人生への希望。

それらも、この捉え方が変わることで、
克服、そして前進するための道が見えてきます。

Gさん(40代女性)は、中学生のとき、
いじめを経験しました。

小学生の時は自由奔放に教室で楽しく過ごせたGさん。

ところが、中学生になって、クラスには
知っている子が一人もいなくなったそうです。

また、思春期に入ると、子ども一人一人は、
急激な変化・成長期に入ります。

そのため、クラスの人間関係も、
小学校のようにはいかなくなります。

複雑で難しい感じになっていくので、
中学生になって人間関係で苦労するケースも多いんです。

Gさんの場合は、特に人に何かしたわけではなかったようです。

しかし、何か自分の言動が周りと少し違っていたり、
目立つ子から疎ましがられたりしたそうです。

そして、段々と自分の周りから人が離れていき、
やがて孤立するようになったそうです。

そのうち集団で無視されたり、物を隠されたり・・・・・

結局、そういう状況が中学卒業まで続き、
Gさんは中学のメンバーが一人もいない高校に進学。

高校では楽しい学校生活を送れたそうです。

その後、進学した大学でも、特に問題はなかったそうです。

しかし・・・・・

社会人になってから、人間関係が徐々に行き詰るように。

周囲の目を気にし、自分を出せず、
親しい間柄に関係を深めること出来なかったそうです。

その根本には、過去のいじめの爪痕がある。

ある時、Gさんはそのことに気づき、
カウンセリングで解決したいと思ったそうです。

カウンセリングは半年間、十数回で卒業となりました。

Gさんは過去の辛い体験について、
自らの意志で話をしてくれました。

途中、涙交じりに話された時もありました。

話していくうちに、過去の辛い体験への捉え方が
少しずつ変化していくのがわかりました。

それまでは、いじめられる自分が悪いんじゃないか?

人は自分に危害を加える存在なんじゃないか?

そういう捉え方を無意識にもっていたことに気づきます。

冷静に捉え直そうとしたとき、
その見方が偏っていたり、思い込みだったり、
自分の捉え方のクセにも気づいていきました。

捉え方が変わっていくことで、
Gさんの様子にも変化が出てきました。

話し方も簡潔でハッキリするようになり、
顔つきも穏やかになっていきました。

職場の人たちも、その変化に気づかないはずはありません。

少しずつ周囲との会話が増え、
職場の人間関係も良い方向に変わっていきました。

Gさんは徐々に、明るくなっていきました。

Gさんの捉え方の変化で、最も大きかったもの。

それは、

1)いじめは自分が悪いのではなく、する方(相手)の問題
⇒自己肯定感が上がった

2)人間はいろいろな人がいて、自分に優しく接してくれる人もいる
⇒人間観が肯定的に変化

という変化でした。

カギを握るのは、この変化が頭の中だけのものではなく、
実感として深く感じられたことでした。

カウンセリングには、ある程度の時間(継続)が必要というのは、
こうした気づきや変化を経験するためです。

腑に落ちる、腹に落ちる、得心するなど、
実感として認識するには、それだけの経験値が要るからです。

早く、短期間で良くなることを目的としてしまうのは、
そもそも、本末転倒なわけですね。

私たちが困難や苦しみから立ち直るには
立ち直るのに必要な時間(経験値)があるわけです。

Gさんの場合、そうした辛い経験を
中学生活のほぼ3年間経験しました。

しかも、それから30年の月日が流れています。

そんなに簡単に、早く解決できるはずもありません。

Gさんは、最後のカウンセリングの時に、
こんな風に話してくれました。

「最初、カウンセリングに通っているときは、ちょっと不安でした。
本当に通って自分を変えることができるのかと・・・・

でも、4~5回目あたりから、少しずつ変化を感じました。
そのころから気持ちも落ち着いて、じっくり取り組もうって思いました。

今、振り返っていえることは、辛い経験だったけど、
あのいじめと、これまでの苦労があったからこそ、
自分はここまで本気で自分と向き合えた。

ここまで追い込まれなかったら、
自分と本気で向き合おうとは思えなかったと思う。

そういう意味では、これまでの苦しみに感謝もしています。

もちろん、いじめた人たちは今も許せない。
嫌なことは、今も思い出したくもない。

でも「それ以上の捉え方」が自分にできたことで、
辛いことを力に変えるということの意味が、少しわかりました」

過去の出来事(事実)は、やっぱり変えることはできません。

その時経験した思いや感情も同じでしょう。

でも、同時に、捉え方は変えることができる。

捉え方が変わることで、新たに得るものも出てくる。

捉え方が変わることで、新たな思いや感情も芽生えてくる。

それが苦しみを力に変えることだと、
Gさんは学んだというのです。

私はこのカウンセラーという仕事を続けてきて、
こうした人間の可能性のすばらしさをいつも感じます。

人間というのは、学ぶことのできる存在。

過ちや失敗、苦難や苦しみからも、
成長することができる存在だということ。

だから、人生で経験したりぶつかることは、
全て無駄でも無意味でもないといえます。

過去は変えられない。

でも、過去の捉え方は変えることができる。

苦しみや困難、挫折経験も、力に変えることができる。

私はその可能性に賭け、その可能性をよりどころに、
これからも相談者の変化・成長の一助になれたらと思っています。

10月27日(金)「傾聴スキルセミナー」(東京)

11月19日(日)「傾聴スキルセミナー」(東京)

12月2日(土)「雑談スキル(話し方・聞き方)講座」(東京)

追伸:

こうした内容の記事を、メルマガでお届けします。
あなたのスマホ、タブレット、PCに無料で配信いたします。
ご購読をご希望される方は、下記よりご登録ください。

鈴木雅幸のメルマガに登録する

そして、こちらも大好評↓
たった30秒でできる!プロカウンセラー鈴木が作成した
悩み別 無料心理テスト&診断
今なら無料でできます。今すぐ試してみる
※携帯電話の方は受信設定にお気をつけください。

鈴木雅幸の講座・セミナー一覧

鈴木雅幸の個別カウンセリング

鈴木雅幸の著書はこちら


以上

逆境は人生のトレーニングだった

こんにちは、鈴木です。

「逆境は人生のトレーニング」

人生、思うようにいかないときがあります。

むしろ、思うようにいかない事のほうが、多いかもしれません。

仕事で、人間関係で、職場や学校生活で、家族の問題で・・と、いろいろあります。

人生、生まれてからずっと順風満帆だという人はあまりいないでしょう。

いえ、順風満帆だと言っている人も、実際には幾多の苦労を経験しているものです。

私たちは逆境の中にある時、とても苦しい思いをします。

「こうあってほしい」「こうしたい」「こうなりたい」と思っても、
実際にはそのとおりにはいってくれない。

自分の望む結果になかなかならない。

そのギャップに私たちは大きなストレスを感じます。

正直、嫌なものですよね。

では、逆境に負けない自分になるために、
私たちにどんなことが出来るのか?

今日のメルマガはそのことについて書いていきます。

自分は逆境のなかにある。

いろいろ不利な状況にある。

思うように物事がいかない。

これは一つの人生の「トレーニング」だと捉えてみてはどうでしょう。

多くのクライエントの方々を見ていると、
人間の幸せの一つは、人として成長することではないかと感じます。

自分は人間的に成長したと実感できることは、
とても幸せなことではないかと思うのです。

逆境というのは、そうした成長するためのトレーニングなのかもしれません。

あなたはいかがでしょう?

自分が人間的に成長できたという実感を得られたとしたら・・・・

これはとても喜ばしいことではないでしょうか?

そして今、逆境の中にあなたがあるとしたら、
それはあなたが人間的に成長するためのトレーニングなのかもしれない。

腕立て伏せ、走り込み、腹筋運動など。

これはどれもしんどい、辛いメニューですよね。

でも、これを継続していくと、筋力やスタミナがついてきます。

逆境というものも同じです。

心のスタミナ(精神力)やあきらめない気持ちを養うためのトレーニング。

当然しんどいし、辛いものです。

だからこそ、それに耐え、あきらめないからこそ、強くなれる。

人間的に成長でき、その喜びを享受できる。

それは私たちにとって、とても幸せなことではないでしょうか?

そして、あなたが人間的に成長することは、
あなたの周りの人たちの幸せにもつながります。

人として成長すると、自分が辛いときでも、周りへの気遣いを忘れません。

自分のことは横に置き、人を助けたり、人に笑顔で接したりできます。

そういうあなたに接することで、周りの人も幸せになります。

そのためのトレーニング。

それが今の逆境であり、これから待ち受けている困難である。

そう考えてみれば、ぶつかりがいがあるというものです。

■鈴木への直接相談(カウンセリング)はこちら

たった30秒でできる!
プロカウンセラー鈴木が作成した

悩み別 無料心理テスト&診断

今なら無料でできます。今すぐ試してみる
※携帯電話の方は受信設定にお気をつけください。

幸せな生き方、自分に自信をもつ生き方、人間関係から学ぶ生きる知恵などをメルマガで、
あなたのスマホ、タブレット、PCに無料で配信いたします。

ご購読をご希望される方は、下記よりご登録ください。

https://mm.jcity.com/MM_PublicSubscribe.cfm?UserID=suzuki&MagazineID=-1&MoreItem=1