学級崩壊と少人数学級の難しさ
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ひところ40人学級では一人の教師の生徒指導に限界があるというふうにいわれてきました。

小人数学級のほうが密に指導ができ、先生の目も生き届くという観方が一般的でした。 しかし、今、小人数学級でのいじめ、人間関係のトラブル、学級崩壊が問題になってきています。

地方の学校では、お互いの家庭が親密な関係にあり、子どもたち同士もお互いに幼いころからよく知っていて、一緒に遊んだり関係も出来ています。 また、父親の職業や経済状態など、それぞれの家庭環境も似ています。

そういう家庭の子どもが形成する少人数学級であれば、従来のイメージ通りの密な指導と温かい雰囲気がまだ残っているかもしれません。

ところが問題は都会の少子化した小学校の小人数学級です。
 
家庭環境もバラバラで、収入にも差があり、勤務先に近いことから母子家庭、父子家庭という特殊な事情で育った子どもたち、更には小人数クラスと都心の予算の多い区などの手厚さから、発達障害を抱えた子供たちも通学を希望します。

こうした様々な背景を背負った子供たちが小人数でクラスを形成する場合、地方の小人数学級とは違った指導、学級経営のノウハウが必要になってきます。
 
誤解しないで頂きたいのは、こうした子供たちが同じクラスで学習することを否定的に捉えているのではないこと。

私自身スクールカウンセラーとして現場で複雑な家庭環境の親子、発達障害を抱えた親子と一緒に問題解決に当たっているわけですから、むしろ前を向いて一緒に話し合いを重ねているつもりです。
 
ただ、本当の意味で前を向いていくためには、現実の問題や難しさを直視するところからスタートしなければならないと思っています。

正直いえば、現場は試行錯誤の連続です。紆余曲折を重ね、学校関係者や保護者が一生懸命になってより良い学級経営、より良い学習・生活環境を創造するために奮闘しています。
 
ただ、小人数学級の難しさを新たに認識する必要性はあると、私は痛感しているわけです。

1クラスに男子4人、女子4人。そういうクラスが都心に現にあるわけです。

子どもなりの人間関係の中で、4人のうち1人が思うようについていけないとなったら、他のグループを選択してみるといった余地がないのです。
 
そうなると一人孤立した状態になる。 本来人間関係の中でもまれていく過程になるような状態が、下手をするといじめに近い状況になってしまう。

こういった難しさもあります。

そうした種々の困難を克服するためになにができるのか?

これが今後の学校教育の大きなテーマの一つになると私は思っています。
 
なんといっても少子化時代ですからね。


2009年4月19日


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